ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。
ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。
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SNSやブログ、YouTubeといったコンテンツマーケティングは、小さな会社であっても当たり前なことになってきました。
しかし、単にコンテンツを作成して発信するだけでは、期待する成果を得ることは難しいでしょう。
成功のカギを握るのが、明確なコンセプトの設定です。
コンセプトが定まっていないと、投稿の内容がバラバラで一貫性のないメッセージが伝わり、結果として企業のブランド認知度や信頼性が下がってしまうかもしれません。
コンテンツマーケティングにおけるコンセプト決めの重要性と、その効果的な方法について詳しく解説します。
もくじ
まず、コンセプトとは何かを明確にしておきましょう。
コンセプトとは、コンテンツの「核」となるアイデアやテーマです。
簡単に言えば「誰に、何を、どのように伝えるか」を明確にしたものです。
コンセプトがしっかりと確立されていれば、コンテンツの方向性がブレることなく、継続的に価値のある情報を提供することができます。
逆に、コンテンツが定まっていないと、冒頭で述べたようにバラバラなメッセージになってしまい一貫性を保つことができません。
結果的に、いくら投稿しても「伝わらない」コンテンツを持つアカウントになってしまうのです。
ここで、コンセプトを決めることのメリットを知っておきましょう。
コンテンツ作りにとても役立つことばかりなので、「ちゃんと決めておかなきゃ」という気持ちになると思います。
一貫性を確保できる
明確なコンセプトがあると、コンテンツで一貫したメッセージを維持できます。
どのようなメッセージを発信するのか軸ができることでブレを防ぐことができます。
会社としてのブランディングにもつながります。
ターゲットが明確になる
誰に向けて発信するかを決めることで、ターゲットに伝わるメッセージを作りやすくなります。
広く浅い「誰に向けた言葉」なのかわからないコンテンツは、結局誰にも届きません。
差別化ができる
ユニークな視点や専門家ならではの経験などが入ると、競合他社との違いが明確になるため差別化につながります。
差別化ができると、独自の価値を提供することができるため信頼性や権威性を高められるようになります。
効率的にコンテンツ制作ができる
コンセプトが決まっていれば、コンテンツの企画や制作がスムーズに進みます。
「コンセプトに沿う情報発信をどのようにするか」という一貫した軸があるため、制作しやすくなるのです。
ネタ切れの不安も減らすことができます。
ブランディングの強化につながる
一貫したコンセプトは、長期的にブランドイメージの構築に寄与します。
安定したコンテンツを期待するユーザーがファンになってくれることもあります。
ここからはコンセプトを決める際の基本ステップを紹介します。
最初に考えるべきは「誰が語るのか」です。
これは、どのような属性の存在がコンテンツを発信する主体となるのかを決めるということです。
主体は企業公式、個々の社員、あるいは特定のキャラクターなど、様々な形で設定できます。
個人であっても会社の法人格であっても、できるだけ「何の専門なのか」がわかるように設定しましょう。
社長や専門家が発信者として適しているかもしれません。
ブランドのキャラクターが発信するスタイルでも良いと思います。
語り手を決めることで、コンテンツに一貫性が生まれ、ターゲットに親しみやすく、信頼されやすいメッセージを伝えることができます。
次に「誰に語るのか」を明確にします。
これはターゲットオーディエンスを設定するということです。
自社の顧客に向けて語りたい、人材採用のために求職者に向けて語りたいなど、目的に応じたターゲットを考えましょう。
どのような年齢層、職業、興味を持つ人々に対して発信するのかを決めることが重要です。
ターゲットが明確であれば、その人たちが関心を持ち、価値を感じるコンテンツを作ることができます。
たとえば、主婦をターゲットにする場合、家事や育児に関する実用的な情報が求められます。
一方、若年層をターゲットにする場合は、トレンドやエンターテイメント性のあるコンテンツが効果的です。
採用の強化を目的としたコンテンツ発信の場合は、キャリアについて考えている人々がターゲットとなるでしょう。
そして「何を語るのか」を決めます。
これは、具体的なコンテンツのテーマやメッセージを設定するプロセスです。
何を語るかを決める際には、自社の強みや専門性、顧客のニーズを考慮することが重要です。
単なる商品やサービスの説明ではなく、語りたい相手が「どんな情報を知りたいのか」「どんなことに興味をもっているのか」を考えながら決めていきます。
たとえば、健康食品を販売している企業であれば、健康や栄養に関する情報を中心にコンテンツを作ると良いでしょう。
日々の暮らしの中で悩んでいることを掘り下げて解決のヒントとなるような情報を提供すると、ターゲットが喜んでくれるはずです。
また、製品の使用方法やその効果を実際に体験したユーザーの声を紹介することも効果的です。
BtoBなら、実績や成功事例なども喜ばれます。
コンセプトを明確にしたら、コンテンツの形式を決めます。
ブログ記事、動画、SNS投稿など、さまざまな形式がありますが、ターゲットオーディエンスがどのような形式を好むかを考えて選択することが重要です。
たとえば、ビジュアルが重視される業界では、画像や動画を活用したコンテンツが効果的です。
一方で、詳細な説明が必要なテーマについては、ブログ記事やホワイトペーパーが適しているかもしれません。
一つに絞らず、複数のメディアを持つこともお勧めです。
X(旧Twitter)、ブログ、Instagram、TikTok、Facebookページ、YouTubeなどによってユーザーが求めるスタイルの特徴があります。
各メディアに合わせた内容に少しずつアレンジしながら、同じコンテンツを横断的に発信することは有効です。
決定したコンセプトに基づいて、実際にいくつかのコンテンツを作成し、反応を見ます。
期待通りの効果が得られない場合は、コンセプトを微調整していきましょう。
データ分析ができれば分析を活用します。
「いいね」の反応やシェアされた数などを参考にします。
「全然反応がない」ことも十分あり得ます。
しばらくデータ分析ができるまで反応が得られない期間が続くのは驚くことではありません。
根気よく発信を続けましょう。
コンテンツマーケティングにおけるコンセプト決めは、コンテンツ発信の土台作り。
成功の鍵となる重要なプロセスです。
「誰が、誰に、何を語るのか」を明確にすることで、一貫性のある強力なメッセージを発信できるようになります。
やみくもにコンテンツ発信を始める前にコンセプトを決めておくと、長期的には運営が楽になります。
ターゲットオーディエンスのニーズを理解し、適切なメッセージを発信できるようになるため、コンテンツマーケティングが成功しやすくなるでしょう。