ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
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ホームページは制作するだけでは終わりません。
一度制作すれば長年にわたって運営し続け、休まずに営業してくれる強力な営業スタッフして活躍してくれます。
稼働している以上、ホームページの維持にかかる費用も必要になってきます。
ではホームページの維持費はいくらかけるのが適正なのでしょうか。
制作費用だけではなく、長い期間にわたる維持費は、予算を考える重要なポイント。
「維持費は、安ければ安いほど良いと思ったけれど、本当のところはどうなの?」
「毎月●●万円の維持費と言われた。これって普通のこと?」
先に結論から述べると、金額だけではなく、手間や安全性などトータルな視点で考えよう、ということです。
自社にとって本当に利益となる運用のために、どのくらい維持費をかけるのが良いのかは悩むところです。
維持費の中にはどのようなものがあるのかを解説しながら、最適なお金のかけ方や考え方のヒントをお伝えします。
もくじ
ホームページの維持費には大きく4つの目的があります。
後に説明する「存続させる目的」を0円にすることは難しいでしょう。
それ以外は、「自分でやる」か「他の人に依頼する」かで費用が発生するかどうかが決まります。
重要な点は「維持費にかかる費用」だけを考えるのではなく、総合的に考えるべきだということです。
自社で維持作業を行うのか、外注するかを決める際には以下のポイントから考えることをおススメします。
作業の手間や品質をトータルコストとして考えてみましょう。
自社のスタッフに技術を持つ人がいれば安心ですが、そうでない場合には難易度が上がります。
外部のプロに依頼する方が安全で早く確実、ということもあります。
そもそも、ホームページをどのように運営していきたいのか、本来の目的から考えることは外せません。
ホームページはネットにおける顔であり、営業スタッフです。
ただ置いておくだけではなく、公開後に実際のアクセス状況や反応をみながら改善していく作業も大切です。
ホームページがあれば確実に集客できる時代ではないため、分析、解析、改善のプロに依頼する予算を考えておくことも考慮します。
また、重要度の視点を考えるうえで、安全面を守ることは欠かせません。
優先順位を下げてしまいがちですが、セキュリティに関わる対策は、本来重要度の高い維持作業です。
維持の目的の中でも重要なこととしておきましょう。
「自分でやる」か「他の人に依頼する」かも、ゼロかイチかではなく、場合に応じて決めていくことができます。
考え方は以下の通りです。
制作会社によっては、管理費がパッケージになっていることもあります。
自社のスタイルに合うかどうか依頼前に確認してみましょう。
運用についても、依頼前に想定しておきましょう。
運用の方法によっては、制作費より維持費のほうがコストがかかるケースもあります。
費用をかけること自体は「良い・悪い」と判断はできません。
このように考えながら組み立てながら、制作会社の担当者と相談します。
「自社で行う」には、一定程度の知識やスキルが求められます。
とはいえ、すべてを外注すると、費用がかさんでしまいますよね。
基本的なテキストの書き換え程度ならささっと自社で作業できるように、構築前に制作会社に相談しておきましょう。
ホームページの維持費には大きく分けて4つの目的があります。
それぞれの目的は厳密に区別できるわけではありませんが、考え方の指標になるはずです。
ホームページを存在させるために必要なものがあります。
つまり、これらは0円にすることができない費用です。
それがドメインとサーバー。
ホームページを家と考えてみましょう。
ドメインはホームページの住所、サーバーは土地と考えるとわかりやすいと思います。
土地の中に、作成したホームページデータを格納すると「見える」状況が出来上がります。
ドメインとサーバーは、ホスティング会社と契約することで保持できます。
ドメイン・サーバーの会社は数多くあります。
費用はさまざま、サービス内容を見ても素人にはよくわからないことも多いかもしれません。
選ぶポイントの参考になる点は以下の通りです。
これまでの経験上、サポートの中でも電話を受け付けているかどうかは、選ぶ基準の一つだと考えています。
ドメインやサーバー契約では、とにかく専門用語でわからない言葉が多く出てきます。
多くの方がお困りになっているのが「問い合わせをしたいけれど、うまく説明できない」点です。
文章にするのが難しいこともありますよね。
しかし、サポートセンターがメールのみで対応している会社もあるため、事前にチェックしたほうが良いでしょう。
契約更新に関わることや、表示されなくなった等、緊急度が高いケースがほとんど。
そのような時のサポート体制は、意外と重要です。
ホームページの安全性を保つことは大事だとわかっていながら、イマイチ優先されないことかもしれません。
公開し続けている以上、安全管理は責任を持って行うべきことだという考えです。
理由は以下の3つを守るためです。
残念ながら鉄壁の安全を施すのは難しいのですが、何もしないことは危険です。
では、安全性を保つとは、具体的にどうすればいいのでしょうか?
主に3つの対策があります。
セキュリティ対策は、積極的に安全対策を施す行動です。
このような、より強いセキュリティ強化をする際の費用や管理費用です。
ホームページで利用しているプログラム等を最新状態に保つことが、主なメンテナンスとなります。
最新状態に保つことで、脆弱性から守ることになります。
WordPressなど、利用しているCMSのアップデートにはバグに対するパッチも含まれるからです。
ホームページの保守や管理は、手間を減らす以外に安全を守ることにもつながります。
ホームページのデータを保管しておき、いざという時に復旧できるよう対策をしておくのがバックアップです。
バックアップ作業を外部に依頼したり、サーバーで提供しているバックアップサービスを追加したりする場合には、費用がかかります。
バックアップ作業を全て自社で作業する場合には、費用はかかりません。
ホームページを成長させていくための費用です。
いくら戦略的に作成したホームページであっても、戦略通りに効果が出るとは限りません。
むしろ、公開してから実際のユーザーの反応を見て改善を施していくことで実力を磨くのが定石とも言えます。
「ホームページは公開時がスタート地点」と呼ばれるのはそのためです。
実際、チャコウェブのホームページも公開からこまめに変更を重ねています。
小さな改善を積み重ねる効果は意外と大きいものです。
このような目的がある場合、すべて自社で内製化するのは難しいこともあると思います。
この費用にはホームページ自体を変えていく作業の他、戦略設計や分析を依頼したり、解析ツールやソフトウエアにかかる費用が生じたりします。
作業を外注すれば、費用はかかりますが手間や負担を軽減できます。
更新作業、保守や管理作業など、すべて自社で行えば費用自体は削減できます。
しかし、慣れない作業で時間や手間が多めにかかるのであれば、本質的なコストを下げていることにはならないかもしれません。
本業に集中するのであれば、ある程度は外注したほうが良いでしょう。
自社で管理する方針にするのであれば、技術のある人を社内に迎えたり、担当者を育成したりして力を付けるのが良いでしょう。
また、繁忙期には外注するといった方法も取ることができると思います。
長期的に考えて、できるだけ内製化したほうが良い場合には、初期段階は有料でも良いから方法習得のサポートを受けるのもよいのではないでしょうか。
維持費といっても、目的はさまざまです。
適切な状態でホームページを運営していくには、費用のかけ方をどうするかは重要です。
維持費の目的を考慮しながら決めていきましょう。
作ったら安心してしまい、運営のことに関してはなおざりにするケースも良く見られます。
自社ホームページは、企業の姿勢やスタンスがあらわれる場でもあります。
ホームページにかかる費用は、制作費用だけではなく、3年から5年にわたり運営する間の維持費用、その後のリニューアル費用までトータルで考えておくことが大事です。
ぜひ、自社に最適な運営スタイルを確立できるよう、維持費についても考えてみてください。