ホームページを依頼するときに、デザインを上手く伝えるのは意外と難しいものです。
なんとなく頭の中で「こんな感じにしたい」という思いを描いているかもしれません。
もしくは、まだまだどのようなデザインの方向性にすれば良いのかわからず漠然とした気持ちのまま依頼していることもあるでしょう。
他の人にイメージを伝えるって難しい!悩ましい問題に頭を抱えてしまうかもしれません。
「こうじゃないんだけどな…」
「思ってたのと違う…」
このような事態は依頼する側も制作する側も避けたいと心から願っているはずです。
すれ違いを防ぐために、デザインを依頼するときに気を付けるべきポイントがあります。
イメージの提示の仕方を理解して実行することで、理想のウェブデザインを共有し、作り上げていくことができます。
今回は、ホームページ制作のコツその4として、デザインの方向性の決め方と、デザイン制作担当者とイメージを共有するにはどうすればよいかを解説します。
デザインの決め方はホームページの目的から考える
ホームページは目的を明確にして、それを達成することがとても大切です。
あっと驚くカッコいいデザインは素敵ですよね。しかし、やはり目的のほうが大切です。
誰に向けて作り、何を伝えるホームページなのか。
ホームページでユーザー(お客様)にどうして欲しいのか。
目的を考えて、どのようなデザインなら目的を達成させられるのか考えてみましょう。
ホームページ制作のコツ2:目的を明確にするのはなぜ大切なのか
目的とコンセプトが決まったら、必ず制作担当者に伝えて認識を共有しましょう。
例えば、子供向けサービスなのにガチガチに硬質なデザインではどうでしょうか。近寄りがたいイメージから目的を達成しにくいと考えられます。
介護サービスであれば、文字を大きめにして読みやすさを重視したデザイン、
フィットネスジムならトップページ全画面にエクササイズ動画を配置してイメージ重視、などなど。自社の目的を考えてみましょう。
コンセプトを伝えられるデザイン
あなたのビジネスや仕事には、どのようなコンセプトがありますか?
コンセプトとは、企業の理念や世界観であったり、製品や商品を通してお客様に伝えたい想いです。
あなたが伝えたいコンセプトに合ったホームページのデザインに統一していくことをお勧めします。
例えば、色彩心理学では、ブルー(青色)は「誠実さ」をお客様に表現することができます。
あなたのビジネスや商品を使って誠実さのコンセプトを伝えたい場合は、ブルーのデザインを選ぶことも1つの方法です。
また同時に、ターゲットのお客様が望んでいるニーズを想像することも大切です。
堅いイメージのある士業の方から、親しみやすいイメージで作成してほしいと要望をいただくことがあります。こちらも事務所のコンセプトを表現するためにホームページを活用している例です。
デザインの参考サイトを探す
デザイナーとデザインの方向性を一致させていくために、参考デザインのサイトを提示しましょう。
具体的にイメージに近いデザインを見せることで、ずれを防ぐことができます。
参考サイトはスマートフォンでも必ず確認しましょう。
スマホデザインはとても重要です。
デザインの参考サイトはどのよう探すのがよいでしょうか。
まずは同業他社ホームページをいくつか見てみましょう。
ライバル会社、コンセプトが近い会社などです。
近隣だけではなく、他県や首都圏など、地域を変えてみるのもおすすめです。
「キレイ」「かっこいい」だけではなく、
「メニューページが見やすい」
「サービスの特徴がわかりやすい」
「予約フォームへの誘導が上手だな」
など、ぜひホームページを使うお客様側の視点に立って見てください。
イメージ参考になるサイトがなかなか見つからない場合には、デザインギャラリーサイトから探すのも手です。
キレイなデザインに惹かれてしまいますが、設定した目的を達成することを念頭に探すことを優先しましょう。
【デザインギャラリーサイト】
S5-Style
MUUUUU.ORG
参考サイトの気に入った点を具体的に伝える
参考サイトが決まったらもうひと息です。
参考にしたい所、気に入った箇所を具体的に伝えましょう。
「文字の大きさや余白が気に入りました」
「こんな風にイメージ写真を大きく見せたい」
「淡い色遣いが良いです」
「ナビゲーションが見やすいので参考にしてほしい」
「全体的に丸みがある雰囲気が良いです」
気に入った点をピックアップして伝えます。
こうすることでイメージのすり合わせをしやすくなります。
「こんな風にかわいいデザインにしてください」
よくこの伝え方でいただくのですが、デザイナー側は困ることがあります。
かわいさのポイントが曖昧だからです。
「かわいい」「カッコいい」に絶対的な定義がないため、人によって受け取り方が異なる部分があります。
これは嫌だというデザインを伝えるのも一つの方法
逆手を取って「こういうデザインはイヤだ」を伝えるのもイメージ共有の一つの方法です。
「色をたくさん使いすぎるのはイヤ」
「行間が狭いと読みにくいので嫌だ」
こちらも具体的に伝えられるようにしましょう。
まとめ
理想的なデザインにする作業は、デザイナーとの共同作業です。
デザイナーからの提案や確認を受けながらすり合わせをしていきましょう。
デザインを決める大前提にあるのは「ホームページの目的達成」です。
目的の達成を念頭に置きながらデザインを決めていきましょう。
自社のコンセプトを表現したデザインでイメージアップを図ったり、
お客様や取引先との信頼関係を築く土台ににしたりしましょう。
次回は、デザインの延長であるテーマカラーについて解説します。