心理カウンセラーの集客のためには、ホームページは必須です。
ほとんどがネット、つまりホームページからの集客となるからです。
日本においても、心理カウンセリングを必要としている人が増えています。
中でも、気軽に利用できるオンラインカウンセリングは需要が伸びています。
オンラインカウンセリング専門のカウンセラーやカウンセリングサービスも増えてきました。
ただし、単にホームページを開けば確実に集客できるのかというと、そうではありません。
集客に向けた仕組みづくりが必要となってきます。
今回は以下のポイントについて解説していきます。集客しやすい心理カウンセリングホームページの作成のお役に立てていただければと思います。
- 集客の仕組みを理解する
- 利用者の視点に立ってコンテンツを用意する
- 信頼を得て、安心をもたらす
- 継続的な情報発信の必要性
カウンセラーの集客はホームページが大部分を占める
集客については、カウンセリングを求めている人の行動に着目してみましょう。
心理カウンセリングの集客経路はホームページが大きく占めることになります。
- ネットで検索してホームページにたどり着く
- SNSやブログでカウンセリングのことを知り、ホームページにたどり着く
このようなケースが多いからです。
カウンセリングを求めている人は、家族や友人と悩みを共有せず、1人で悩みを抱え込んでいる人が多いものです。ネット依存、SNS依存状態の人も少なくありません。人づての口コミよりも、ネットで見かけた情報からたどり着く人が多いでしょう。
他には、このようなきっかけでカウンセリングを受けるケースもあります。
この場合も、ホームページで情報を見てから申し込みをする人が多いということは容易に想像できます。
いずれにしても、ホームページを設け、しっかりした情報が用意されていることが前提です。
カウンセラーのホームページに必要なのは信頼と安心
まずは信頼されるホームページにしましょう。
カウンセリングを必要としている人にとって最も大切なのは「このカウンセラーは信頼できるのか」という点です。
信頼は、安心を生みます。当然ですが、患者は安心できるところを選んで申し込みをするのです。
信頼を得るためにホームページに載せること
最低限、カウンセラーの情報がわかるように載せておきましょう。
- カウンセラープロフィール
- 保持している資格
- 経歴
- 顔写真
- メッセージ
臨床心理士をはじめ、学校心理士、臨床発達心理士、認定心理士、産業カウンセラー、公認心理士、NLPなど、客観的に判断できる資格は表示しましょう。
また、人間関係、仕事の悩み、鬱、コーチングなど、得意としている相談分野について書いておくとわかりやすくなります。
わかりやすさ、楽に申し込みができる仕組みを用意する
わかりやすく見やすい表示、申し込みしやすい作り込みにこだわりましょう。
利用者の状況を配慮すると、ストレスなく動けるホームページが必要になってきます。
「つらい」
「この状況をなんとかしたい」
「抜け出す糸口が欲しい」
心身にダメージを受けている側にとっては、ホームページを探し出し、診療や料金について理解し、申し込みをする作業は重労働です。
この時から既にセッションの流れが始まっているのです。
- 難しい言葉が並んでいて理解を遠ざけていませんか?
- 文字ばかりで頭に入らない説明になっていませんか?
- ごちゃごちゃしたデザインでわかりにくくなっていませんか?
- 申し込みまでいくつもページ遷移が必要になっていませんか?
- フォームの必須記入が多すぎて疲れさせていませんか?
いくら自分が気に入っていても、利用者が使いにくいものは本末転倒です。
利用者の立場に立ってホームページを設計していきましょう。
この点は、ホームページ公開後であっても、修正や改善を重ねていく努力をしていきたいところです。
カウンセラーが集客のために必要なコンテンツ
集客をするために、ホームページに載せておくべきことがあります。
カウンセリングのメニューを明示する
カウンセリングのメニューを掲載します。
大きく対面カウンセリング、オンラインカウンセリングに分かれ、さらに細かい選択肢があります。
次の項目で、カウンセリング別に掲載しておくべきことについて説明しています。
対面のみ、もしくはオンラインのみの場合は、該当する項目をご覧ください。
また、夫婦、家族、カップルでのカウンセリングを受け付ける場合についても説明があると安心です。
対面カウンセリングに載せておくべき内容
対面カウンセリングを選択する人は、自粛傾向がある中でも「実際に会ってカウンセリングしてほしい」という意思があります。
意思を尊重し、安心して受けられる体制が整っているということを示しましょう。
施設・カウンセリングルームについての案内
設やカウンセリングルームの写真を載せておくのもお勧めです。事前に雰囲気を掴めるので緊張を和らげる効果があります。
感染症対策についての案内とお願い
消毒、換気など実施していることを書いておきましょう。
また、マスク着用や入室時の消毒など、お願いすることも書いておき事前の理解をえておきましょう。
オンラインカウンセリングに載せておくべき内容
オンラインは2020年から急速に需要が伸びています。
コロナ禍による転換需要もありましたが、それだけではありません。気軽に受けられる雰囲気からカウンセリングに対してのハードルが下がり、人気が出ています。
- スタイル別の時間、料金
- 予約方法
- カウンセリングの流れ
スタイル別とは
ZoomやSkype、LINEのビデをチャットを使う、顔を見ながらのカウンセリング
電話やLINEでの通話カウンセリング
チャット、メールを使うテキストカウンセリング
のことです。 対応しているスタイルについてわかりやすくまとめておきましょう。
注意が必要なのはテキストカウンセリングです。
タイムラグや頻度について、終了のタイミングについて明示しておくことでトラブルや不安を煽ることがありません。
やりとりの期間や回数、頻度を設定しておきましょう。
メッセージ返信までの時間の目安も書いておけば「返信が来ない…」という不安もありません。
お役立ち資料 ホームページ作成からマーケティングのことまでよく分かる
これだけあれば安心な、ホームページ制作時のチェックリストです。慣れないホームページ制作をスムーズに進めるためにお使いください。
キーワードを決める
ホームページでは、メインのキーワードを設定することが重要です。
キーワードは「心理カウンセリング」「オンラインカウンセリング」「コーチング」
といった大きなカテゴリーはもちろんですが、
「地域名」「心理療法の具体的な名称」「家族問題」「職場の対人関係」といった得意分野を入れることで差別化を図ることができます。
基本情報を正確に載せる
基本情報はおろそかにできません。
以下の内容は正確に記載するようにしましょう。
営業時間、定休日、臨時休業
ホームページでは、カウンセリングオフィスの開業時間や定休日、臨時休業などの情報を正確に記すことも重要です。
臨時休業などのお知らせを載せるスペースを作っておくと安心です。
住所と地図
カウンセリングルームの地図も重要です。
住所を記するだけでなく、Googleマップを貼り付けておくと親切です。
Googleビジネスプロフィールにも登録しましょう。
オンラインカウンセリング専門の場合は不要です。
料金と支払い方法
料金は、コースや時間、メニューによって詳細に記述しましょう。
オンライン決済の導入もお勧めです。
予約とキャンセルに関する記述
ホームページの最終的な目標は、予約申し込みや問い合わせなど、お客様からのコンタクトを獲得することです。
使いやすくストレスを与えない方法を取り入れ、予約落ちを防ぎましょう。
キャンセルについても漏れなく記載しておきます。
利用者の声
実際にカウンセリングを利用した方の声は、安心感をもたらします。ここで受けてみたいという気持ちを後押ししてくれます。
カウンセリングの性質上、実際の感想を載せるのが難しいこともあると思います。
その場合は守秘義務を守る範囲内で、事例として紹介するのも良いでしょう。
よくある質問、Q&A
ホームページを見れば疑問点は解決する、という状態に仕上げておきましょう。利用者からよく受ける問い合わせは、あらかじめQ&Aにまとめておくのがおすすめです。
同じ疑問を持つ人は、問い合わせしてくる人よりも多く存在しているものです。
「お気軽にお問い合わせください」と書いていても、問い合わせ行動をする人は実際には少数だからです。
ブログとSNSで、より強力な集客につなげる
ブログとSNSは、集客力を高める資産となってくれます。
ホームページだけでも良いのですが、ぜひブログやSNSで情報発信を続けて見ることをお勧めします。
理由は、信頼獲得、SEOに効果的、潜在顧客の発掘とさまざまです。
信頼獲得と潜在顧客の発掘
集客のターゲットは、大きく分けて2種類あります。
「潜在的」な顧客と「今すぐ」探している顧客です。
興味はあるものの、現段階では必要だという明確な意識まで昇っていない人は、「潜在的」な顧客、
カウンセリングを受けたいというニーズが高まっている人が「今すぐ」探している顧客です。
「今すぐ」の顧客はインターネットで検索します。
ホームページを持っていれば、「検索」から誘導することが可能なことです。
そして内容に信頼を獲得できれば、予約や来訪などのアクションにつなげられるのです。
ブログやSNSは「潜在的」な顧客にも認知を広げられるので、「潜在的」「今すぐ」どちらの顧客にも集客効果があります。
どのような記事を書いていくべきか
一般的な人々がどのようなことで困っているかを確認し、それに対するプロの視点からの記事を掲載し続けましょう。
例えば、悩みについての以下のような記事は、自分ごとと感じる人からのアクセスがあります。
- 高齢の親と和解できない
- 職場の人間関係に悩んでいる
- 人を信じられない
- 鬱っぽい
- 夫婦仲が悪くなった
- 自分に自信がない
また、心理療法について知りたい人に向けて解説記事もおすすめです。
「認知行動療法」「NLP」「アドラー心理学」などについてあなたの言葉で解説します。
カウンセリングによって改善した事例を紹介する記事を書くのもよいでしょう。
ブログの内容が適していれば、検索エンジンの上位表示が可能になり、ホームページ全体の認知も高まっていきます。
ただし、半年程度継続しないと効果は出ません。
根気よく週に1記事でも更新してみてましょう。
また、本当にためになる記事が作成できたら、ブログの掲載内容をFacebookページやTwitterと連動することで、拡散されることもあります。
それらは、広域からの集客という本来の目的達成の大きな力になります。
まとめ
心理カウンセリングは認知度が上がってきたおかげで、一般的な人も利用しやすい雰囲気が育ちつつあります。
ホームページは、広域からの集客に優れたメディアです。
多種多様な人々がカウンセラーを名乗り、検索するとさまざまな種類のカウンセラーが表示されるのが現状。
利用者に具体的なイメージを持ってもらうコンテンツを作りましょう。
メニューやカウンセリングの内容が具体的に伝わる工夫も効果的です。
ホームページは作ってからが本番です。
多くの予約を獲得できるようにコンテンツの充実や日々の更新に注力しましょう。
※本記事は、2017年12月6日の記事をリライトしました。