ホームページが完成したら、最初にやるべき作業を知っていますか?
ほっと一息つきたいところですが、ホームページは「作って終わり」ではありません。
手間と予算をかけて作成したホームページの活躍は、完成後の動きに左右されます。
いくら素敵なホームページに仕上がっても、放置するとアクセスが伸びにくく、効果を発揮できません。
今回は、ホームページを作成したら真っ先に取り組むことをご紹介します。
アクセスを伸ばし、集客につなげるホームページを運営していくために、ぜひお役立てください。
1.検索エンジンに知らせる!Googleサーチコンソールに登録
いち早く行うべきなのが「検索結果に表示させるための道筋づくり」です。
検索エンジンGoogleに、ホームページの存在を知らせる作業をしましょう。
日本の検索エンジンは、ほぼGoogleで成り立っています(YahooもGoogleのシステムを使っているからです)。
Googleサーチコンソールは、ホームページ運営者のために無料で提供されている管理ツールです。検索結果に載せるためのリクエストをしたり、分析をしたり、さまざまなことができます。
1-1.サーチコンソールでサイトマップXMLを送信
- アカウントを作成してホームページ所有者の登録をする。
- XMLサイトマップを作成して、Googleサーチコンソールに送信する。
- 「URL検査」で「インデックス登録をリクエスト」する。
後ほど紹介するBingもありますが、順番はGoogleサーチコンソールが先です。
Googleサーチコンソールに登録すれば、その情報をBingにインポートでき、手間を省けます。
Googleサーチコンソールのアカウント登録方法について、詳しくはCHACO-WEBの解説記事を参考に作業を進めてください。
XMLサイトマップも作成ツールを利用して作成することができます。こちらも解説記事をご参照ください。
自分で作業するのが難しいと感じる場合には、制作会社に相談しましょう。
1-2.Googleサーチコンソールを利用するメリット
- 能動的に検索エンジン登録をリクエストできる。
- 登録されたか調べられる。
- ページの表示エラーを探知できる。
- スマホの表示が最適か調べられる。
- どのような検索キーワードで表示・アクセスされたか「クエリ」を調べられる。
- Googleが推奨する改善案を見て改善策に活用できる。
ホームページ管理者に必要な機能が詰まっています。SEOを考えていなくても、登録はしておきましょう。
2.検索エンジンBingに知らせる!ウェブマスターツールに登録
Bingは、マイクロソフトが提供する検索エンジンです。
マイナーなイメージがあるかもしれませんが、意外と使われています。
流入経路を確保するなら、手間もかからないので登録しましょう。
Bingが提供するウェブマスターツールは、サーチコンソールにはない機能が充実しているのもオススメする点です。
2-1.Googleサーチコンソールの登録情報をインポートできる
Bing登録の前に、先にGoogleサーチコンソールで登録を済ませてしまいましょう。
Bingウェブマスターツールは、Googleサーチコンソールに登録した情報をインポートできます。
これで何度も同じ作業をする手間が要りません。
3.Googleアナリティクスを登録・設定する
アクセス解析を設置して、ホームページを分析しましょう。
アクセス元の傾向、離脱率、直帰率、滞在時間など、改良のヒントを得ることができます。
無料で利用できるのも安心ですね。
2022年6月現在、Googleが提供するアナリティクスは2種類あります。
- 最新版のGoogleアナリティクス4(GA4)
- 従来版のGoogleユニバーサルアナリティクス(UA)
新規アカウント作成をする場合はGA4がデフォルトになっているので、そちらを利用しましょう。
2023年7月で従来版のGoogleユニバーサルアナリティクス(UA)は終了します。
UAからGA4へデータを同期したりインポートしたりできはできません。
4.Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録する
ローカル営業をしている事業であれば、ぜひ登録しておきたいサービスの一つ。
Googleビジネスプロフィールとは、会社や店舗の情報を掲載できる無料サービスのことです。
載せた情報はGoogleマップや検索結果に表示されます。
Googleマップの情報を見て連絡したら、間違った情報が載っていた!
このような経験があるかもしれません。
第三者が投稿した情報が採用されているケースです。
お客様の信頼を落とさないために、正しい情報を掲載しましょう。
- Googleビジネスプロフィールアカウントを作成
- ホームページアドレスを登録
- 連絡先を登録
- 事業内容を登録
- 営業時間、休日を登録
- 店舗や事務所の外観、内観など写真をアップ
5.SNSでホームページ情報を発信する
ホームページへのアクセスは検索エンジンからだけではありません。
機会を逃すことなくホームページを利用してもらうために、アクセス経路を増やす作業をします。
自社でSNSを運用している場合は、ホームページ情報を載せましょう。
SNSで自社アカウントや、スタッフアカウントからのアクセス経路を作ります。
プロフィールにホームページURLを載せるのはもちろん、投稿でもホームページができたことをお知らせしましょう。
6.企業ブログで告知する、リンクを貼る
自社ブログを立ち上げている場合は、ホームページ公開のお知らせと、リンクを掲載しましょう。
ブログからホームページに簡単に移動できる仕組みを用意しておくのがポイントです。
ブログ記事を読んで興味を持った人が、ホームページを見て問い合わせできるようにするためです。
7.名刺、パンフレット、メールの署名にホームページURLを載せる
名刺やパンフレットにホームページ情報を掲載するのは基本です。
QRコードを作成しておくと、ストレスなくアクセスしてもらえます。
忘れてはいけないのが「メールの署名」です。
細かいことのように思えますが、署名からアクセスはお客様への配慮。
記載しておけばアクセスの機会を逃しません。
8.地元の情報メディアで紹介してもらう
タウン誌など、ローカル情報を取り扱うメディアで紹介してもらうのも有効です。
地域の人が見てくれるので、集客効果も期待できます。
参加している協会の公式サイトで紹介枠があれば、ぜひこちらも利用しましょう。
9.検索エンジンに登録されないときは
いくら待っても、リクエストを送信しても検索エンジンに登録されない……。
そのような時は、3つの可能性があります。
- 何らかの技術的エラーが発生している。
- 検索エンジン巡回を拒否する設定が残っている。
- ペナルティ対象となっている。
具体的な原因の解説はこちらの記事をご覧ください。
10.ホームページを作ったらやってはいけないこと
10-1.被リンク大量購入など、間違ったSEOに手を出さない
「リンクを買って、検索順位を上げませんか?」
ホームページを作ると、このような営業電話を受けることがありますが、絶対に買ってはいけません。
検索エンジンに「低品質なサイト」としてペナルティを受けることもある危険な行為です。
たしかにリンクは価値があるとされていますが、「リンクの質」が重要なのです。
地道ですが、自然にリンクをしてもらえるように行動するのが王道です。
SEO業者に任せるのは必須ではないですし、頼らなくても構いません。
そして、SEO業者の力が必要になったら自分から業者を探すのがオススメです。
実力があるSEO会社は、営業電話をかけることなくSEOで集客しているからです。
10-2.完全に放置してはいけない
ホームページを作ったら、やり切った満足感から放置してしまうケースがあります。
これもいけません。
ホームページは更新が運営の基本。
Googleサーチコンソールや、Googleアナリティクスで状態を見ながらコンテンツを育てるのが現代のホームページです。
半年から1年、いや2年以上完成当時のまま……、ということがないよう、運営にも力を入れていきましょう。
11.まとめ
業種を問わず、取引前や購入前に、まずはネットでホームページを見て判断するのが一般的となってきました。
ホームページは会社の顔です。
作成したホームページがうまく稼働していくために最初に取り組むことは、アクセス経路の確保です。
そして、稼働し始めたホームページを検証するサイクルを繰り返します。
- 想定していた検索キーワードで集客が出来ているか
- 力を入れて作成したコンテンツは十分に効果が出ているか
思うほど効果が出ていなければ改善して、また検証します。
ご紹介してきた作業は、予想よりも地味なことばかりと感じるかもしれません。
とはいえ、どの作業も重要なことばかり。
伸びしろをぐんぐん伸ばして、効果の高いホームページを運営していきましょう。