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介護・福祉事業サービスは、ホームページで比較検討をされるケースが増えています。
見学を容易にできないなどの状況から、オンライン対応が求められているためです。
など、ホームページに求める事柄も増えていますよね。
介護福祉施設、老人ホームはどのようにホームページを作ればよいのでしょうか?
「なんとなく優しい雰囲気のホームページを作ればOKでは?」
「インターネットのことはよくわからないから、制作会社に任せたい…」
「今のホームページが古い…なんとかしなければ」
「採用を強化したいけれど、どうすればいいの?」
いろいろ悩んでしまいますよね。
実は、介護事業サービスのホームページには知っておくべき特徴があります。
今回は、特徴を知って集客や採用強化に役立つホームページを作るための方法を解説します。
もくじ
介護福祉施設、老人ホームのホームページは「ターゲットが1つではない」のが特徴です。
ターゲットとは「30代の仕事をしている女性」「マンションを購入しようとしている新婚夫婦」など特定の客層のことです。
ホームページはターゲット層に向けてメッセージを届けるためにコンテンツを作ります。
介護福祉施設、老人ホームの場合、ターゲットは1つではありません。
つまり、それぞれのターゲットに適切な情報を届けるのがホームページの役割というわけです。
具体的なターゲットを見ていきましょう。
まず挙げられるのは施設を利用する本人とその家族です。
実際には、利用者本人が自分で探すケースは多くありません。子ども家族が中心となります。
地域の福祉支援センターなどを通してケアマネージャーと一緒に探すことも多いでしょう。
近年は、利用者が80代後半~90代、子供世代が60代~70代というケースも少なくありません。
遠方に住んでいる家族の場合は、現地に訪れる前にホームページで施設の事をよく吟味したいと考えます。
要介護認定が不要の施設の場合は、本人と家族が自力で選ぶケースが多いようです。
自分、または預ける家族が暮らす環境を知りたいと願っています。
また、料金も知りたい情報の一つです。
家族も一緒に選ぶ際、決定者は1人とは限りません。
子供や兄弟、親戚が複数いて、相談しながら決めるケースもあります。
つまり、LINEなどでホームページURLをシェアし合う場面も想定しておきましょう。
スマホでもパソコンでも、キレイでわかりやすいホームページにします。
ケアマネージャーは、具体的な介護や医療の設備やスタッフ構成、ケアに関する内容を知りたいと考えています。
要介護認定を受けた場合、医療対応や機能訓練を伴います。
そのため、本人や家族が自力で適切な施設を選ぶのは難しいもの。
実際に入所する施設を選ぶ際には、プロであるケアマネージャーが中心となります。
求職者は、自分が働く場所としてのイメージを持てるかどうかを知りたいと考えてホームページを見ます。
求人情報にある募集要項では感じ取れないリアルな職場の雰囲気を感じ取りたいのです。
介護福祉施設、老人ホームは地域に密着した施設です。
地域住民に受け入れられ、自治体とも安定した連携を取れる良好な関係を築くためには、開かれた雰囲気にする必要があります。
ホームページでオープンな雰囲気を出すためには、わかりやすい情報公開が歓迎されます。
また、自己評価結果の表示など、決められた表示を公開する必要があるかもしれません。
ホームページで提示しましょうと求められていることは多いのではないでしょうか。
ホームページには役割があります。ホームページが果たす役割、目的を考えてみましょう。
目的は1つではなく、複数で構いません。
先に見てきたように、介護福祉施設、老人ホームが作るホームページのターゲットは複数あります。
それぞれのターゲットに「どうして欲しいのか」という目的があるはずです。
入所希望者を募集したいという目的です。
入所先を探している人と施設を結び、行動を促すのがホームページの役割です。
具体的に取ってほしい行動はこのようになります。
慢性的に人手不足になっている施設も多いのではないでしょうか。
求職者からの応募が目的となります。
具体的に取ってほしい行動はこのようになります。
施設について広く知ってもらうことが目的です。
知らない施設を信用することはまずありません。信用を得るためにもまず認知度を高めることからはじめましょう。
介護福祉施設・老人ホームで検索したときにホームページが表示されることが重要です。
この場合は具体的な行動に結びつくことはほとんどありません。
認知しているかどうかが重要です。将来的な利用者の家族になったり、誰かに紹介したりするきっかけとなります。
ホームページには、掲載できる情報はすべて出すことをできるだけ目指しましょう。
目標は「うちのサービスのことはホームページを見れば全部わかっちゃいます」レベルです。
「ホームページはシンプルにしておいて、詳しいことは問い合わせてほしい」
残念ながら、今はこのスタンスでは良くありません。
なぜなら「ホームページ上に載っていることがすべて」だと考える人が増えているからです。
今は何でもネットが情報の主流になっているためでしょうか。
ホームページに載っていないことは存在しないとイコールになりつつあります。
情報が少ない事業者は、問い合わせる前に選択肢から外されてしまいかねません。
ホームページを作る側としては、手間を省きたくなる気持ちは理解できます。
特に、よく変更されることをホームページに掲載すると、更新の手間がかかるので面倒になってしまいますよね。
しかし、現代のホームページはコンテンツが宝。
最新の情報をスピーディーに更新し続けるホームページが喜ばれます。
しっかりコンテンツを作り、余すことなく情報を載せるべきです。
ホームページを作るうえでの心構えとして、数あるサービス事業者・施設の中から選ばれるには、特徴と強みがはっきりわかるようにします。
トップページのキャッチコピーにしたり、デザインに反映したりして表現します。
「当施設の5つの特徴」など、ページにまとめて紹介しても良いでしょう。
比較の際に、特徴や強みが決め手となることは多いものです。
など、さまざまな視点から考えてみます。
「真面目に事業をしているだけで、特に強みはわからない」
このように特徴や強みがすぐに浮かんでこない場合は、
ことで導き出せることがあります。
第三者に聞く方法もあります。気が付かないことを指摘してくれるかもしれません。
実際に、どのようなコンテンツを作ればよいのでしょうか?
ホームページを見に来る人が「知りたい」「気になっている」情報をわかりやすく載せることが基本です。
CHACO-WEBでは、お客様の事業形態に合わせてホームページを提案しています。
最適なコンテンツをお客様と一緒に考えながら、さまざまな人に満足度の高い情報を届けるホームページ作りをしています。
施設の特徴や強み、理念はとても大切なコンテンツです。
ホームページを見た人が「こういう施設」とイメージを作るのに役立ちます。
いくつも施設を見て回っている人にとっては、何らかの特徴がないと記憶に残りません。
言葉やイメージ、デザインでメッセージとして伝えましょう。
対応可能な看護ケアや医療行為を載せておくと、ケアマネージャーが適切に案内をしてくれるようになります。
寝たきり、がん、看取り等に対応可能であれば記載しておくと安心です。
自立支援の機能回復訓練を行っている場合は、リハビリについても紹介しましょう。
看護的ケアや医療行為をどの程度できるのか記載しましょう。
入居してからの暮らしのケアや介護、リハビリについて詳しく載せます。
2022年現在は、面会について制限とルールを設けている施設が多いと思います。
面会が可能かどうか、可能な場合の条件などをホームページに記載します。
見やすい場所に案内を載せておきましょう。
重要なコンテンツの一つである施設の情報。
ケアプランに合うかどうかの判定、また、入居して暮らすイメージと密接に結び付きます。
家族が実際に暮らす施設がどのような雰囲気なのか、目で確かめたいと思う人は多いものです。
できるだけホームページ内で雰囲気がわかるように、視覚での案内も充実させましょう。
過去には感染予防対策の一環として、施設内をパノラマビューで見せるお客様もおられました。
入居可能な条件を記載します。
また利用料金を一覧にし、わかりやすく表示しましょう。
PDFファイルを作成し、ダウンロードできるようにしておくのもおすすめです。
一日を通して、どのように過ごすのか。
ケアやサービスのようすを時系列で紹介しましょう。
食事は興味があることの一つです。
いくつか写真と一緒に紹介するのがおすすめです。
大切な家族を預ける人にとっては、どのような人が対応しているのかは気になります。
ユニフォーム姿の集合写真や、個別のスタッフ紹介など、人を感じさせるコンテンツを作りましょう。
また、ケアマネージャーが欲しい情報として、スタッフ構成と人数があります。
など、構成、夜間勤務の体制について記載する項目を設けましょう。
「顔出しはしたくないな…」
プライバシーを守りたいスタッフさんの気持ちを尊重するアイディアをご紹介します。
ばっちり正面から撮影せず、ケアしている様子を背後から、または横から撮影してみましょう。
入居者の方とコミュニケーションをしている様子や雰囲気が伝わります。
和やかな雰囲気が伝われば、きっと安心してもらえるはずです。
年間を通しておこなうイベントを紹介するコンテンツです。
季節のイベントや地域の方との交流など、楽しめることを写真も添えて紹介しましょう。
また、毎週行っているワークショップの紹介などがあればぜひ紹介しましょう。
利用までの流れを書いておくと、初めて利用する人には安心です。スケジュールの都合を立てやすくなり、不安が解消されます。
よくある質問と答え(FAQ)を提示しておくと、利用者も事業者も無駄なやり取りを減らすことができます。
疑問点にきちんと向き合ってくれる事業者には安心感がありますよね。
運営している団体の概要を紹介しましょう。
施設運営のほか、訪問サービスなど、団体が行っている事業の紹介もおすすめです。
施設へのアクセス案内は必ず載せましょう。
土地勘のない方にもわかりやすいガイドがあると親切です。
メールでの問い合わせ需要が伸びています。
未対応でしたら、ぜひフォームを設置して問い合わせを受ける体制にしましょう。
電話対応のみでは機会損失につながります。
公式LINEアカウントを作成し、LINEでの受付窓口を設けても良いと思います。
必要に応じて、介護サービスについての自己評価、もしくは外部機関による第三者評価を公表します。
自治体が定めるガイドラインに沿って公表しましょう。
ホームページから1クリックで公表ページに到達する必要があるなど、ルールを定めている場合があります。
公表の仕方に決まりはどうなっているのか確認して見ましょう。
定期的に更新するコンテンツです。
入れ替えやすい仕組みで作成を依頼しておくと更新が楽になります。
慢性的な人手不足となっている施設は多いと聞きます。
採用を強化したいと考えているのではないでしょうか?
採用情報のページは、募集要項だけ載せれば良いというものではありません。
求職者が見たい、知りたい情報は、求人情報サイトやハローワークに載っている情報だけではないのです。
リアルな職場にいる人の雰囲気を感じ取ろうとしています。
「どのような職場なのか」
「どのように働くのか」
イメージできるようなメッセージを届けましょう。
採用サイトとして独立させて制作するのも一つの方法です。
「大切な人に寄り添う場所です」
「資格取得を支援します」
「ワークライフバランスを大切にします」
働く人の立場に立った言葉をメッセージにします。
どのようなことを大事にしている職場なのかイメージしやすくなるからです。
働く人の環境や、キャリアについて、働きやすい環境についての取り組みなどを紹介しましょう。
各ページのタイトルを、人や検索エンジンが理解しやすい言葉に設定します。
このページはどのようなことが書かれているのか、内容がイメージできるタイトルです。
トップページならば、以下の3つを盛り込むのが良いでしょう。
地域名
サービスの業種(特別養護老人ホーム、住宅型有料老人ホームなど)
事業者サービス名
例えば「地域名 老人ホーム」「地域名 訪問介護」と検索したらヒットすることを目指してみましょう。
例
所沢市の特別養護老人ホーム ちゃこホーム│社会福祉法人ちゃこ
施設案内ページなら、施設の案内をしているページだとわかるタイトルにします。
例
施設案内│所沢市の特別養護老人ホーム ちゃこホーム
どこの事業者かわかるように、地域名は必ず入れましょう。
同じ地域に住んでいる人だけが検索で探しているわけではありません。
場所と自社の名前、業種を書いて「人」と「検索エンジン」が見て分かりやすいことが大切です。
スタッフのブログや、SNSでの情報発信は特にオススメしています。
普段の何気ない暮らしのひとコマであっても、利用を検討している人には貴重な情報です。
SNSやブログを見て、雰囲気に惹かれて問い合わせをする人もいるでしょう。
求職者も、和気あいあいとコミュニケーションをとっている様子を見ると安心するはずです。
特にオススメはブログ。
SNSのように投稿が流れてしまわないため、安定してアクセスを集められます。
ブログは検索エンジンからのアクセスを集めやすいメリットもあります。
SNSならInstagramがおすすめです。写真とテキスト、そして気軽に動画を投稿できるため親近感が湧いてきます。
入居者の家族だけがアクセスできる専用ページを作成する方法もあります。
アクセス数を増やす目的ではなく、施設とご家族との交流の場として機能します。
プライバシーも守られ、安心して様子を知ることができるのは嬉しいですよね。
なかなか自由に面会ができない今は歓迎されるのではないでしょうか。
ホームページにも、バリアフリーがあるのをご存じでしょうか?
視覚障害や色覚特性などによらず、どのような人、どのような環境においても「見やすく」「使いやすい」ホームページ。
この配慮をWebアクセシビリティと呼びます。
例えば、視覚障害のある方は読み上げソフトでホームページを利用します。
また、色覚特性のある方は配色によっては見分けがつかないことがあります。
文字の大きさや配色、利用しているデバイスやネット環境、あらゆる状況でも「見やすい」「使いやすい」ホームページは、みんなが安心して利用できますよね。
私たちCHACO-WEBは、Webアクセシビリティの高いホームページを作成し、どのような方でも楽しめるネット社会づくりを目指しています。
ホームページを作成したり、リニューアルしたりする時には、Webアクセシビリティの高いホームページを目指しましょう。
ホームページは、作ってからがスタート地点です。
運営しながら情報をこまめに更新しましょう。
いつまでも古い情報のままでは信頼が落ちてしまいます。
ホームページを直接更新するのは技術が必要で難しい場合は、外部の制作会社に依頼しましょう。
もしくは、WordPressなどCMSを利用したホームページなら素人でも更新できるシステムが付いています。
CHACO-WEBのように、独自の更新ツールを設置して自分で更新ができるようにするのもオススメです。
介護福祉施設、老人ホームは、ホームページで届ける相手が多岐にわたります。
それぞれの「見たい」「知りたい」に答え、施設の良さを伝えるホームページを制作するための考え方、コンテンツを紹介しました。
オンラインでの情報収集からスタートする人が増えている昨今、ホームページの情報は重要さを増しています。
ホームページの情報に納得して連絡をしてくれたら嬉しいですよね。
ぜひ、そのようにホームページが活躍できる存在であってほしいと願います。