ホームページのトップに配置されることが多い「新着情報」や「ニュース」などの更新情報。
しかし、一年以上も更新されていない新着情報を個人経営の店舗や中小企業のホームページでよく見かけます。
そのようなホームページを訪れた方はどのような印象を持つでしようか?
「このお店は、一年以上変化もないのだろうか?」
「やる気がない会社なのかな?」
「ホームページは放置しているのかな?」
などと思う方も少なくないはずです。
最新の更新情報が数年前のものだったりすると「この会社、今も営業しているのだろうか?」と勘ぐる方もいらっしゃることでしょう。
ホームページが常に更新されていないと、店舗やビジネスに変化がないと思わせてしまいます。
対して、常に新鮮な情報がアップされているとビジネスや店舗に活気を感じるでしょう。
ホームページに新着情報の欄を設けたけれど、
「新着情報欄に何を書くべき?」
「お知らせ欄に書くネタがない・・」
とお悩みの方も多いと思います。
ここでは、活気あるビジネスに感じてもらうため、常に更新されるホームページ運営のコツを、「新着情報」という切り口から考えていきます。
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1.「新着映え」。それは躍動感のあるホームページ更新の鍵
ホームページを訪れる人が、まず最初に目にするのが新着情報です。
特に、「今すぐ」サービスを受けたいと考えているユーザーは、店舗の場合もビジネスの場合も、最短で最新のコンテンツにたどり着きたいと考えるからです。
ホームページの効果は、潜在的な層である「いつかは客」層に幅広く接点を持ちながら、「今すぐ客」からはコンタクトを獲得することです。
最重要なターゲットである「今すぐ客」が、
「2020年1月 ホームページ開設しました」
と書かれたまま止まってしまっている「新着情報」を見たらどう思うでしょうか?
店舗ならば、「この店、大丈夫だろうか?」と思うでしょうし、ビジネスならばチャレンジしていない企業だと思われてしまいます。
ホームページは開設すれば終わるものではなく、常に更新し続けなければならないのです。
これが「公開してからが本番」とよく言われる理由です。
来訪者に好印象を与えるホームページの運営には、「新着映え」することが大切です。
それでは、具体的に「更新情報映え」する更新のコツについて考えていきましょう。
2.新着情報欄に載せたい情報はこれだけある
新着情報のコンテンツに載せるべき情報はどのようなものでしょうか?
「ホームページを見た人に知ってほしい最新の情報」はすべて新着情報に載せて良いものです。
- 営業に関するお知らせ(営業時間の変更や休業日など)
- サービスや価格の変更について
- 新メニュー・新サービスの紹介
- イベント開催のお知らせ
- キャンペーン情報
- セミナー情報
- 展示会情報
- 求人募集
- 社内イベントの報告
- 季節や節目のあいさつ
- 会社で取り組んでいること紹介
- 社内で流行していること
- SNSアカウント開設のお知らせ
些細なことでも構いません。
積極的に新着情報でいろんなトピックについて書いてみましょう。
こまめに更新されている新着情報を見ると人は安心します。
会社がどれだけまじめに働いていても、外部の人からはよく見えないものです。
できるだけ活動が見えることがイメージに影響します。
2-1.書くことがなければ挨拶を載せるとイメージが良い
「挨拶まで載せていいの?」
と意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まったく問題ありません。
むしろ、積極的に載せていくようオススメしたいところです。
あいさつを見て気分を害する人はいません。
季節を感じる挨拶を見て気分がほっこりする人もいるでしょう。
歓迎されていると感じて嬉しくなる人もいるはずです。
特にこれといったお知らせがない時には、あいさつ文を載せておくのはいかがでしょうか?
動きのある会社としてイメージも良くなります。
3.飲食店や美容室など個人店のホームページの場合
飲食店も美容院も季節や旬によって変化していますよね。
イメージも変われば、実際に提供するメニューも常に変化しているはずです。
その変化を印象づけるような更新が「新着映え」するのです。
3-1.旬ごとに大幅な更新が効果的です
しっかりと運営されている飲食店のホームページでは、旬によってトップページのメインの写真を変えています。
併せてサイトのコンセプトコピーを書き換えるというような更新を行なっているケースが多いようです。
旬の写真は、お客様の心をクスグリます。 反対に何気なく訪れたホームページのメイン写真やコンセプトコピーが季節外れのものだと、お客様は失望します。
ホームページの顔であるトップの画像とコンセプトコピーに旬を感じなければ、お客様の心をとらえることはできません。
それは、美容室やエステなど美容業界などでも同じです。
シーズンや月のタイミングで、新しいコンセプトを提示し続けることで、お客様に、ホームページを覗くたびにワクワクする感覚を与えることができます。
お店にとって、季節感は印象を大きく左右します。
美味しそうな旬の野菜や魚介の写真が掲載されていれば、「今すぐ客」の来店のモチベーションアップにもなるでしょう。
同様に美容院も、そのシーズンのスタイリングを打ち出したり、モデルを利用した季節感のある写真を掲載するなとすると、ホームページの躍動感がぐんと上がります。
更新は手間がありますが、メインの写真とキャッチコピーを変えるだけで印象は大きく変わります。
更新タイミングを決め、積極的に実行するのがよいでしょう。
旬や季節に応じてホームページのトップページを更新したら、「新着情報」に掲載しましょう。
掲載する文章にも工夫するとより効果的です。
例えば、
「シェフが大好きな冬の食材ビーツ。鮮やかなビーツに込めたシェフの想いをトップページに表現しました」
「銀杏並木に映える最新のカット。秋色に似合う新作スタイリングをトップページに掲載しました」
という風に、お客様が季節に応じて動きたくなるような新着情報を書き入れましょう。
定期的にトップページを更新していることがお客様に伝わりますので、ホームページへの定期的な再訪を見込むこともできます。
3-2. 新メニューの開発頻度は、お客様の再訪率に影響する
お客様がホームページを来訪したときチェックするのが、もっとも新しいメニューです。
飲食店の場合は、季節や月ごとに限定のコースやメニューを提供していると思います。
最近の飲食店は、常にメニューを更新しています。
次から次へとメニューを変えることで、お店の変化、進化を印象づける戦略なのでしょう。
美味しそうな写真、こだわりについての説明文、シェフの意気込み。これだけでお客様にとっては素晴らしいコンテンツです。
定期的に更新することで、「新着映え」するコンテンツの出来上がりです。
「赤身肉の旨味が大人気の岩手短角牛を堪能できるステーキプレート、をメニューに追加しました」
「季節のデザート イチゴ祭り始まる! メニューを追加しました」
というように、新着情報に書き込むことができます。
3-3.季節や月毎にお客様に語りかけよう
メニューやサービスなどと同様に、簡単に更新できるコンテンツが、お店からのメッセージです。
季節の挨拶、新しい月の新しい試み、お客様への気遣いなどお店の姿勢と思いが伝わるメッセージを定期的にアップしてはどうでしょうか。
動画メッセージを毎月更新するのもよろしいでしょう。
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4.中小中堅企業のホームページの場合
中小中堅企業の場合、ホームページ来訪者は、必要としているモノ・サービスに関連するキーワードで検索した結果からたどり着くものです。
比較的、見積もりやプレゼンの段階に進みやすい状態でしょう。
モノ・サービスの背景、市場、トレンドなどを積極的に掲載していくことで、活発な企業として好印象を与え、信頼獲得につながります。
4-1.企業ページは社会へのコミュニケーションの場
常に変化する会社、変わらずブレずに探求し続けてる会社、それぞれのモノ・サービスによってのこだわりがあるとおもいます。
ホームページは、製品カタログの置き場所ではなくコミュニケーションの場です。
業界の出来事や、社会の変化に対し、敏感かつ専門的なコメントを発信し続けることも、会社のブランディングに有効です。
4-2.商品・サービスの物語を語ろう
また、自社のサービスや製品をピックアップし、毎月紹介するというコンテンツを展開している会社もあります。
中小中堅企業の場合、一般的な知名度は低くてもB2Bの専門分野で業界を大きくリードする技術を持っている会社も数多くあります。
技術への興味が喚起され、身近に感じるようなコンテンツは一般の人々からも注目を浴び話題になります。
たとえば、世界トップレベルの廃油処理プラント技術に長けた企業ならば、実際に、廃油が綺麗な油に戻るプロセスを動画化して配信するなどはいかがでしょうか。
また、メッキ技術に優れた企業ならば、一般ユーザーにとって身近な食器などをメッキするプロセスを動画で公開するのも面白いでしょう。
B2Bの専門分野だからこそ、一般の人々が驚くような物語を提供できるはずです。
話題性が高ければ、ソーシャルメディアなどで拡散されていくでしよう。
それらを「技術ニュース」や「製品ニュース」として常に更新していくと、実に「新着映え」するコンテンツになります。
4-3.発注者は、元気で活気のある会社が好き
モノ・サービスを探している発注者の気持ちになり、会社をどう見せていくかを考えることが大切です。
活発で元気があり世界に開かれた企業、もしくは職人気質で寡黙ではあっても常に新しいことに取り組んでいる会社など、会社の形態はさまざまです。
企業のアイデンティティを守りながら、活気ある様子を見てもらたいならば、更新し続けることで表現することができます。
発注者の多くが、「ホームページの鮮度」を見て検討しています。
一方、ホームページ運営でもっとも難しいのが更新することだともいえます。
「何を更新したらいいかわからない」というような場合は、次のような内容を「ネタ」として考えてみると良いでしょう。
4-3-1.社員の取り組み
仕事以外での社員の趣味や特技、スポーツへの取り組みを紹介する。
「普段は真面目な技術者が、なんとバンド活動をしていた」というニュース仕立てや「写真サークルの発表会のご案内」といった活動案内まで、さまざまなものが考えられます。
4-3-2.新製品の取り組み
限界を超える鍛錬で生み出される新製品の誕生秘話をルポ風に物語化。
開発の苦労話や失敗談などを交えながら開発者へのインタビューを掲載するようなコンテンツはワクワクします。
4-3-3.社員の紹介
入社1~2年目の社員に対するリレーインタビューなどが考えられます。
最初にインタビューされた社員が次の人を選ぶ形式です。
幹部が思いもよらない名物社員が発見できるかもしれません。
リクルートPRにも効果的です。
4-3-4.社内外イベントの紹介
こちらは比較的ポピュラーなコンテンツです。
運動会やマラソン大会などから忘年会まで、会社の様々なイベントを通して楽しく賑やかな様を表現することで、会社に対する印象が変わります。
4-4-4.CSR
ボランティアや環境への取り組みなども、更新のないコンテンツで語るより、実際に行っている活動の内容を順次発表するような変化のあるコンテンツのほうが説得力があります。
毎年取り組んでいる活動や、自治体の人々との交流、福祉活動などの様子を常に更新し続けることで、社会性のある企業だという印象を与えることができます。
このようなコミュニケーションコンテンツを充実させることで、「新着映え」する更新ができるようになります。
4-4.リクルート対策を軸にホームページを更新すること
中小中堅企業がホームページでのコミュニケーションに期待するのは採用ですよね。
やはり優秀な人材が自社のビジネスに共感して集まるようになれば、経営的にも嬉しいものです。
先輩社員へのインタビュー、代表者の語るコンセプトなど「新着映え」する内容を常に更新し続けながら、インターンの募集や、インターンの学生による日記コンテンツを発信するなど、就活学生の心に響くコンテンツを展開してみましょう。
応募を動機づけるページを作る戦略を公開中。実践的だから取り組みやすい解説書です。
5.「新着情報」を活性化することが、ホームページのコンテンツの活性化に
新着情報を活性化することは、ホームページの内容を常に変化させることにつながります。
コンテンツひとつひとつを考えるより先に、それらのコンテンツが「新着情報」に並んだ際に与える印象について考えましよう。
新着情報にどんなことを乗せれば、来訪者が関心を寄せるのが、好印象を持つのか。
来訪者の立場に立って考えることが大切です。
毎月、毎週という更新日を決定し、部署の壁を超えた専門のチームを組み、ホームページの活性化を意識しましょう。
ビジネスが活発に見えることで、ますます来店や引き合いが増加します。
6.SNSやブログの利用
写真を入れて簡単にタイムリーな情報を発信することができるブログやSNSは、とても便利なツールです。
ホームページと連動させることで、頻繁に更新されている印象を与えることができます。
1日に数十を超える更新頻度が高いSNSの場合には、すべての投稿をホームページに反映させると煩雑な印象を与えてしまいます。
厳選した情報をセレクトして掲載したほうがよろしいでしょう。
7.まとめ
新着情報が更新されていないホームページに、来訪者は良い印象を持ちません。
その悪印象は、そのまま企業や店舗というビジネスに対する評価に直結する場合もあります。
活発で躍動感のある会社、店舗であると見せるためには、旬や季節、月ごとにコンテンツを更新し、新着情報に華々しく掲載するのが効果的です。
「新着映え」を軸として更新を考えることで、来訪者の立場に立ったコンテンツの追加、更新を考えることができます。
ホームページを放置している企業や店舗の方、ぜひ「新着映え」するコンテンツを発信し続けてください。