「採用を強化したい!」
「自社にマッチした人から応募が欲しい!」
採用に力を入れている会社の多くが、最適な人との出会いを望んでいます。
とはいえ、
「採用に効果的なホームページはどう作ればいいの?」
「採用の専門サイトを作れない場合はどうすればいいの?」
「募集要項を載せるだけではダメ?」
など、悩んでしまいますよね。
この記事では、求める人からの応募が来る、効果を発揮するホームページの作り方をご紹介します。
求職者はホームページをどのように見ているのか理解し、求めている情報を知りましょう。
自社がどのような情報を発信すればよいのかわかります。
応募を動機づけるページを作る戦略を公開中。実践的だから取り組みやすい解説書です。
1.求職者の84.8%は企業ホームページを見ている
ホームページが採用活動に大きな効果を発揮していることはご存じでしょうか?
企業の「採用サイト」に関する意識調査によると、求職者の84.8%が企業のホームページを見ています。
そして83.9%がホームページは重要な情報源だと考えています。
求職者は見ている!採用HPでチェックされる項目は?によると、企業理念、規模や社長のメッセージ、目指している方向性など、企業の全体像を知るために見ているようです。
ホームページは会社の顔として、ホームページからさまざまな情報を得ようとしていることがわかります。
かなりホームページを重要視していますね。
参照:求職者は見ている!採用HPでチェックされる項目は? – en人事のミカタ
参照:企業の「採用サイト」に関する意識調査を公開 – 株式会社ONE
1-1.求人情報サイトでは得られない情報をホームページに求めている
求人・募集に関する情報は、求人情報サイトにも載っています。
それだけで終わらず、ホームページまで見に来るのはなぜでしょうか?
ホームページは検討材料として魅力があるからです。
求人情報サイトには、決まったフォーマットに書かれた情報しか掲載できません。
一方、企業が自分で作るホームページは、自由にデザインで表現ができます。情報の量も質も自由に決めて発信できます。
求人情報サイトで気になった会社の雰囲気を知るために、ホームページの情報も見て検討しているというわけです。
求職者は、デザインや事業の実績紹介、メッセージなど、あらゆる情報を見て「ここで働く自分」をイメージします。
1-2.まず力を入れるべきは会社のホームページ
つまり、採用を強化したければホームページをしっかり作ることが重要!
まずは自社ホームページを見てみましょう。外部の人が見るような気持ちで客観的に見てみます。
いかがでしょうか、会社のホームページに自信がありますか?
ホームページは会社の顔。
求職者は、「ホームページを見れば企業の雰囲気を感じ取れるはず」という認識で閲覧します。
- デザインが古い
- SSLに対応していない
- スマホ閲覧に最適化されていない
- 最新の情報更新が数年前で止まっている
- シンプル過ぎて、知りたい情報が載っていない
- 企業理念や方向性をホームページに載せていない
もしどれかに当てはまるなら、リニューアルや一部更新などをおススメします。
お客様、求職者、どちらにも自信を持って見てもらえるホームページに整えたいですね。
2.採用サイトを別で作るべき?判断基準は?
よく大手企業で見かける「採用サイト」。
就職・転職希望者向けに専用に立ち上げるホームページのことです。
「採用サイトは効果があるの?」
「うちも採用サイトを別途作らなければならないの?」
という疑問が湧いてくるかもしれません。
2-1.なぜ採用サイトを独自に作るのか?ターゲットが違うから
企業ホームページとは別に採用サイトを作成する理由は、「ターゲットの違い」「目的の違い」にあります。
- 企業ホームページ → お客様、株主など
- 採用サイト → 就職・転職希望者
ホームページは目的に応じて設計していく原則があります。
ターゲットが違うのは、ホームページの目的が異なるからです。
- 企業ホームページ → 購入・取引をしてほしい
- 採用サイト → 自社に合う人からの応募が欲しい
採用サイトでは、特に商品・サービスを利用して欲しいわけではありません。
就職・転職を考えている人に特化したホームページを展開し、応募を促します。
就職・転職希望者にとっても、欲しい情報がまとまっている採用サイトは重要な情報源として重要な存在です。
2-2.採用サイトにするか、採用ページにするかは予算で決めてもOK
とはいえ、ホームページをいくつも立ち上げるには予算がかかります。
もちろん、会社のホームページに採用ページを作る対応でも問題ありません。
予算の都合で採用サイトを制作するのが難しければ、採用ページを作成しましょう。
上述したように、求職者は会社の雰囲気をホームページで読み取ろうとします。
ですから、会社のホームページ全体をしっかり作ることに力をいれましょう。
求職者からの印象も良くなります。
2-3.採用ページなら、募集要項に情報をプラスして載せよう
採用ページでよくあるのが、募集要項と応募フォームや電話番号を載せておしまいにしてしまうケース。
しかし、これではもったいないと思います。
理由は2つです。
- 求職者は、募集要項には載っていない「会社の雰囲気や仕事内容」を知りたい
- 半永久的に、かつ自由に使えるホームページは活用したほうが良い
1つ目は、求人情報サイトと同じことしか載っていないページは物足りなさを感じます。
求人情報サイトで足りない情報が欲しくてホームページを見に来たのに、同じことしか書いていないのはがっかりしてしまうでしょう。
そして2つ目は、自由に使える場所を活用できていない問題。
ホームページは、公開している間はほぼ永久的に発信できる場所です。
自社ホームページなので、アピールの方法も自由に自社が決められます。
せっかく求人情報サイトにはない自由の場ですから、求職者が応募したくなるような情報を発信していきましょう。
3.採用に力を入れるホームページの作り方
3-1.人が人に向けて発信している意識を大切に。無機質な雰囲気のホームページにしない
心構えとしては、ホームページを発信する相手は人ですから、「人の気持ち」を大切に作成しよう、ということです。
仕事を選択するというのは、大きなライフステージの変化となることがほとんどです。
そのような重要な決定をするとき、無機質な情報ばかり見せられても、人の心は動きません。
人は思っている以上に感情で動きます。
採用サイト・ページでも、気持ちに働きかけるようなコンテンツ作りをすれば、適切な人に届きます。
将来の同僚に向けてメッセージを届けるのだ、という意識でホームページを作りたいですね。
3-2.「一緒に仕事をしたいのはこういう人」ペルソナを絞り込む
まず、どのような人を求めていますか?
会社が目指す方向性、事業の性質、配属先の仕事内容によって、向き不向きがありますよね。
- 明るく人と話すのが好きな人
- 手を動かすのが好きな人
- 学習意欲が高い人
- コミュニケーションは苦手でも良いから、細かい作業が得意な人
など、一緒に仕事をする仲間として迎えたい人物像を絞り込みましょう。
募集する部署が複数あるなら、その部署ごとに最適な人を考えます。
「誰でもいいからとにかく応募して欲しい」
窓口を大きく開けて、このような考え方をしたくなるかもしれません。
しかしこれでは、かえって誰の心にも響かないホームページになってしまいます。
「誰でもいい」は「自分ごと」として受け止められないからです。
「自分に合っている職場かもしれない」という気持ちが育ちません。
3-3.求める人物像に合わせたメッセージをホームページで発信する
ペルソナが出来たら、その人物像に向けたメッセージを載せましょう。
例えば、皆でわいわいコミュニケーションを取りながら仕事をするのが得意な人には、その人に向けたメッセージを発信します。
求職者は、メッセージを見れば自分に合うかどうか判断できます。
例:
「職人気質な人が多数在籍する職場です。スキルを磨きたい人、共に切磋琢磨しましょう!」
「和やかな雰囲気で協力し合える環境です。私たちと一緒に素敵なサービスをしていきませんか?」
「資格取得のサポート体制があります。キャリアアップしたい方大歓迎」
4.採用サイト・ページに載せるコンテンツ
求職者が知りたいことを載せる、当たり前ですが大事なことです。
求職者が知りたい情報は「仕事内容」が最も多いという回答結果が出ています。
上位にあるコンテンツを参考にすると、ホームページに載せるコンテンツも決まってきます。
- 仕事内容
- 企業情報
- 福利厚生
- 企業情報
- 募集要項
- 具体的な働き方
- 職場環境
- 理念・価値観
- 商品やサービスの特徴
- 求める人物像
- 沿革・歴史
こうしてみると、会社に関するたくさんの情報を知りたいと思っていることがわかります。
出来るだけ「ホームページを見れば会社がわかる」ように作ることが重要です。
情報が少なすぎるホームページは、求める人物像に届かない可能性が高くなると考えて良いかもしれません。
5.入社後に働く自分をイメージさせるコンテンツ
「自分が入社したらどのように仕事をするのか」イメージできると、応募の意欲は湧いてきます。
以下のようなコンテンツは、自分ごととしてイメージを助けてくれます。
- 社員のメッセージ、インタビュー
- 写真
- キャリアについて
「この会社で働いてみたいな」という気持ちを育てるコンテンツを考えてみましょう。
5-1.良いことばかりではなく、厳しい仕事も紹介する選択もできる
仕事をしているからには、良いことばかりとは言えません。
事業が扱う商品やサービスの質を高め、追求するために、キツイ仕事もあると思います。
敢えてそのような厳しい側面も紹介するという方法もあります。
求職者にとっては、良いことばかりを並べるよりも、現実的な仕事のイメージができます。
むしろ正直さのおかげで印象が良くなるかもしれません。
厳しいことも含めて働きたいと思ってくれる人こそ、共に仕事をするうえで最適な人なのではないでしょうか。
6.動画コンテンツやSNSを活用する
動画やSNSは、職場環境や具体的な働き方を知ってもらうのに役立ちます。
日々の業務風景を写真や動画で発信すると、文章よりも説得力があって喜ばれるでしょう。
企業の「採用サイト」に関する意識調査のアンケートでは、22.8%が企業のSNSアカウントを見ています。
グラフでは下のほうですが、けっこう見られている印象です。
気になる企業に関する情報は、手広く見られていると考えて良いのではないでしょうか。
また、SNSを運営していると意識の高い会社として好感度も上がります。
お客様だけではなく、求職者にもイメージアップができるのは嬉しいですね。
7.オンライン説明会を検討する
2020年からよく利用されるのがオンライン説明会です。
足を運べない環境にある人でも、オンラインなら参加できることがありますよね。
参加のハードルが下がるメリットがあります。
カジュアル面談としてオンラインを活用するのも良いでしょう。
面接ほど作り込まなくても良く、お互いに時間の節約になります。
ページでオンライン説明会やオンラインのカジュアル面談の受付を掲載してはいかがでしょうか。
8.まとめ
採用サイト・ページでは、職場で求める人はどのような人か、よく考えることから始めます。
マッチする人にしっかり絞り込んで作る情報を作成することが、結果としては近道となるからです。
- ホームページは求職者にかなり見られている
- 企業のホームページは会社の顔
- 採用サイトを作成するか、会社ホームページに採用ページを併設するかは柔軟に選択できる
- 求める人物像を決める
- 人物像に届く言葉でメッセージを作成する
- 求職者が知りたい情報をホームページに載せる
- 働く自分をイメージできるコンテンツを載せる
- 動画やSNSを活用する
ホームページはネットを介するので忘れがちですが、人と人との関係を作るという大前提があります。
採用も人間関係の構築の一つ。画面の向こうに人がいることを念頭に置いて作りたいですね。
自社に合う人からの応募が増えるよう、記事がお役に立てば幸いです。