既存の集客方法が思うような結果を生まなくなってきたと悩む経営者の方々も多いのではないでしょうか。
あるいは、新しくビジネスを始めようとしているものの、どのように顧客を獲得していけばいいのか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな皆さんに、今日はとっておきの戦略をお伝えします。
それは、「小さな会社だからこそ、ホームページとSNSで差別化集客ができる」というものです。
先日、こんな投稿をしました。
実際にホームページとSNSで集客に成功したお客様の言葉がきっかけで、絶対に忘れたくないと思い投稿したものです。
投稿だけではもったいないので、しっかり記事に残しておきたいと思い、今回の記事を書いています。
ホームページとSNSを活用することで、他社との差別化ができ、長期的な利益を得ることができるようになります。
今回は、小さな会社だからこそオンラインで差別化しやすい理由と、集客するためのわかりやすいステップを解説します。
お役立ち資料 ホームページ作成からマーケティングのことまでよく分かる
予算に限りがある個人事業主や中小企業のみなさまでも、集客力アップを狙えるコンテンツマーケティングとは?
1.なぜ小さな会社にチャンスがあるのか?
「えっ、本当に小さな会社にチャンスがあるの?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、一見すると大手企業の方が有利に思えるでしょう。
しかし、実はそうではないのです。
1-1. ブルーオーシャン戦略
多くの中小企業や地方の事業者は、まだデジタルマーケティングに本腰を入れていません。
つまり、ここにはブルーオーシャンと呼べる大きなチャンスが眠っているのです。
競合が少ない分野で先行することで、大きな成果を上げる可能性があります。
1-2. 小さな会社だから親密さや関係構築のしやすさがある
小規模企業ならではの強みとして、顧客との密接な関係構築が挙げられます。
ホームページやSNSを通じて、経営者や従業員の人柄や想いを直接伝えることができます。
これは大企業にはない魅力となります。
既存顧客とも近しい距離でコミュニケーションが取れるため、新規獲得だけではなく既存顧客との良好な関係維持にもつながります。
1-3. 迅速な対応と柔軟性
大企業に比べ、小規模企業は意思決定が早く、市場の変化に柔軟に対応できます。
これは、ホームページやSNSの運用においても大きな強みとなります。
意外と見落とされがちですが、小回りが利くメリットを存分に生かせるのがオンライン集客です。
1-4. コストパフォーマンスの高さ
大規模な広告を展開する資金がなくても、効果的なホームページとSNS戦略で、低コストで高い成果を上げることが可能です。
また、広告は出し続けている間しか効果が得られませんが、ホームページとSNSはそうではありません。
予算に限りがある中小企業にとっては、本当に嬉しいポイントだと思います。
もちろん、広告と組み合わせることでより効果を上乗せすることも可能です。
2.効果的なホームページ作成のポイント
では、具体的にどのようなホームページを作ればいいのでしょうか?
以下の7つのポイントを押さえることで、効果的なホームページを作成することができます。
2-1. トップページで一目瞭然:事業内容とサービス提供地域を明確に
ユーザーがサイトを訪れた瞬間、「この会社は何をしているのか」「どの地域でサービスを提供しているのか」がすぐにわかるようにしましょう。
例えば、「○○県△△市を中心に、高品質な家具のリペアサービスを提供」といった具合です。
忙しく検索している人にとっては、「何をしているか瞬時にわからない」ページは不要なページと思ってしまいがちです。
なぜなら「そんなにじっくり見ない」からです。
ササっとスクロールして流し見をしながら判断するのが、今のネットユーザー。
ぱっと見でわかることは、ユーザーを逃さない重要ポイントです。
自分にとって関連性のあるサイトかどうかを即座に判断できれば、離脱率の低下にもつながります。
2-2. わかりやすさ重視:ホームページを見ただけで事業の概要が理解できるように
一般の方にもわかりやすい言葉で事業内容を説明しましょう。
専門用語や業界特有の言葉は極力避けます。
必要に応じて図や写真を使用し、視覚的な理解を促すのも効果的です。
例えば、サービスの流れを図解したり、作業の様子を写真で紹介したりすることで、顧客は具体的なイメージを持つことができます。
2-3. 顔が見える安心感:可能な限り顔写真を掲載する
経営者や従業員の顔写真を掲載し、それぞれの役割や得意分野なども紹介しましょう。
笑顔で撮影された自然な表情の写真を使用することで、親しみやすさも演出できます。
実際の人物の顔を見せることで、信頼感と安心感を与えることができます。
私の体感として述べると、5年前に比べて、事業者は顔出しで会社概要にプロフィールを掲載するケースが増えています。
特に代表者の顔写真は快く掲載していただけるようになりました。
「いくらしっかりしているように見せても、顔がわからないと任せたくない」
こんなユーザーの気持ちを考えると、顔を出さないほうが不利益が大きいのかもしれません。
2-4. 信頼構築:事業者の詳細な紹介で信頼関係を築く
会社の沿革、経営理念、代表者の想いなどを丁寧に紹介しましょう。
なぜこの事業を始めたのか、どのような価値を提供したいのかなど、ストーリー性のある内容にすることで、読み手の共感を得やすくなります。
また、資格や受賞歴、メディア掲載実績なども積極的に紹介し、専門性や信頼性をアピールしましょう。
歴史がある事業者なら、創業時代からの沿革や残っている写真は効果的です。
新規事業者であれば、これから会社としての実績を積み上げていく段階ですから「実績がなくて困った」と思ってしまうかもしれません。
経営者自身の実績を載せることからスタートしましょう。
2-5. アクション重視:問い合わせなどの行動がとりやすい設計に
ホームページは「見てもらう」だけではなく、「行動してもらう」ことがとにかく大切。
ユーザーが欲しい情報にすぐにたどり着け、かつ簡単に問い合わせができるよう、サイトを設計しましょう。
具体的には以下のような工夫が有効です。
- わかりやすいナビゲーションメニュー
- 各ページに問い合わせボタンを配置
- フォームは必要最小限の項目に留める
- 電話番号は大きく表示し、スマートフォンからタップで発信できるようにする
2-6. 実用性重視:過度なデザインへのこだわりは避け、顧客ニーズを優先
華やかで凝ったデザインは、時として逆効果になることがあります。
むしろ、シンプルでわかりやすく、ユーザーが求める情報にすぐにアクセスできるデザインを心がけましょう。
意外に思われるかもしれませんが、ユーザーは予想以上にデザインには着目していません。
シュッと動きがあるから、おしゃれなデザインだからあなたの会社を信用するわけではないようです。
「せっかくだから、自慢できるくらいカッコいいホームページにしたい」
このように思うのは良いことです。
ただし、自己満足になっていないか、ユーザーがわかりやすく見やすいと感じられるかについては気を付けたいところです。
お役立ち資料 集客できるホームページ作成の方法を解説
コンバージョンに差がつくトップページの作り方をご紹介
2-7. SEO対策:基本的なSEOを意識したページタイトルをつける
検索エンジンで上位表示されるためには、基本的なSEO対策が欠かせません。
特に重要なのが、適切なページタイトルの設定です。
各ページのタイトルには、そのページの内容を端的に表す言葉と、できれば地域名や業種名を含めるようにしましょう。
例えば、「高品質な家具リペア|○○県△△市の老舗家具店」といった具合です。
3.SNSアカウント運用のコツ
ホームページと併せて、SNSも効果的に活用することで、さらなる集客効果が期待できます。
以下の4つのポイントを押さえて、戦略的にSNSを運用しましょう。
3-1. 検索対策:社名や事業所名で検索したときにヒットするよう、プロフィールを充実させる
今や検索の場は検索エンジンだけではありません。
InstagramやX(旧Twitter)など、SNSで検索する人も増えています。
SNSで社名検索をした時にヒットするよう、プロフィール欄を充実させましょう。
以下の情報を漏れなく記載しましょう。
- 会社名・屋号
- 提供サービスの簡潔な説明
- 事業をイメージしやすいアイコンや画像
- 所在地
- 連絡先(電話番号、メールアドレスなど)
- ホームページのURL
- 問い合わせを促すメッセージ
また、プロフィール文には適切なハッシュタグを含めることで、関連するキーワード検索でもヒットしやすくなります。
プロフィールを充実させることで、フォローの確率や問い合わせ行動の確率を上げることができます。
3-2. 継続的な発信:認知度向上のため、定期的に投稿を行う
SNSでは、定期的に投稿を行うことが重要です。
思い出した時に月に1度だけ投稿する、ではなかなか関係の構築ができません。
とにかく続けることを大切に投稿していきましょう。
また、各SNSの特性を理解し、それぞれに適した投稿を心がけることも大切です。
例えば、Instagramでは視覚的に魅力的な写真や動画が効果的ですし、Twitterでは簡潔で印象的なメッセージが求められます。
最近のInstagramでは、いわゆる「映え」画像だけが喜ばれるわけではありません。
テキスト情報も効果があります。
その場合、見せ方は統一感を持たせましょう。
3-3. 積極的な交流:コメントへの返信やDMなど、双方向のコミュニケーションを大切に
SNSの最大の特徴は、双方向のコミュニケーションが可能なことです。
この特徴を最大限に活かすために、以下のような取り組みを行いましょう。
- コメントには必ず返信する
- フォロワーの投稿にも積極的にいいねやコメントをする
- DMでの問い合わせにも丁寧に対応する
- フォロワー参加型の企画(例:写真コンテストなど)を実施する
このような取り組みにより、フォロワーとの関係性が深まり、優良顧客の獲得にもつながります。
3-4. 行動喚起:投稿には必ず行動を促すメッセージを入れる
SNSでの投稿の目的は、最終的に何らかの行動を起こしてもらうことです。
投稿の最後には必ず行動を促すメッセージ(Call To Action:CTA)を入れるようにしましょう。
「詳しくはプロフィール欄のリンクからご覧ください」
「お問い合わせはDMにて承っております」
「コメント欄で皆さんのご意見をお聞かせください」
このようなCTAを入れることで、フォロワーの行動を促し、エンゲージメント率の向上にもつながります。
エンゲージメントが向上すると、フォローされていないユーザーへの表示機会が増えることが見込めるので、大切にしていきたいポイントでもあります。
4.ホームページとSNSの連携
ホームページとSNSは、それぞれ単独で運用するのではなく、相互に連携させることで、より大きな効果を生み出すことができます。
以下のような方法で、ホームページとSNSを効果的に連携させましょう。
4-1. ホームページにSNSへのリンクを設置
ホームページの目立つ位置に、各SNSアカウントへのリンクボタンを設置しましょう。
ホームページを訪れた人がSNSへ誘導され、よりパーソナルな関係構築の機会が生まれます。
4-2. SNSの投稿をホームページに埋め込む
Instagramの投稿をホームページに埋め込むのもお勧めです。
サイトに動きが生まれ、より魅力的な印象を与えることができます。
4-3. ブログとSNSの連動
ホームページ内にブログを開設し、その記事をSNSでシェアしましょう。
より多くの人にブログ記事を読んでもらう機会を作ることができます。
逆に、SNSでの反応の良かった投稿をブログで詳しく解説するのも効果的です。
「ブログ記事を更新したらSNSでお知らせする」
この流れを作ると、より多くのアクセスや循環が見込めます。
5.ホームページとSNSが長期的な資産になる理由
冒頭で紹介した投稿は、あるペット業界のお客さまでした。
チャコウェブでホームページを作成してから、県外からも問い合わせが来るようになり、国内10%のシェアを担うような時期もあるほど集客できるようになったとのことです。
(現在は事業をお休みしながら新しい段階の準備中です)
もう少し詳しく述べると、以下のようなお話をいただきました。
最近は、本当にSNSから人が集まるんだと実感しています。
だから積極的にInstagramを中心に更新をして、見込み客とつながるように心がけてきました。
続けていればだんだん人が集まってくるものですよ。
でもね、SNSだけ頑張っていてもダメなんです。
同業者は、あまりホームページに手をかけておらず、手作り感や素人っぽさが出ている所もあります。
ホームページは結局信頼の要。
ホームページがしっかりしていないと、いくらSNSで注目されても最終的には信用してもらうのが難しいんです。
「この業者は本当に信用できるのか」
ホームページを検索して見られます。
検索したらちゃんと表示されるようにしなければいけないし、ホームページの中身も大事です。
このようにお話いただく間、何度も何度も頷いてしまいました。
5-1.他の事業者が力を入れていない場合は特に優位に立ちやすい
他社が力を入れていないというだけで、簡単に優位に立つチャンスがあります。
周囲でホームページやSNSに力を入れている話が少ない環境になりがちな地方企業は、特に顕著に差がつきます。
自社とは無関係と考えている人も多い印象です。
取り組む時期が早ければ早いほど差がつきますから、「やるなら今」ではないでしょうか?
6.まとめ
ビジネスの成功はオンラインプレゼンスにかかっていると言っても過言ではありません。
特に中小企業や新規事業者にとって、ホームページとSNSは強力な武器となります。
競合他社が見逃しているこの機会を、あなたの事業成長に活かしませんか?
今すぐ行動を起こし、オンライン戦略を磨きましょう。
明日のあなたのビジネスが、今日の一歩から大きく変わる可能性があります。
ただし、成果が出るまでには時間がかかることも事実です。
すぐに結果が出なくても諦めずに、粘り強く継続することが重要です。
小さな成功を積み重ね、少しずつ規模を拡大していくことが、持続可能な成長につながります。
最後に、「デジタル戦略は万能薬ではない」ことを覚えておきましょう。
つまり、提供する商品やサービスの質が重要であるという基本は変わらないということです。
デジタル戦略は、あくまでもその素晴らしい商品やサービスを多くの人に知ってもらうための手段に過ぎません。
優れた商品・サービスと効果的なデジタル戦略。
この両輪がそろったとき、あなたのビジネスは大きく飛躍するはずです。
一人でも多くの方が一歩を踏み出していただけることを願っています。