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前回はコンテンツマーケティングを行う上で、ペルソナを設定する重要性をお伝えしました(記事はこちら)。
しかし、ペルソナについては理解したものの・・・
という次の悩みが出てきます。
そこで、今回はコンテンツマーケッターの立場から、ペルソナを作成するプロセスを紹介していきます。
今回紹介する手順を踏めば、コンテンツマーケティング初心者の方でも売り上げ増大につながるペルソナを作成することができるはずです。
今回の記事を参考にして今すぐ良質な見込み客や優良顧客をひきつけるペルソナを作成しましょう。
まずは、全体像を把握してもらうために、ペルソナを作成するためのプロセスを紹介します。
ペルソナを作成するプロセスは以下の通りです。
では、詳しく紹介していきます。
ペルソナに関する情報は、インタビュー・アンケート・グーグル検索・調査データなどから集めます。
集める情報は具体的には、以下のような項目です。
では、インタビュー・アンケート・グーグル検索・調査データで情報を集める際に気をつけることをみていきます。
売り上げの上位2割を占める優良顧客にインタビューやアンケートができる場合は、積極的に取り組みましょう。
マーケティングでは有名な「パレートの法則」によると、上位2割の優良顧客の売り上げが、全体の8割をあげているそうです。
(参照:パレートの法則(2:8の法則))
その上位2割にインタビューやアンケートを行うことで、より理想的なペルソナを作成する情報が手に入る可能性が高まります。
また、ペルソナ作成の項目を参考にして、似た属性を持った顧客へのインタビューやアンケートも有効です。
グーグルの検索機能を使って、自社の扱う商品と類似している商品の購買層を調べることもできます。
最近のグーグル検索機能はどんどん機能が増しており、ユーザーの意識しているニーズや意識していないニーズまで調べ方によっては分かります。
また、一般に公開されている調査データを活用するのも有効です。
特に調査結果が性別・職種など属性別にまとめられているものは、ペルソナを作成する時に役立ちます。
実際に使用しているものには、以下のものがあります。
特に、経済産業省は話題のビックデータを公開しているので有効に利用しましょう。
以上のやり方で、ペルソナに関する情報を収集の方法を紹介しました。
ただし、この4つの方法で情報を収集すると時間や費用が非常にかかります。
場合によっては、顧客との接触が多いスタッフから情報を集めることで対応しましょう。
ペルソナについての情報を集めたら、次はその情報をグループごとに分けていきます。
特に、
という4つの項目は購買に大きな影響を与えるので、共通することを見つけられるようにしましょう。
きっと理想的なペルソナを作成する際のアイディアになるはずです。
次は、ペルソナについて詳しく書いていきます。
集めた情報を基にして、以下の5つの項目にまとめていきます。
ペルソナを作成し終わったら、実際に顧客に接している人に見てもらい、リアルな人物像に沿ったものになっているか確認します。
ペルソナとリアルな人物像にズレがある場合は随時修正を行っていきます。
では、実際にマーケティングにおいて使ったペルソナの一例を紹介します。
1.ペルソナのプロフィール
名前:田中浩介
性別:男性
年齢:33歳
職業:ウェブ制作・代表取締役社長
収入:600万円(税金対策のため)
学歴:早稲田大学情報生産システム研究科卒
企業:従業員3名、売り上げ6000万円
家族構成:妻、子ども1人の3人暮らし
居住:千葉県一宮市
2.ペルソナの生活リズム(平日、休日)
月曜日から土曜日
・午前8時から午後6時まで仕事をしており、その後帰宅。
かつては、仕事中心の生活で深夜に仕事が及ぶこともあったが、子どもができたことをきっかけに午後6時に帰宅する仕事のスタイルに変更。
日曜日
・午前7時に起床し。土曜も仕事で外出することが多いため、週に一度の休日である日曜部は家族サービスに充てている。
3.ペルソナが短期的・長期的に持っているゴール・課題・チャレンジ
短期的なゴール・課題・チャレンジ
・会社の売り上げを1億円にのせることをゴールとしており、新しい事業の柱になることを期待してウェブ制作の教育事業を立ち上げようとしている。
ウェブ制作の教育事業を形にするために、自分以外でウェブ制作作れるだけでなく、教えることができる人材を育成・募集している。
新規事業を補助金を使って立ち上げようとしているため、申請書の提出や市の職員との面談を10月に控えている。
長期的なゴール・課題・チャレンジ
・日本を代表とするウェブ制作会社になり、アジアを拠点に活動していくことを目標としている。
4.ペルソナの情報収集の仕方(SNS・インターネット・雑誌など)
・SNSの運用に長けており、ツイッター・フェイスブックを使った情報発信力がありフォロワーは1万人を超える。
各種イベントにも参加して、ウェブ業界以外の方とも積極的に交流を図り、次の事業のイメージを膨らませている。
5.ペルソナの商品・サービスを購入する際の判断要因
・現状からどれだけ将来収益性が見込めるかということや成長性を見て購入を判断している。
このような一例を参考にして、自社の商品・サービスに合ったペルソナを作成してみましょう。
そして、実際の顧客とペルソナを照らし合わせてみて、定期的に修正を加えていくようにします。決して作りっぱなしではいけません。
修正を続けることで、よりマーケティングに有効なペルソナを作り上げられるようになります。
では、最後に再度まとめます。
ペルソナを作成する順番について以下の通り、紹介しました。
売り上げ向上が期待できるペルソナを作成するイメージはつかめたでしょうか。
理想的なペルソナを作成して自社のコンテンツマーケティングを成功させましょう!!