早いもので年末年始が近づいてきました。
このような時期でも、ウェブサイトは24時間365日、休むことなく稼働し続けます。
「うっかり更新を忘れてホームページが停止した!」
「サポートが休暇中でサービス復旧まで数日待たなければ解決できない、困った……」
「ホームページにウイルスが仕込まれてデータがなくなってしまった……」
「広告が停止してしまった……」
このような経験はありませんか?
もしここまでいかなくても、ヒヤリとした経験はあるかもしれません。
大切な情報発信の場を安心して任せるために、ウェブ担当者としてしっかりと準備をしておきましょう。
以下に、年末年始に向けて確認・対応すべきポイントをまとめました。
1.事前準備のチェックリストを作成する
まず、年末年始に向けてやっておくべきことは何かを列挙してみましょう。
保守、セキュリティ、営業案内、緊急対応策などが挙げられます。
担当者や対応期限を設け、チームで取り組むことをお勧めします。
2.重要度の高い事柄を準備(12月第1週までに完了)
2-1. セキュリティ対策の強化
年末年始の休暇前に必ず対策しておきたいのがセキュリティ面です。
自社で導入しているセキュリティシステムの契約状況の確認や、最新バージョンにアップデートをしておき、脅威から身を守る手立てを取っておきましょう。
2-1-1.セキュリティ監視体制の確立
年末年始に限ったことではないものの、休み期間中は万全にしておきたいものです。
- WAF(Web Application Firewall)の設定確認
- セキュリティソフトの最新バージョンアップデート
- 監視ツールのアラート設定の見直し
2-1-2.SSL証明書の更新確認
SSL証明書を購入しているホームページは、有効期限や自動更新について把握しておきましょう。
更新が失敗するとホームページの閲覧ができなくなります。
2-2. 利用サービスの契約・更新関連を確認
頻繁に発生しない手続きだけに、抜け漏れが出てしまいがちなのが契約・更新関連です。
とはいえ、契約更新ができなければホームページが停止または消失する危険もあるため非常に重要です。
実際にお客様が更新に失敗してしまい、大変困ったという声をいただくものです。
残念ながら制作会社でできることは少なく、いつも心苦しい思いをします。
年末年始のタイミングで更新期限を迎えるサービスがないか確認しましょう。
クレジットカード決済で自動更新にしている場合も、カードの有効期限切れによる更新失敗が発生します。
2-2-1.ドメイン契約
有効期限確認と必要に応じて更新手続きをします。
2-2-2.サーバー契約
有効期限確認と必要に応じて更新手続きをします。
リソース使用状況の確認と必要に応じたスペック見直しも念のため済ませておきます。
2-2-3.各種サービスの契約状況
有効期限確認と必要に応じて更新手続きをします。
例えば以下のようなサービスです。
- ストレージ、クラウドサービス
- メール配信システム
- チャットボット
- メルマガ配信システム
- CRM管理ツール
3.余裕を持って取り組むべき準備(12月第2週までに完了)
3-1.年末年始の営業スケジュール告知
お客様に混乱を避けてもらうために、以下の媒体で営業スケジュールを公表しましょう。
- 公式ホームページ
- ブログやお知らせページ
- SNSアカウント
- Googleビジネスプロフィール
- メールの署名
お客様が見てわかるように、十分な情報を記載します。
- 営業時間の変更
- 休業日
- 年始の営業開始日
- 臨時の受付窓口を用意している場合は、その旨も記載しましょう。
3-1-1.Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)の更新は忘れずに
Googleビジネスプロフィールを活用している場合、早めに営業時間や休業日を設定しましょう。
営業時間や休日の情報は、Googleマップを頼りにする人が予想以上に存在します。
正確な案内になっていないとお客様を混乱させてしまいますから、必ず変更しておきたい媒体です。
営業時間や休業日に変更がない場合も、変更なしと設定をしておきます。
(変更の可能性)といった表示が消え、確実な営業スケジュールが反映されることになります。
3-2.広告運用のスケジュールと予算確認
Yahoo!広告やGoogle広告、SNS広告などの年末年始のサポート体制や審査スケジュールを確認します。
年末年始に安定して広告が稼働できるかどうかは、事前準備が大切です。
- 審査スケジュール
- サポート窓口の営業スケジュール
- 入金の反映スケジュール
- 予算調整
広告審査の締め切りや、銀行振込の入金が反映するスケジュールは特に重要です。
年末年始の動きに合わせて予算の調整も想定し、ぜひ設定しておきましょう。
3-3.年末年始に配信するコンテンツの企画、準備
12月は業務が忙しくなるため、コンテンツの事前準備がおすすめです。
特に後半は仕事もプライベートもバタバタしがちですよね。
今から準備しておけば慌てることがありません。
もちろん、私も取り掛かるつもりです。
年末のコンテンツはもちろん、年明けの記事も用意しておきます。
例えばこのようなコンテンツはいかがでしょうか。
- 2024年の振り返りと総括
- 業界の重要な動きやトレンド
- 2025年の予測や展望
- 自社独自の新年のメッセージやキャンペーン
予約投稿機能を活用して、ブログやSNSで適切なタイミングに公開できるよう設定しておきます。
4.システム最新化と運用体制の整備(12月第3週までに完了)
4-1.データのバックアップを取得
社内の各種データやホームページデータなど、バックアップを取り安全に保管しましょう。
思わぬ事態が発生しても、バックアップを保持しておけば安心です。
できれば定期的にバックアップを取るのがオススメです。
この機会にバックアップのスケジュールを組んでみませんか?
4-2.システムやソフトウェアのアップデート
使用している全てのデバイスやソフトウェアを最新バージョンに更新します。
最新の修正プログラムを適用することができ、リスクを軽減させられ安心です。
- 社用パソコンやモバイルデバイスのOS
- 業務用ソフトウェアやアプリケーション
- ウェブサイトのCMSやプラグイン
最新のセキュリティパッチを適用することで、サイバー攻撃のリスクを低減できます。
4-3.緊急時対応の流れと連絡体制の整備
思わぬ事態が起きたとき、迅速に行動するための準備をしておきます。
緊急時に対応する責任担当者やチームを決めておきましょう。
さらに社内やチーム内の連絡網を作り、情報を共有しておきます。
- 緊急対応担当者の選定
- 連絡網の作成と共有
- 想定されるトラブルと対応手順のドキュメント化
5.スッキリして2025年を迎える!
ここまでやれば、ウェブ周りは大丈夫でしょう!
もちろん。自社特有の事項に合わせて準備を万全にしていくことはお忘れなく。
あとは穏やかな気持ちで新年を迎えるのみです。
6.まとめ
気持ちよく一年を終えて休みを楽しみ、新年を迎えるためにやっておくべきことをご紹介しました。
年末年始の運用準備は、単なるチェックリストの消化ではありません。
- 営業スケジュールの明確化と周知
- コンテンツの事前準備と予約投稿
- 各種契約や更新手続きの確認
- 広告運用のスケジュール管理
- データのバックアップと保全
- システムの最新化とセキュリティ強化
- 緊急時対応の体制整備
チームで協力して取り組むことで、負担を分散し、より効果的な準備が可能です。
新年を気持ちよく迎えるために、今一度チェックリストを確認し、必要な対応を完了させましょう。
皆様の2025年が素晴らしい一年となりますように。
良いお年をお迎えください!