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中小企業や個人事業主がSNSアカウントで情報発信をするのは普通のこととなりました。
大手企業ではなくても、しっかり戦略的に運用ができるSNSは魅力がありますよね。
しかし、最新の投稿が1年前や、投稿は続けているけれど、効果がまったく出ていないように見える企業アカウントが多くあるのも事実です。
効果的にSNS運用をしていくには、最初の準備が肝心です。
今回は、中小企業がSNS発信で得られること、実際に運用を始める前の準備しておくことを紹介します。
SNSを始めようか迷っている方、上手くSNSを活用していきたい方に読んでいただきたい記事です。
「流行っているからやってみたほうがいいかな」
「SNSなんてうちの会社はまず無理」
先入観で判断してしまう前に、中小企業がSNS発信をするメリットとデメリットをしっておきましょう。
SNSは無料でアカウントを作成し、情報発信することができます。
広告と違い、無料で始められるのは予算に制限のある中小企業にとっては大変な魅力ですよね。大手企業に引けを取らない運用も目指せるため、大きな戦力になることも期待できます。
これまでの販売ルートや取引先とは違った、SNSを通じて新しい顧客と出会うことが期待できます。
新規獲得に悩んでいるならばやってみる価値があります。
直にお客様からの声を聞くことができるので、これまで気か付かなかった商品の魅力や、お客様が抱えている問題を発見できることもあります。そこから新しい商品やサービスのアイディアを得ることもできるでしょう。
SNSで情報を発信している企業に対して良いイメージを抱く人は少なくありません。
さらに、こまめに活動している様子は信頼されやすくなります。
「ザイオンス効果」をご存じですか?
「単純接触効果」とも呼ばれ、何度も目にしたり触れたりしているものに好感を持つ効果がある現象のことです。
目に触れる機会が多いSNS企業アカウントの好感度が上がりやすいのは想像しやすいですよね。
SNS発信によって好感度や信頼度を上げることができれば、ファンを獲得することもできるようになります。気軽に会話ができるSNSは、お客様との距離を縮めてくれるからです。
ファンになってくれた人は、自分自身の言葉でサービスや商品の良さを語ってくれます。
「うちの商品良いですよ!ぜひ買ってください!」
と、企業が自社の商品をアピールするのも良いですが、
「この会社の商品を使ってみたら良かった。〇〇に困ってる人にはおすすめできると思う」
と、実際に使ってみた感想を語る一般アカウントの言葉のほうが消費者にとっては響きます。
一度使ってみようかな、と試す人が出てくるのです。
自社の魅力を語ってくれるファンを増やしやすいのがSNSの魅力です。
無目的・無計画にやみくもにSNS発信をしていても効果はほとんど得られません。
個人アカウントと同じ感覚で投稿していては会社やサービスの特徴が出ないので、ただの雑談アカウントになってしまいます。
など、方針を決めて効果的に運用していくことが必要です。実際に運用しながら方針の修正や工夫していき、目的を達成できるようなアカウントを育てていきます。
必然的に手間と時間がかかります。「SNSは遊びみたいな楽な仕事」と軽く考えてしまいがちですが、そんなことはありません。
通常業務に加えてSNS業務が追加されます。
投稿の準備、他のアカウントとの会話や対応、効果測定、戦略の練り直しなど、想定以上にやることがあります。
担当者には負担がかかることを理解しておきましょう。
また、開始してすぐには効果が出にくいため、続けていく工夫やモチベーションの維持も大切となります。
炎上が怖いからSNS発信はやりたくないと考える企業もあるかと思います。発言の内容によっては炎上を招いてしまう危険があることは、どのアカウントにも当てはまります。
また、炎上ほど大きな話題にはならなくても、不適切な投稿や対応によって信頼低下を招くこともあります。
炎上のきっかけは、深く考えずに投稿してしまう軽はずみな言動が多いものです。
投稿ボタンをタップする前に、一呼吸置いて「会社の顔としての発言として適切かどうか」「誰かを傷つけるような発言ではないか」考えてみましょう。
SNSの運用を始める前に、確認し決めておくべきことがあります。
しっかり効果を得るためには重要なことばかりです。
自社について理解を深めることから始めます。
分析をして理解を深めることで、SNS運用の方針を決定していくこととなります。
これらをさまざまな視点から掘り下げてみましょう。社内で意見を聞いたり、第三者に話を聞いたりして、一方的な見方に偏らないようにします。
上手く魅力をアピールできる企業アカウントに育てるには、自社を知ることは欠かせません。
自社についての分析をもとに、SNSの運用目的を決め、具体的な施策を練ります。
最終的な目的は売り上げアップなのはもちろんです。
SNSで直接的に売り上げ増を目的にするのもよいですが、売り上げを上げるためにはさまざまな段階を踏んでいく必要があり、そこでSNSを活用するほうが一般的です。
このような目的を定めたら、運用の方針を考えます。
「いいね!」やシェアを増やすには、適切なターゲット設定が必要です。
そして何より、目的を達成するためには自社のお客様となる人に見てもらうのが一番ですよね。
気が付いたら客層とは大きく違う人ばかりが集うアカウントになっていた…、ということにならないよう、ターゲットを定めることは大切です。
適切なターゲットに届けるために、どのSNSを利用して情報発信するかを決めます。
すべてのSNSを使う、というのは理想的に思えるのですが、人手が足りなくなりがちな中小企業では現実には難しいことも多いと思います。
まずは確実に運用していく媒体を1つ選んで育てましょう。軌道に乗ったら他のSNSも始めるようにすれば着実です。
SNS発信を続けていると、サービスや商品を検索する人が増えます。
検索からのアクセスを受け入れるために、きちんとしたホームページや企業ブログを整えておくのも大切な準備です。
SNSマーケティングは、SNSの中だけで完結するわけではありません。
SNSでの投稿をきっかけに、ホームページやECサイトに誘導することも大事なマーケティングなのです。
他のまとめサイト等にアクセスを取られてしまうと、集客の機会を逃してしまいます。
ホームページはきちんと作りましょう。
サービス名や商品名で検索したら、自社ホームページが検索結果に表示されるようにしたいものです。自社ブログも用意しておくとより効果的です。
大きな予算をかける必要はありませんが、しっかりした印象を残せるホームページにすることが一番大切です。SNSでは少し砕けた雰囲気でも、自社ホームページではカチッとしたイメージであれば信頼度も高まります。
逆に、自社ホームページがなかったり、素人っぽく雑なホームページだったりすると信用はガタっと落ちてしまうことになります。
実際にSNSで投稿を始める前に、ルールを決めておきましょう。
どのような雰囲気の投稿にするかも決めるとよいでしょう。
目的達成のための運用ルールはもちろん、トラブルを防ぐためのルール設定も重要です。
ルールを決めておくと、安定した運用が可能となります。
担当者の引き継ぎも楽です。
SNSのアカウント作成に必要なメールアドレスやケータイ電話番号(SMS受信ができるもの)を用意しましょう。
できるだけ社用として1つスマホを用意出来ればベストです。
そして、メールアドレスはGmailなど、会社が管理しやすいメールアドレスを用意しましょう。
SNSは、会社の資産として育てながら運用していくものです。
担当者個人の番号やメールアドレスにせず、会社が管理するように仕組みを作っていきましょう。
社員個人の携帯番号やメールアドレスで会社のSNSアカウントを作成しないようにしましょう。
引継ぎが難しくなり、アカウントを継続して使えなくなる危険性があります。
セキュリティ面で考えても良くありません。
既に社員個人のもので登録してしまった場合は、早めに会社用の電話番号とGmailに変更しましょう。
変更する時にブロックされないように、以下の方法でアカウント確認作業を素早くすることが重要です。
参考:
アカウントの電話番号の更新方法 – Twitter
メールアドレスを更新する方法 – Twitter
Instagramのプロフィール情報(名前、ユーザーネーム、メールアドレスなど)を更新するにはどうすればよいですか。 – Instagram
Facebookアカウントのメールアドレスを追加または削除するにはどうすればよいですか。
SNS発信は、中小企業でも大きく成功する見込みのあるマーケティングです。
一時期流行ったように、ゆるいアカウントや目立つキャラクターにする必要はありません。
今は自然体な投稿で一般消費者は受け入れてくれるようになっています。
中小企業がSNS発信をするメリットとデメリットを理解し、運用を検討してみましょう。
SNS運用をする場合は、以下のような準備をしておきます。
一時的な「バズ」を目指すよりも、中長期的な取り組みとして運用していくことも大切です。しっかり集客するために、ホームページを整えておくことも忘れてはなりません。