ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。
ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。
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会社のブログは、オウンドメディアとして集客や信頼向上に大きく貢献します。
しかし、初めて会社ブログを運営するとなると、どうしてよいのか分からないことだらけですよね。
上司にブログを任されたけれど、途方に暮れている…。
ブログを集客に活かしたいけれど、具体的に何を書けばいいの…?
最後の更新から半年以上経っている…。
初回のあいさつ投稿しかない…。
日記のような投稿ばかり…。
会社ブログを始める方にぜひ知っておいていただきたい、記事の書き方や挫折せずに続ける方法について解説しています。
ここでイチロー氏の言葉を紹介します。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
イチロー氏の言葉はコツコツ続けている人に勇気を与えてくれます。
ブログは、蓄積型のメディアとしてとても優秀です。ただし、効果を実感するには時間がかかりますし手間もかかります。この記事をブログの運営にぜひ役立ててください。
もくじ
なんとなく書き始める前に、ブログの目的を決めます。
目的を決めておくと、ネタ切れを起こしにくくなりますし、良い記事を生み出しやすくなります。目的は複数でも構いません。
会社のブログですから、誰かに向けての情報発信となります。
個人ブログの独り言とは違うんだな、と感じてもらえれば良いかと思います。
では、誰に向けて書くのか、具体的にイメージしてみましょう。
ここで設定したいのがペルソナです。
ターゲット層を大雑把に決めるのも良いのですが、できればペルソナを設定したほうが記事を書きやすいのでおすすめです。
具体的に伝える相手を想定して書けるからです。
「この人にわかるように説明するには、どう書けばよいかな」
「こういうトピックに興味あるのでは?」
ペルソナは1人に限定せず、複数設定しても良いです。
記事によっては、ピンポイントで設定しても良いと思います。
ブログやSNSのマーケティングで重要なことは「継続」です。大前提であるともいえます。ですから、まずはブログ記事を出すことに慣れましょう!
良質な記事を量産するのがベストなのはもちろんです。しかし、最初から優れた記事、素晴らしい記事を書ける人はまずいません。
まずは書きましょう。
とにかく書いて記事をリリースしましょう。
考え過ぎて更新が止まってしまうより、先に記事を書く習慣をつけてしまい「書く」ことに尻込みしない体質にしてしまうのです。
SEO業界で有名なブログ運営者の鈴木謙一氏は、2007年のブログ開設からほぼ休みなしで、4,000記事以上を更新し続けています。
記事を続ける秘訣は「歯磨きとかお風呂に入るのと一緒です」とインタビューで答えるほど、ブログが身に着いた習慣になっているそうです。すごいですよね。
鈴木 謙一さん「自分が得意なこと、できることに力と時間を費やす」 – さくマガ
ブログ記事の更新が自分の仕事の一部として自然に受け入れられることを目指したいですね。
記事を書きながら文章力を上げていきましょう。
当ブログでも書き方については様々な記事で解説をしています。書き方を知ることで、読みやすく、読者に伝わりやすい書き方ができるようになっていきます。
しかし、最も大切なのは実践、つまり記事を書く経験を増やすことです。ある程度書いていかなければ良い書き方は身に着きません。どうしても量をこなす必要があります。
嬉しいことにブログ記事はリライトができます。
初期のブログ記事は自分の稚拙な文章で嫌になってしまうかもしれません。
「あまり良い記事ではないな」
と思ったら、後から書き直しができるのです。
一番最初に投稿する記事はどのように書けば良いでしょうか?
トピックとしては
などがおすすめです。
文の雰囲気も初投稿で決まっていきます。
特にこだわりのキャラクター作りを必要としていなければ、「です」「ます」の丁寧語で書くのが良いでしょう。
投稿前に誤字や脱字がないかチェックして、記事を公開しましょう。ここからがスタートです!
初投稿が済んで、ほっとひと息つきたくなりますが、できるだけ日を置かずに次の投稿に取り掛かりましょう。
最初の3か月間はブログ記事を書くという感覚を身に着け、習慣にする期間です。
目安としては、3か月以内に10記事以上書いて投稿することを目指します。
書くことに慣れてきたら、記事の質を上げることに注力していきましょう。
記事の質が上がると、読者が増えます。ユーザーの満足度が高い記事は検索エンジンに高評価されるので自然なSEOとなります。
では実際に、ブログにはどのようなことを書けば良いのでしょうか?
記事のタイプがいくつかあります。
目的に合わせて書く内容を決めていきましょう。
一記事ずつ書く度にネタを考えるよりも、ざっくりと5つ分を先に決めてしまうと悩む時間を減らすことができます。
取引先やお客様へ告知したいことを記事にします。
イベントの案内、季節限定商品の案内、臨時休業、営業時間の変更など、告知すべきことが発生した時に書くべきものです。
自社のサービス・商品に関することで、一般の人々が疑問に思うことについて記事でわかりやすく解説するものです。
業界人だからこそ知っていることがあります。その専門知識を記事にしていき、情報発信します。
などを考えてみましょう。書く内容はお客様が起点です。
例えば、
「食用オイルの選び方」
「MCTオイルとは何か?」
「体に良い食用オイルはどれ?」
「オイルにまつわる間違った一般認識」
など、専門家から知りたいと思う知識をトピックとして記事のネタとしていきます。
コンテンツマーケティングでは、このお役立ち記事が主役となることが多く、力を入れていくカテゴリーといえます。検索からのアクセス増加や、潜在顧客の発掘も期待できます。
設定したペルソナが目の前にいて、その人に向けて説明するような気持ちで書きましょう。
自社のサービス・商品に関する業界の新しい情報を紹介したり、解説したりする記事です。
一般向けというよりは、業界向けの記事です。読者も業界の方が多くなります。
鮮度と情報の正確さを求められるタイプの記事ですが、信頼のおける情報を発信し続けることで会社への信用もアップします。
工事の施工事例紹介や、建築設計の実績をブログ記事として紹介し、会社の活動内容を見てもらうものです。
写真を掲載しながら一つ一つの案件で工夫した点や特徴を紹介すると、お客様は自分が依頼する時のサービスをイメージすることができます。
着実に実績を重ねている様子を見られるとお客様は安心します。信頼度も高まるのでおすすめです。
その他、会社の雰囲気を知ってもらうために以下のような取り組みを紹介する記事も良いと思います。
文章力をつけるためには、読む量を増やすことが近道です。
「アウトプットするにはインプットから」です。
まずは選り好みせずに、いろいろなものを読んでみるのがおすすめです。
読むうちに「わかりやすい」説明をしてくれる文章や「言い回しが素敵」な文章に出会うことができると思います。
逆に「難解で言いたいことがわかりにくい」文章からも学ぶことができると思います。
TwitterなどSNSもテキストなのですが、一つの投稿では文の量が少ないことが難点です。
有益な情報がある点でSNSはおすすめです。しかし、ある程度まとまった量の文章を読むことにはなりません。
文章を書いたら、自分で音読してみます。
声に出してみると、さまざまなことに気が付くのでお勧めです。
声に出さずに読む「黙読」では気付かなくても、実際に声に出してみると「むむ、ここはおかしいな」と違和感を感じることがあります。
言い回し、難しい言葉の羅列、長過ぎて意味がわからなくなってしまう文、誤字脱字などに気が付けます。
気軽にできて効果もあるので、ぜひお試しください。
書いた文章を誰かに読んでもらい、わかりにくい点や表現がおかしいと感じる点などを教えてもらいましょう。
頑張って書いた文章についてあれこれツッコミを受けるため、最初は心が痛いかもしれません。
そのような時は「自分の人格を否定されたわけではない」
とまず言い聞かせて、フィードバックしてくれた点に心を集中させましょう。
きっと、自分一人で書いているだけでは気付かない視点をもらえると思います。
辛さを乗り越えて上達したら、嬉しくなりますよね。
会社ブログを書く時には、以下のことに注意しましょう。
いずれも、常識と良識ある会社のブログ運営には欠かせないことばかりです。
集客以前に信頼と会社の倫理観の問題ですので、社内でもルール作りをして共有しておくことをおすすめします。
会社のブログは、いずれは会社発信のメディアとして大きな存在感を持つこととなります。
しかし、そこまで至る前に挫折してしまうケースも多いので、着実に育てられるような方法を解説いたしました。
コンテンツマーケティングは積み重ねが本当に大切です。
予算をかけずに運営できますし、記事が溜まれば溜まるほど資産になるので、あらゆる企業におすすめできるマーケティング方法です。
事業に貢献できるメディアに育てましょう。