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近年、SNSを活用したマーケティングが医療業界でも注目を集めています。
今回は、チャコウェブがSNS活用の支援をさせていただいた山形市の産婦人科病院、医療法人横山厚生会 横山病院様にインタビューを行いました。
横山病院は昭和8年に創立し、約50,000人を超える新しい命の誕生を支えています。
歴史のある病院ですが、近年はインスタグラムを効果的に活用し、地域の方だけではなく里帰り出産の方からも支持を得ています。
成功の秘訣や具体的な取り組みについて、横山病院院長の横山先生にお話を伺いました。
地方のクリニックや病院が、どのようにSNSを活用すればよいのかなど、ヒントになりそうです。
もくじ
チャコウェブ:本日はお時間をいただきありがとうございます。
まず、インスタグラムを活用しようと思われたきっかけは何でしょうか?
院長:こちらこそありがとうございます。
当院では、妊婦さんやそのご家族とのコミュニケーションを大切にしています。
妊娠は特別な期間です。
安心して過ごしていただくために、情報提供は欠かせません。
最近では、若い世代の方々がSNSを日常的に利用していることから、より身近な情報発信の手段としてインスタグラムに注目しました。
チャコウェブ:当社のご提案を取り入れていただきありがとうございました。
当社提案の中では、どのように取り組みを行われましたか?
院長:まず、インスタグラムに給食を投稿することにしました。
当院では、妊婦さんは病気を治療する目的の患者さんではないという考えから、食事面での楽しみの提供に力を入れています。
出産という大きなイベントを控えている妊婦さんは不安や期待をさまざまに抱えています。
そんな時に、食事を楽しんでもらうことで安心して新たな命の誕生を迎えるお手伝いができればと思っています。
当院では、和食と洋食それぞれにシェフがおり、患者様は毎食どちらかを選ぶことができる選択メニューのスタイルを採っています。
栄養面だけではなく味や見た目の美しさにもこだわりを持ってまいりました。
「美味しく健康的に、ママと赤ちゃんに優しい食事」を提供することを心がけています。
チャコウェブ:洋食シェフの方は、厚生労働省大臣賞を受賞されたご経験をお持ちなんですね。
洋食も和食も、どれを見ても美味しそうです。
インスタグラムの発信で心がけていることはありますか?
院長:色彩や盛り付けにもこだわり、目でも楽しめるよう工夫をしているので、写真でも伝わるようにアングルや明るさなどに気を付けています。
また、給食の投稿には当院の栄養士が解説を添えることもあります。
栄養バランスや食材へのこだわりをテキストで伝えています。
メニューの説明や、季節にまつわる料理やイベントの解説などを入れています。
チャコウェブ:写真撮影や文章作りにはどのような工夫をされていますか?
院長:写真はフォトグラファーとしても活躍している当院の助産師が担当したり、スタッフにアドバイスをしています。
季節感を出すために、旬の食材を使用したり、食器やテーブルセッティングにも気を配っています。
例えば、子どもの日には兜の形をしたパイを沿えたワンプレートメニューで楽しい雰囲気にしました。
チャコウェブ:実際に妊婦さん方の反応はいかがですか?
院長:とても好評です。
給食を食べた妊婦さんが、自身のインスタグラムで写真をシェアしてくださることも多く、その際に横山病院のハッシュタグを付けていただけるので、さらに多くの方に情報が広がっています。
また、『こんなに美味しい食事が食べられるとは思わなかった』『食事が美味しくて退院したくないほど』といった声もいただいています。
チャコウェブ:妊婦さんがインスタグラムで拡散してくださるとのことですが、その影響はいかがですか?
院長:はい、妊婦さん自身が当院の給食やサービスについて投稿してくださることで、同じ地域・同世代の方々に自然と情報が広がっています。
特に、友人や知人のリアルな体験談は信頼性が高く、新たな患者様の来院につながっています。
チャコウェブ:地域を意識した情報発信について、具体的な工夫はありますか?
院長:地域の特産物や行事に合わせたメニューを提供し、インスタグラムでも発信しています。
山形では「芋煮」という代表的な料理があります。
給食で「芋煮」を提供した際はとても好評でした。
特に里帰り出産を検討している方にとっては、懐かしい故郷の料理を入院中でも楽しめるということで安心していただけるようです。
また、季節の祭りに合わせた料理や、地元の食材を使ったメニューなども取り入れ、地域の方々に親近感を持っていただけるよう努めています。
チャコウェブ:横山病院さんでは、ニューボーンフォトも撮影されていますよね?
院長:はい。
撮影は、フォトグラファーとしても活動している助産師が担当しています。
赤ちゃんの取扱いに長けている助産師がセッティングをしてくれるので、安心感があると好評です。
チャコウェブ:ニューボーンフォトの様子もインスタグラムで紹介されていますよね。
とても可愛い写真ばかりです。
院長:そうですよね、産まれてすぐの時期を思い出になる形として残せますし、プロによってかわいく撮影できると喜んでもらえます。
退院してしまうと忙しくて、プロに撮影を依頼するのは意外と難しいんです。
だから入院中に綺麗に撮影できるのも喜ばれるポイントだと思います。
チャコウェブ:素敵な取り組みですね。
院長:ありがとうございます。
チャコウェブ:インスタグラムを活用してから、どのような変化がありましたか?
院長:新規の患者様が増えただけでなく、コミュニケーションの幅が広がりました。
インスタグラムのご感想をいただくことも多く、患者様との距離が縮まったと感じています。
チャコウェブ:当社のサポートについて、どのように感じられましたか?
院長:SNSの活用方法や効果的な投稿の仕方について、非常にわかりやすくご指導いただきました。
特に、ターゲット層の分析や、投稿のスケジュール管理など、自分たちだけでは気づけなかったポイントを教えていただき、大変助かりました。
専門的な内容をどのように一般の方に伝えるかについても、アドバイスをいただきました。
チャコウェブ:そういえばYouTubeも撮影されていますね。
これからもSNS発信を楽しみにしています。
ありがとうございました。
院長:ありがとうございました。
SNSは、閉鎖的なイメージが強い地方の医療の壁を取り払う効果があります。
横山病院の取り組みは、患者様が安心して出産を迎えられるように取り組んでいることを、インスタグラムを通じて情報発信することで信頼関係を築くことができました。
SNSを活用した医療マーケティングの成功事例として大変参考になります。
現場で工夫していることや力を入れて取り組んでいることは、情報としてネットでも発信するような行動が大切です。
チャコウェブは、病院で実践していることを「ネットという開かれた場所」でお知らせする方法をお伝えしました。
結果として、患者様に安心して来院してもらうきっかけづくりができたと思います。
今回のインタビューでは、デジタルマーケティングが医療の現場にも新しい風をもたらしていることを実感しました。
今後もお客様のビジネス成長をサポートしてまいります。
デジタルの力で、より多くの人々に価値ある情報を届け、一人ひとりの生活を豊かにするお手伝いをしていきたいと思います。