ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。
ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。
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建設会社は営業ルートが決まっており、
「建設業でホームページを作る意味があるの?」
と疑問に思う方もおられるのではないでしょうか?
ホームページを作ろうかな?と悩んでいる理由には、
「他社がホームページを開設した、リニューアルした」
「事業継承の時期に入り、新しい取り組みを考えている」
「既存の集客方法に頼り切りの状態から脱したい」
などがあるかもしれません。
ここ数年で、建設業など中小企業の「会社を案内するホームページ」は需要が増えています。
ホームページを作ると、どのような効果があるのか?
を理解できると方針を決めやすくなりますよね。
今回は
について解説していきます。方針を決める際の参考になれば幸いです。
もくじ
「建設業・建築業がホームページを作っても意味がない」という意見もありますが、どうなのでしょうか?
私ヤマ編集長が長年ホームページ制作に携わり、ここ最近の動向を見て思う2022年現在の結論は
「建設会社・建築会社でもホームページを保有して活用したほうが良い」です。
実は、ホームページを持たない会社は信用できないとして取引先候補から外す経営者が増えています。
銀行融資の際も、ホームページ保有が最低条件のようになっていると聞く機会が増えました。今、ホームページは会社への信頼を図る重要な要素として機能しているのです。
また「ただ有ればよい」ホームページから、「デジタル化の中で活用する」ホームページへと変化しています。
コンテンツ発信など、さまざまな取り組みの中でホームページが中央に位置する存在となります。
特に営業ルートが固定されている状況を変えたい、新規開拓を視野に入れたい場合は、建設業でもホームページに力を入れるべきといえるでしょう。
なぜホームページが活用されるようになったのでしょうか?
ホームページは信頼獲得の機会となったからです。
「この会社はどのような方針を持ち事業をしているのか」を見極める際、ホームページにアクセスする機会が増えました。
デジタル化が進み、営業や商談スタイルの変化が影響を及ぼしています。
ホームページで受注を逃しているかも?依頼主に信用してもらうためのホームページの条件とはの記事では、発注を検討する際、ホームページを判断材料とする経営者が増えたことを紹介しています。
中小企業白書(2013年版)の中で、2012年では大企業の90%以上、中小企業で80%がホームページを開設しているというデータがあります。
10年経った今では、確実に保有率は増えているでしょう。
参照:自己変革を遂げて躍動する 中小企業・小規模事業者
その後ホームページ開設率は中小企業白書では取り上げられていません。
中小企業庁としては、ホームページがあることは一般化され、当然持っているものと判断しているのかもしれないなと考えます。
2020年度のデータでは、感染症流行後において「デジタル化への事業優先度」が高まっており、建設業でも64.8%が「事業方針上の優先順位は高い」若しくは「事業方針上の優先順位はやや高い」という数値が出ました。
参照:2021年版「中小企業白書」 第1節 我が国におけるデジタル化の動向
ホームページを持つことで、どのような効果があるでしょうか?
詳しく解説していきます。
ホームページは会社の顔です。
公式ホームページは今や重要な「ネット版本社」と言えるでしょう。
逆に、ネットで存在しない会社に対しては不信感を抱きやすくなっています。
エキテンなど、業種別まとめサイトに名前が載るだけでは不十分。
情報が足りませんし、会社が自ら情報発信をしていないと、イメージは良くありません。
今は透明性を求める雰囲気が強く、できるだけ「見える化」している会社に良いイメージを持つ時代です。
「ネットに出ている情報がすべて」と思う人は意外と多いものです。
少なくて困ることはあっても、多過ぎて困ることはないといっても過言ではありません。
「会社の情報は公式ホームページを見ればほぼ何でもわかる」のが理想的な状態です。
ブランドを構築し、顧客や社会へメッセージを届ける取り組みが活発化しています。
モノ、コトが溢れる今は「選ぶ理由」を必要としています。
そこで選ぶ理由となることの一つが「会社の姿勢に納得し、共感する」こと。
納得、共感してもらうために、会社はブランディングを必要としています。
ブランディングとは、会社の理念、ビジョン、ミッション、コンセプトなど、会社の姿勢や特徴がわかるように示していくことです。
2022年版中小企業白書・小規模企業白書では、自社のブランド構築に取り組む企業が増え、価格決定に寄与していると考える企業が55.9%となっています。
ブランド構築がより重要となることを示唆しているのではないでしょうか。
参照:2022年版 中小企業白書・小規模企業白書
「私たちはこのような思いで事業に取り組んでいます」
「社会に対する貢献の自社の取り組みはこうです」
このように、ホームページは自社のメッセージを発信する公式の場となります。
集客力をアップさせたいなら、まず窓口を増やすこと。
「ホームページを作成してから、予想以上に問い合わせが増えました」
とお客様から感想をいただくことがあります。
窓を開放すると新しい方向から風が入り込んでくるように、ホームページがあれば誰かが見て訪問してくれるもの。
これまではつながりのないルートから縁ができ、受注する機会が増えるのも、ホームページの効果のひとつです。
ホームページを通じて、既存の取引先とも関係を継続したり、強化したりすることができます。
ブログやSNS発信、メルマガなど、コンテンツを作成して発信すると、途切れやすい関係を保ちやすくなるのです。
営業担当者が築いてきた関係を、オンラインでも展開するイメージです。
足を運ぶ行動をしなくても実践できるため、手軽さやお互いの場所を選ばないメリットがあります。
ちょっとした投稿でも構いません。なぜなら、情報発信を続けることで「忘れられる」ことを防いでくれるからです。
ふとあなたの会社の投稿を目にした取引先の方が「あの企業さんに声をかけてみよう」となるかもしれません。きっかけはこのような些細なことから生まれます。
求職者は、求人情報サイトだけではなくホームページもよく閲覧します。
「自分がここで仕事をするならどのように働けるか」をイメージするために、ホームページに載っている情報を参考にするわけです。
ホームページやコンテンツ発信を通じて、会社の取り組みが見えると印象が良くなり、相性の良い人と出会う機会も増える好循環ができます。
採用を強化したい会社は、ぜひ求職者向けのコンテンツも作成しましょう。
「とりあえず存在すれば何でもOK」から脱却しつつあるのが、今の企業ホームページです。
会社の顔、公式ホームページとして自信を持って見てもらえることを目指したいですね。
自社イメージを表現するデザインでホームページを作ります。
一般的な「建設業に対するイメージ」を使用しても良いですし、自社の独自性を出しても良いと思います。
かっちりした堅いホームページだけが正解ではありません。
次に説明する「自社のコンセプト、強み、特徴」をデザインでも表現できるよう、制作担当者と相談してみましょう。
ホームページ上で「自社はこういうことを目指している会社です」といったコンセプトをわかりやすく表現します。
社是、ブランドコンセプト、理念、ミッション、ビジョン、パーパスなど、さまざまな言葉で表現されます。
自社からメッセージを発信する会社に好印象を受ける人が増えました。
逆に、特徴を感じられないホームページに良いイメージを持つ人はあまりいません。
単に事業紹介をするホームページにせず、会社の特徴がわかるようにしましょう。
明確に定めていないなら、この機会に考えて策定してみましょう。
代表あいさつなども良いイメージを抱かれます。
自社が取り扱っている事業について紹介します。
「建設」は範囲が広いため、具体的に説明しましょう。
解説文と写真を載せると、お客様がイメージしやすくなります。
重要なコンテンツのひとつとなるのが実績紹介。
ブログ形式で追加できるようにするのがオススメです。
開業して実績が少なくても、ここから実績と信頼を溜めていくことができます。
積み上げてきた実績は、ホームページでも信頼という形で育てられるのを実感できるはずです。
改修工事の場合はビフォーアフター写真の他、どこをどのように施工したのか写真と解説をすることで、より専門性の高さを見てもらえます。
会社のプロフィールが会社概要です。
自己紹介をする気持ちで作成すると、気持ちも入ります。
会社情報を載せるコンテンツは、あなたの会社に興味を持つ人によく閲覧されます。
事業が長ければ沿革で歴史も紹介しましょう。
事業所へのアクセスは、住所と地図の掲載が基本です。
車や公共交通機関など、各交通手段でのアクセス方法を説明すると土地に慣れていない人に親切なコンテンツとなります。
人となりが見えるホームページで、共感を得られます。
作業風景や団らんの様子など、会社の雰囲気を感じられるような写真とともに紹介しましょう。
採用をしたい場合には、求人募集用のコンテンツに力を入れましょう。
募集要項、待遇の他、働いている人の雰囲気がわかるような写真も喜ばれます。
求人情報サイトよりも圧倒的に内容を充実させることで、魅力に感じた人からの応募が増えていきます。
依頼を検討する人は、ホームページの鮮度を判断基準の一つとしています。
新着情報をコンテンツとして設置すると、会社の今がわかり活気あるホームページにすることができます。
新着情報は、こまめな更新が欠かせません。
「ホームページを開設しました!」
このようなメッセージから1年以上放置している…。
たまに見かけますが、イメージはかえって悪化してしまいますよね。
取引先はこの新着情報の鮮度もチェックしています。
毎月15日に更新する予定を組むなど、月に1度の業務に組み込んでおき鮮度を保ちましょう。
ブログを更新したらホームページに反映するなど、更新のしやすさも重要です。 制作前に相談しておきましょう。
コンテンツ発信は、1つだけ運営するのではなく、複数で発信するのがオススメです。
作るコンテンツは一つでもさまざまな場所に発信できるお得な効果があります。
ブログ×SNSは、お互いの特性が噛み合う、良い相乗効果を期待できます。
ここでも「集客の窓口を増やす」効果があるということです。
ブログは蓄積型の資産と言われます。
建設会社ではどのようなことを記事に書けば良いのでしょうか?
この他、社長やメンバーのコラムも人となりが感じられるコンテンツです。
ブログは記事を公開してすぐにアクセスが増えるわけではありません。
しかし、公開した記事が蓄積していけば、確実に実績となります。
中〜長期的な取り組みとしてコツコツやっていきましょう。
SNSではイメージアップが期待できます。
よく知らない会社に対して最初から良い印象を抱く人はいません。しかし、投稿を見ているうちにその会社の仕事を知ることができるようになり印象が良くなります。
よく知らない=イメージは微妙にマイナス状態
投稿を見続けて知る=イメージがプラスに変化
ザイオンス効果といい、よく接しているものに好感を抱きやすい傾向があると言います。
コツコツと発信を続けている会社に対して、悪い印象を抱く人は滅多にいません。
自社イメージを良くしていきたいと思う方は、SNSで情報発信をしてみてはいかがでしょうか?。
イメージアップやブランディングは特別な面白投稿が必要なわけではありません。
企業の公式アカウントは、建設業界でもよく見かけるようになりました。
実際に建設会社のSNSアカウントを見て、オススメの投稿コンテンツはこのようなものです。
普段の頑張っている姿を飾らずに投稿していくだけで立派なコンテンツ。
カッコよく、気取ったコンテンツを作らなくても問題ありません。
社内の人にとっては「いつもの光景」ですが、外部の人にとっては「新鮮なこと」なのですね。
上記を参考に、簡単にできるあいさつや天気の話から投稿する習慣を付けていくと良いでしょう。
#(ハッシュタグ)を付けると見つけてもらいやすくなります。
CHACO-WEB公式アカウントでも、営業日のあいさつをしています。参考になさってください。
おはようございます。
今日は #箸の日
ポテチは箸で食べる派ですか?日枝神社で箸供養祭があるのだとか👀
今日も良い一日をお過ごしください✨#企業公式夏のフォロー祭り #企業公式つぶやき部
— CHACO-WEB ホームページ制作 (@_chacoweb) August 3, 2022
SNSの醍醐味は交流です。
投稿を続けていくうちに、「いいね」や「コメント」が着くことがあります。
嬉しい瞬間ですね。
「コメント」をしてくれたらお返事をしましょう。フォローしたり、こちらからもコメントしたりと交流するのもオススメです。
「いいね」をしてくれたアカウントにも、気に入った投稿にこちらからも「いいね」を入れていきましょう。
投稿を淡々と続けていくだけではなく、こちらから交流していく行動を取ってみましょう。
ゆっくりと関係が良好になっていき、SNSをよく見ている人には活動的な企業として見られるようになっていくはずです。
企業のSNSアカウントは「#企業公式」などで相互扶助のようになっています。
お互いに助け合いながら認知度を高め、アカウントを育てやすい雰囲気があるので、お試しください。
もしかすると、Googleマップに既にあなたの会社情報が掲載されているかもしれません。
Googleマップを参考に事務所まで行く人には、正しく情報が表示されていないと困ってしまいますよね。
マップ上の情報はオーナーとして管理できます。
まだ登録されていない場合は新規でビジネスオーナーとして申請できます。
Googleビジネスプロフィールという「ビジネスオーナーのため管理者サービス」に無料登録すれば、情報の編集ができます。
一般の人が投稿するより優先されますので、ぜひオーナーとして管理しましょう。
Google検索でも「社名で検索」すると、右側に「ナレッジパネル」という枠で囲まれた表示をしてくれることがあります。
こちらもGoogleビジネスプロフィールの情報が元になっています。
ホームページを取り巻く環境は変わってきています。
ただホームページを持っているだけではなく、建設業界でも積極的に活用する企業はよく見かけるようになりました。
特に、「自社のコンセプト、強み、特徴」を出すブランディングは小さな会社でも重要です。
ホームページはブランディングの基礎を固める存在となります。
ホームページを大黒柱として、SNSやブログコンテンツを広げていくイメージでしょうか。
「自分たちはどのような会社か」特徴がわかるホームページを作り、信頼を積み上げていきましょう。