もっと上手に書けるようになりたい。
ブログを書く方、文章を書く方の多くが「品質」に悩んでいます。
- 全体を通してまとまりのある内容
- さまざまな角度から説明されている
- 十分に理解できる解説がされている
このような記事は1つ読むだけで満足できます。検索ニーズを満たせる記事です。
どうすればこのような記事を書けるのでしょうか。
良いブログ記事を書くための鍵は「書き始める前」。
今回は「ブログ記事を書く前」に注目し、書く前にやるだけで良いブログ記事を書けるようになる方法をご紹介します。
1 書く前から後まで、ずっと「読者目線」でいること
ブログ記事を書く際は、ずっと「読者目線」を意識しましょう。
「ユーザー視点に立つ」「ユーザーを基点に考える」とビジネスでもよく言われますよね。
一つ一つの記事に、伝えたいことが詰まっています。
しかし「伝えたい」気持ちのあまり「伝わる」かどうかを考えないと、読み手に理解されません。
- 専門用語をどこまで噛み砕いて説明する?
- わかりやすいたとえ話は?
- 結論がわかりやすく述べられている?
- 一文一意で書けている?
- 文末表現が単調で「ます」ばかりになっていない?
- 具体例や数字で紹介できないか?
このように、書く側が読み手(ユーザー)の視点を忘れず、読み手が取り残されない文章を書くように意識します。
2 記事の質が上がる「書くこと問答」

私、ヤマ編集長がブログ記事を書く前に必ず行っているのが「書くこと問答」です。
この問答をすると、書く内容がカチッと明確になります。
頭の中が整理され、書き進める作業がスムーズになるので本当にオススメです。
書くことが決まっても、いきなり記事を書き始めるのはオススメしません。
内容がブレてしまったり、何を言いたいのかわからない文章になったりするからです。
- 誰に?
- 何を?
- どうやって?
- なぜ?
- どうして欲しい?
問いはこのような感じです。
問いをメモに入れておいたり、テンプレート化したりして、毎回自分に問いかけましょう。
ちなみに「書くこと問答」という名前は、ヤマ編集長が思いつき、勝手に一人で使っているものです。
白いひげを生やした仙人様のようなお師匠(架空)との問答をイメージしながら行っています。
2-1 この記事は誰に伝える?
誰に伝えるために、このトピックで記事を書きますか?
どのような人に読んでもらいたいでしょうか?
記事の対象者を設定しましょう。
伝えたい相手をしっかり設定すると、記事の精度が上がります。
当てはまる人がグッと引き込まれるような記事を書けるのです。
「ブログを書き始めて間もない人」
「文章力を上げたいと思っている人」
このように、〇〇で悩んでいる人、など特定の問題を抱えている人などを対象に設定してみます。
お客様など、具体的な人を思い浮かべても構いません。
読んでくれるなら誰でも、どんな人でもいい!
そう思いたくなります。しかし誰にでも良い記事は、対象が幅広いだけに面白さもぼんやりで薄い印象に。
満足度の低い記事になりがちです。
2-2 何を伝えるための記事?
この記事で何を伝えますか?
伝えたいことは何ですか?
書くことのトピックを決めたら、さらに掘り下げて考えていきます。
一番伝えたいことは何かを考え、書き出してみましょう。
例えば
「今回はブログを書く前の準備方法について書こう」
と決めたのなら、
「書き始める前に重要な思考の整理方法を伝える」
このように考え、書くことの本質的な目的を決めていけます。
2-3 なぜ伝えたいのか?
なぜこのことを伝えたいのですか?
このトピックを選ぶ理由は?
伝えたいことが見えてきたら、どうしてこのトピックを伝えたいのか考えます。
伝えたい対象の悩みを思い浮かべた時、「こうすれば解決できる」と知っているあなたは、相手にアドバイスをしたくなったかもしれません。
この時の思いを深く堀り下げて考えてみましょう。
先ほどの例で紹介すると、
「テーマに沿ったコンテンツを作成しやすくなるから」
「型に当てはめて目的を設定すると、文章を書きやすくなるから」
など、思考を整理する方法を知ることで、ブログの執筆がスムーズに運ぶための準備が整うのだと導くことができます。
2-4 それをどうやって伝える?
どのように伝えますか?
どうすれば相手に伝わるでしょうか?
ここは記事の構成に関わるポイントとなります。
どのようなコンテンツを盛り込めば伝わるか、具体的に考えてみましょう。
- 言葉についての解説を入れる
- 事例を紹介する
- 取り組み方の手順を説明する
- 図解説明を入れる
- メリット・デメリットなど、多方面からの視点で紹介する
このように考えていくことができます。
この後の作業、競合リサーチを参考にしながら、さらに詳細まで決めると、構成がほぼ出来上がります。
2-5 この記事を読んだ人にどうなって/どうして欲しい?
読んだ後、どのような行動を取って欲しいですか?
もしくはどのような状態になって欲しいですか?
読者にとって欲しい行動を考えます。
ハウツーなど、やり方の解説記事なら、実践して欲しいと考えますよね。
読む前よりも良い結果や、良い感触を得られれば素晴らしいことです。
この他にも、考え方に変化が訪れ、読む前とは別の捉え方ができるようになる、というのもあります。
読んで気持ちを楽にしてもらいたい、スッキリしてもらいたいなどもあるでしょう。
読了後の読者像まで思い浮かべましょう。
読んだ後、少しでも幸福度が上がっていたり、満足度が上がっていたりすると、書き手にとっても嬉しいかぎりです。
3 競合記事をリサーチする
書くテーマについて、競合が既に記事にしていることは多いものです。
キーワード検索をして、競合がどのような記事を作成しているかリサーチしてみましょう。
上位10までの記事を見てみます。
なぜ検索上位の記事を見るべきかというと、
- ユーザーの満足度が高い
- 現段階で検索エンジンの評価が高い
両方を兼ね備えているコンテンツが上位に並んでいると考えられるからです。
記事の構成を作成しているかを見ていくと、コンテンツの共通点や違いが見えてきます。
自分がこれから書く記事コンテンツ構成はどのようにするか、参考にしてみましょう。
念のため述べておきますと、パクることはダメです。
まったく同じ構成にしたり、文章を流用したりしてはいけません。
お役立ち資料 ホームページ作成からマーケティングのことまでよく分かる
ブログ記事の構造とは?具体的に書き進める方法は?資料で詳しく解説します。
4 構成を決めていく
ここで、ブログ記事の構成を作成していきます。
書きながら構成を考えていた方もおられるかもしれません。
先に構成を決めておくと、書き進めやすい、コンテンツ不足が起きにくい、書く内容が重複しにくいというメリットがあります。
どのような構成にすると読者に伝わるのか、満足してもらえる内容になるのか、念頭に置きながら構成を練りましょう。
もちろん、書き進めているうちに変更や追加をすることもあると思います。
最初の「書くこと問答」に戻って目的を思い出すと、ブレがありません。
構成まで出来上がったら、いよいよ執筆です!
5 マインドマップやメモ帳を活用する
ここまで説明すると、書く前の準備段階で、意外とメモする内容が多いことにお気づきかと思います。
このメモは書いている最中にも読み返しを行います。
俯瞰しやすく書き出しやすいメモ帳、ノート、アプリを使いましょう。
これらを頭の中で整理し記憶できる人はそういません。
マインドマップやメモ帳など、自分に合うツールをぜひ活用してください。
書いてまとめたことを俯瞰し、客観的に見るとさらに書くことを整理できるようになります。
アプリでも手書きでも、使いやすいと感じるものが一番長続きします。
ただし、音声メモは俯瞰には向かないかもしれません。
書き出し機能があると良いですね。
私ヤマ編集長はXMindというマインドマップアプリを使用しています。
XMind
6 まとめ
ブログ記事を書き始める前の大切な準備方法について、手順をご紹介しました。
- 「書くこと問答」で目的や方法について整理する
- リサーチをして、記事の構成の参考にする
- 読者が満足するコンテンツを考え、構成を作成する
ここまでできたら、さあ、さっそく書き始めましょう!
準備をしていくうちに、頭の中が整理され、書くべきことが明確になってくるのを実感されるかもしれません。
いきなり書き始めると、最初は順調だったのに「あれ?何を言いたいんだっけ?」など、途中で手が止まってしまうことがあります。
書く目的、書くべき内容や伝え方をきっちり決めていないせいなのです。
準備は手間に思えますが、執筆がスムーズに進み、精神的にも時間的にも楽になります。
ぜひ準備から楽しく取り組んでみてください。
そのうちにブログを書くことが楽しい作業になりますよ。