「会社の雰囲気を伝えてファンになってもらう」
この目的を達成すると、自然と集客や採用の強化につながります。
とはいえ、なかなか成功しないと悩む方も多いのではないでしょうか?
今回のインタビューで見えてきたSNS発信の成功の秘訣は以下の3つです。
- 社内がSNSに前向きな雰囲気を作ること
- 発信を楽しむこと
- ホームページで信頼獲得ができるようしっかり作ること
「自分たちが楽しく仕事をして、その楽しさをありのまま伝える」
このような理想的な発信を実現しているのが、株式会社Unity様です。
兵庫県神戸市の株式会社Unity様は、訪問看護ステーションと就労継続支援B型事業所を運営しています。
以前、訪問看護ステーションの公式ホームページを作成したことがあり、今回は新規事業として立ち上げた就労継続支援B型事業所の公式ホームページをご依頼いただきました。
制作プロジェクト開始の際におすすめしたことがきっかけでInstagram発信に取り組み、今では多数のファンを獲得しています。
Instagram経由で、事業所に応募する方やイベント参加者がいて、保護者の方には日常を見て安心して任せられると信頼を獲得するに至りました。
現場が楽しそうにしていれば、雰囲気がそのまま伝わって周囲も楽しい気持ちになります。
それを体現しているUnity様に、発信の様子や継続の秘訣について伺いました。
1.ネットに情報がないと存在しないと思われる、周知のためにもホームページが必要
チャコウェブ:今回は、訪問看護ステーションに続いて、新規事業の就労移行支援B型の事業所ホームページを作成いたしました。
ホームページでやりたかったことはどんなことでしょうか?
Unity小西社長:まずは周知をしたいというのがありました。
今は全部ネットで調べられる時代なので、とにかくホームページは作っておかないといけないと思ったのが一番の理由です。
SNSは、チャコウェブ代表の横山さんから「やったほうがいいですよ」と勧められて始めました。
本当に初心者の状態からInstagramを始めたのですが、社内のスタッフが率先してやってくれるようになりました。
Instagramにはホームページのアドレスをリンクしているので、Instagramからホームページを見て事業所について知ってもらえるようになったと思います。
チャコウェブ:そうですね、ネットに載っている情報だけで判断されることが増えてきたので、ホームページは重要ですよね。
さらに最近は検索の場所は検索エンジンだけではなくて、SNSだけでの検索を完結することもあるので、両方でしっかり情報を載せておくと、より周知につながりますね。
2.Instagramを見て応募が来る、保護者からも安心すると言われるように
チャコウェブ:Instagramでの発信をいつも楽しく拝見していて、私たちも実はUnity様のInstagramのファンになっています。
明るくて楽しい雰囲気が伝わってきますよね。
始めてから半年ほど経ちましたが、Instagramを見ての変化や反応はいかがですか?
Unity小西社長:「Instagramを見て楽しそうだから」という方から応募がありました。
チャコウェブ:おお、既にInstagramからの応募申し込みがあるんですね。
Unity小西社長:はい、関連機関やホームページ経由よりも、Instagramを見て申し込みをしてくれる方が多いですね。
チャコウェブ:すごい。
Unity綿谷さん:それから、保護者の方からも「安心できる」という言葉をいただきます。
ホームページでは概要の説明やイベントのお知らせは出しているんですが、Instagramでは日常の些細な出来事とかやりとりを見ることができるので「よく見ています」と言われます。
チャコウェブ:なるほど、しっかり作り込んだ情報はホームページで見られますが、普段の様子はSNSがいいですよね。
UnityさんのInstagram投稿はありのままの雰囲気がすごく伝わります。
Unity小西社長:気が付いたらカメラが回っているんですよ(笑)。
チャコウェブ:ちゃんとキャラというか雰囲気が出てますよね(笑)。
3.社長が協力的だとSNS発信の効果は伸びやすい
チャコウェブ:Unity様は、よくある企業のSNS発信っぽいところがなくて、とにかく楽しい雰囲気が出ていますよね。
Unity綿谷さん:先日、新しく投稿した社長シリーズが12,000回再生を超えました。
(社長シリーズとは、社長をメインに日常業務のちょっとした風景を楽しく発信しているUnity様のリール動画シリーズです)
チャコウェブ:え、すごい!
10,000人を超えるなんて武道館レベルですよ。
Unity小西社長:(笑)。
自分が出たいとは特に思っていないんですけどね(笑)。
それでも利用者さんが安心してくれるならいいかなと思います。
チャコウェブ:こんな社長さんやスタッフさんがいる事業所なら楽しそうだなって本当に思います。
すごい安心感がありますよね。
Unity小西社長:Unity小西社長:フォロワー数も増えました。
増えるペースが早いんですよね。
Unity綿谷さん:イベントで出店した時に、フォロワーさんから「Instagram見てきました」と声をかけてくれることもありますね。
チャコウェブ:きっと、Instagramを見てイベントに遊びに来ている方は実際にはもっと多いのだと思います。
声をかけることはしなくても見ている方は結構いるものです。
作り込んだ投稿の雰囲気を出すよりも、Unity様らしさが既に出来ているので、ぜひ楽しくて温かい投稿を続けていただきたいです。
4.最初はネタを考えていたが、慣れたら「ありのまま」を発信
チャコウェブ:Instagram投稿のネタはどうやって考えていますか?
Unity小西社長:最初は、ネタを考えていろいろ投稿していました。
今はネタを考えて作ることはやっていなくて、日常のありのままの姿をそのまま映している状態です。
それに音楽などを載せてくれて、いい感じの投稿になっていますね。
Unity綿谷さん:ほぼアドリブです。
Unity小西社長:イベントの時などは、できるだけしっかり撮って雰囲気を伝えるようにしているんですが、日常はスタッフがアドリブでやっています。
ドッキリの時は仕掛け役が話し合っていますが、仕掛けられる方は本当にリアルです(笑)。
チャコウェブ:撮影は綿谷さんが中心で「ここでカメラを回しちゃおう」という感じで撮るんですか?
Unity小西社長:だいたいそうですね、本当に気付いたらスタッフがカメラを持っているんですね。
チャコウェブ:外部の方も出演されていますよね。
Unity綿谷さん:初対面からフレンドリーで仲が良くて、良い取引をさせていただいている方なんです。
ある時「Instagram出てもらってもいい?」「いいよー」という感じで会話をしていました。
その方が水を搬入してくれる時に、私が倒れているという設定でアドリブでやり始めたのが第一回目です(笑)。
チャコウェブ:アドリブだったんですか(笑)。
すごすぎます。
5.こまめな発信の秘訣は「伝える」意識を常に持つこと
チャコウェブ:Instagramの発信はモチベーションが高いというか、本当にこまめに発信されていますよね。
発信の秘訣はなんでしょうか?
Unity小西社長:スタッフは「事業所の雰囲気を伝える」というのが常に頭の中にあって、さっとカメラを回す状態にあるんでしょうね。
Unity綿谷さん:ちゃんと仕事もしていますよ!
Unity小西社長:そうです、Instagramでは見えないところでしっかり仕事もしてくれています。
チャコウェブ:Instagramは今では大事な広報の仕事ですからね。
Unity小西社長:そうですよね。
6.今得意なことを大切にしながら、ホームページもSNSも活性化させていきたい
チャコウェブ:今後SNSやホームページでやっていきたいことはありますか?
Unity小西社長:チャコウェブさんに教えられたように、Instagramに限らずYouTubeとかTikTokまで活用できたらいいなと思っています。
今は皆さんSNSを見ている方が多いと思うので、将来的にやっていきたいなと思います。
チャコウェブ:Instagramは始めやすい媒体だと思っています。
そして、既に応募の実績も出ているので通常よりも早いペースで成果が出ていますね。
Unity綿谷さん:もっと大きなことをやっていきたいんですよね。
チャコウェブ:ホームページで今後やりたいことはありますか?
Unity小西社長:ホームページだけ頑張ってもダメですし、Instagramだけ頑張ってもダメだなと思っています。
Instagramとホームページをリンクしているがゆえに効果が出ているんですね。
今はInstagramから重点的に発信していますが、事業の概要はホームページを見てもらわなければなりません。
だからセットで向上させていくようにしたいなと思っています。
Unity綿谷さん:パソコンでホームページの更新をするのに躊躇しているところがあるので、そこが課題です。
チャコウェブ:ブログでのイベント告知ができるといいですね、まずは得意な所に注力してもらうのが良いかと思います。
今日は楽しいお話のお時間をいただきありがとうございました。
7.社内で楽しむ雰囲気を作ることで、発信が楽しく続くものになる
「現場が楽しそうにしていると、自然と楽しい空気感が周囲にも伝わる」
このような発信に長けているのがUnity様です。
実際に、利用者様や保護者の方からInstagram発信のおかげで安心してもらうことができ、事業所内の良好な関係づくりになっていました。
コンテンツ発信の重要性は日々増しています。
しかしながら中小企業では、広報となるSNS発信だけの担当者を配置することはまず難しいことがほとんどです。
通常の業務に追加する形でコンテンツ発信を行うため、忙しくなりがちです。
そこで工夫したいのが「社内の協力する雰囲気づくり」です。
SNS担当者一人に任せてしまうと、孤立した状態になり、発信が苦痛になってくることもあります。
社内全体を巻き込んで協力し合えると、発信もしやすくなりますし、結果として投稿コンテンツ自体も質が高いものになります。
特にUnity様の場合、トップである社長様がSNSへの理解を示し、発信に協力的であることが大きく影響していると思います。
小さな会社だからこそ、チーム力でカバーするなど知恵を働かせる。
これこそが小さな会社の醍醐味かもしれません。
8.まとめ
SNSが得意とするのはユーザーとのつながりです。
そこに公式ホームページという土台があれば、ネット上でより信頼のある存在感になります。
Unity様は、公式ホームページとSNSの組み合わせで認知を広げ、信頼を獲得し、集客に結び付けることができています。
それができるのも、社内全体でSNSを楽しむ土壌を作ることに成功したからではないでしょうか。
今回のインタビュー中は笑い声も多く、社内での良好な人間関係が伝わってくるインタビューのお時間でした。
インタビューにご協力いただいた小西さん、綿谷さんの温かく明るい人柄が伝わります。
楽しく続ける効果は絶大ですね。
ぜひとも参考になれば嬉しく思います。