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不動産会社がホームぺージを制作して、集客をあげるために何をどうすればよいのか。
「どのような情報発信が、お客様の心に届き、集客につながるのかがわからない・・・」
と悩んでいらっしゃる方も多いことでしょう。
特に不動産サービスは、お客様に提供したい、知ってもらいたい情報が多くある業種です。
しかし、情報を詰め込み過ぎると【誰に何を伝えたいホームぺージなのか】が曖昧になり、
ただ存在するだけのホームぺージになってしまいます。
今回は、お客様に求められるデザインや必要とされる情報、集客アップにつなげるホームぺージ制作のコツを解説します。
また、SNSやネットを利用したWebマーケティングは、【集客の窓口】を増やすのにとても効果的な戦略です。こちらもぜひ参考に、さらなる集客アップを狙いましょう。
もくじ
集客に効果的なホームぺージを制作するのであれば、
【どのようなお客様に、どのような情報を伝え、最終的にどう行動してもらいたいのか】
不動産ホームページを制作する【目的】と【ターゲット】を明確にすることが重要です。
「多くの人にホームぺージにアクセスしてもらい、今ある情報をできるだけ多く提供したい!」
【目的】と【ターゲット】が曖昧なホームぺージは、ただ存在するだけのホームページになってしまいます。
また、あれもこれもと多くの情報を発信すると、無駄なボリュームやシステムが増え、費用ばかりが増えてしまうことに・・・。
お客様に伝えたい情報が多い不動産サービスだからこそ、お客様が知りたい・求めている情報をしっかりと見極め、発信していく必要があるのです。
自社のホームページに訪れたお客様を、最終的にどのような行動へと導きたいのか。
それぞれの不動産会社のサービスによって、ホームぺージ制作の目的は異なります。
【ホームページに何を求めているのか】制作目的を明確にすると、
●ホームページ制作に必要なボリュームやシステム構築の難易度がわかる
↓
●自社制作が可能なのか、それともWeb制作会社に依頼するべきかがわかる
↓
●ホームぺージ制作にかかる予算計画が立てられる
これからどのように進めていけばよいのか、ホームページ制作の方向性がはっきりと見えてきます。
まずは、【お客様をどのような行動へと導きたいのか=目的】から考えてみましょう。
どのようなお客様にサービスを利用してもらいたいのか。
お客様の心に届く情報を発信するためには、ぜひ自社の不動産サービスを利用してもらいたい理想のお客様像【ペルソナ】の設定がとても大切です。
似たような意味合いで【ターゲット】という言葉があります。
【ターゲット】とは、「都内在住 30代 男性 会社員」のような大まかな人物像。
それに対し【ペルソナ】とは、
・横浜市在住、浜口義弘さん、36才
・妻・娘(3歳)と賃貸マンション暮らし
・3年以内にマイホームを計画中
などといった、細かな人物像です。
昔に比べ年齢や性別などにとらわれない、個人としての生き方が多様化してきました。
そのため、大まかな【ターゲット】よりも細かな人物像【ペルソナ】を使ったマーケティングが主流になっています。
一人の【ペルソナ】に対して発信した情報は、結果的に【ペルソナ】の後ろに隠れている多くの人の心に届くのです。
ただ多くの情報をやみくもに発信するのではなく、理想のお客様【ペルソナ】が知りたい求める情報を発信しましょう。
「今どきのおしゃれなデザインにしたのに、ホームページからの集客が伸びない」
おしゃれで洗練されたデザインのホームぺージだからと言って、お客様が集まるわけではありません。
それぞれの不動産サービスが求める理想のお客様【ペルソナ】に好まれるデザイン設計をしましょう。
デザインにおいてお客様とのズレが生じてしまうと、せっかくホームページに訪れてくれてもすぐに離れて行ってしまう原因になります。
不動産ホームページのデザインは、集客に大きな影響をあたえるのです。
「マイホームを検討中の若い夫婦」と「定年後の住宅リフォームを検討中の夫婦」とでは、好まれるデザインが異なります。
全体の色合い、文字のフォントや大きさ、掲載画像の雰囲気などで、ホームぺージ全体のイメージが大きく変化します。
どのようなデザインがよいのか迷ったときは、同じサービスを取り扱う他社のホームページをチェックしてみるのはいかがでしょうか。好まれるデザインのヒントが見つかるはずです。
ネットが普及した今、パソコン以外から検索をし、ホームぺージに訪れる人が増えています。
特に多いのが、どこにいても好きなときに利用できるスマートフォンからの訪問者です。
スマートフォンでも読みやすいホームページであることが、必須条件になってきています。
スマートフォン向けにホームページを見やすくすることを「スマホ対応」または「スマホ最適化」と言います。
スマートフォン対応がされていないホームぺージは、全体の文字や画像などのレイアウトが崩れて読みにくく離脱の原因に。
せっかく訪れてくれたお客様を逃さないために、スマートフォン対応は必ずおこないましょう。
不動産ホームページに訪れるお客様が求めている・知りたい情報とは、どのような情報なのでしょうか。
最低限の基本情報はもちろん、お客様が「ホームページを見てよかった!」「これが知りたかった!」とプラスに感じてもらえるようなお客様に役に立つ情報を紹介します。
・取り扱いサービス
・・・どのような不動産サービス(賃貸、売買、リフォームなど)を取り扱っているのかを掲載。ホームぺージをパッと見た瞬間に理解できるような、シンプルでわかりやすいデザインが好まれます。
・強みをアピール
・・・不動産会社のサービスに対する思いや強みをアピール。「女性スタッフが多く相談がしやすい」「熟練の職人による施工」など他社に負けない比較材料を掲載しましょう。
・物件情報
・・・取り扱い物件情報。しぼり込み、キーワード検索、閲覧履歴、お気に入りなどがあるとより便利です。
・店舗情報
・・・営業時間、定休日、アクセス(Googleマップ・外観写真)、電話番号など。
・お問い合わせ
・・・お問合せ先(電話、メール)。ホームぺージでは、気軽に相談ができるメールでのお問合せが一般的です。不動産業では、LINEでのチャット形式での相談をおこなっているところが多くあります。電話よりも気軽に相談ができるので便利です。
・会社情報
・・・どのような会社が運営しているのかを掲載することで、安心・信頼度がアップします。
・エリア地図から物件を探す
・・・「住みたいエリア/沿線が決まっている」お客様にとって便利なシステム。
・パノラマ画像、VR(バーチャルリアリティ)画像
・・・その場に立って実際に物件をみているかのような画像(パノラマ画像、VR画像)。玄関からリビングまでの様子やキッチンからの眺めなど、自由に内見ができるのでお客様にとっても不動産会社にとってもメリットがあります。内見に行くほどでもない、忙しくてなかなか見に行く時間がないお客様にも、検討をしてもらうきっかけになります。
・物件リクエスト
・・・希望物件がない場合に、お客様の希望の物件を探して連絡するシステム。ご希望の物件をご案内できれば、成約へとつながる可能性が高くなります。
・相談から成約までの流れ
・・・相談から成約までの流れを、イラストなどを利用してわかりやすく説明しましょう。お客様の費用に対する不安解消につながり、お問い合わせがしやすくなります。
・初期費用シミュレーション、住宅ローンシミュレーション
・・・契約した場合の支払い金額がわかるシステム。契約後の返済計画が立てやすくなり、支払いに不安を感じているお客様に役立ちます。
・会員登録
・・・会員登録のメリットを用意し、個人情報を得る方法。会員特典として、仲介手数料割引、会員限定物件の閲覧、未公開物件の紹介などがよくみられます。会員情報があればイベントやキャンペーン情報をダイレクトメールで送ることができ集客につながります。
・スタッフ情報
・・・スタッフの人柄をアピールし、安心感をあたえます。物件の相談や内見など、関わることが多い不動産サービスでは、どのような人が対応してくれるのかお客様は不安を感じるものです。女性スタッフが多い不動産会社であれば、女性のお客様に安心感をあたえられます。
・お客様の声
・・・同じような境遇のサービス利用者の声は、検討をしているお客様の心にダイレクトに届きます。よいコメントばかりではなく、苦情に対してどのように真摯に対応したのかなども信頼性アップにつながります。
・SNSへの誘導
・・・SNS(Twitter、Facebook、Instagram、LINE、YouTubeなど)は、ネットを利用した集客の窓口です。SNSのアイコンや投稿画面をホームページに掲載します。ホームページからSNSへと流れたお客様が、ホームぺージ情報をSNSで拡散することで、SNSからのホームぺージアクセス数を増やすきっかけになります。
・地域情報を載せる
・・・地域密着型の不動産会社は、地域の暮らしにかかわる情報を掲載しましょう。特定の地域に住みたいお客様は、地域名を検索して不動産サービス会社を探します。「このエリアに住んでみたいな!」と感じてもらえるような、写真や動画が効果的です。ブログやSNSで地域の良さをアピールします。
「SUUMO/スーモ」や「at home/アットホーム」など、大手のポータルサイトに物件を掲載し、集客につなげる不動産会社が多くなりました。
「自社のホームぺージに物件情報を掲載するべきか、それともポータルサイトをメインに掲載した方が集客できるのだろうか・・・」
集客効果をもたらす掲載方法かどうかは、それぞれの不動産会社やサービスのあり方によって異なります。
不動産ポータルサイトのメリットは、
デメリットとしては、掲載費用がかかり、スタッフの業務負担が増えること。ポータルサイトへの入力作業や価格変更、契約済みなどの細かなメンテナンス作業が必要です。一社ではなく複数のサイトと契約をした場合は特に、スタッフの作業負担が増えてしまうでしょう。
自社ホームぺージでの物件掲載に向いている不動産会社は、
すでに住みたい地域が決まっているお客様は、検索サイトで「地域名」を入力し直接物件を探します。ニッチな物件を取り扱っているのであれば、ホームページで物件情報を掲載する方が効果的です。
集客力の高いポータルサイトを会社の広告手段として活用し、マイナーな物件は自社ホームぺージでアピールする。両方の良さを上手に運用する方法もあります。
自社ホームぺージへのアクセス数を増やすためには、【SEO対策】が必須です。
【SEO】とは、Search Engine Optimization の略。
Googleなどの検索エンジンに最適化し、できるだけ検索上位に表示させることです。
上位表示させるには、検索エンジンに検索キーワードとホームページの情報内容が、検索者の求める内容に的確であると認識してもらう必要があります。
手間暇かけて作り上げたホームページでも、この【SEO対策】をおこなうかどうかでアクセス数に大きな差が出ます。
常に上位を維持している大手不動産会社は、SEO専門の対策チームを配置したり、外部のマーケティング会社と契約したり、大きな費用をかけてSEO対策をおこなっている場合がほとんどです。
不動産の中小企業が、大手不動産会社と勝負をする必要はありません。中小企業でも大きな予算をかけずにできる方法で、SEO対策をおこないましょう。
中小企業がおこなうべきSEO対策は、「東京都」などの大きなキーワードではなく、具体的な小さなキーワードを狙うこと。
お客様が検索しそうな具体的な小さなキーワードとは、
・会社名・・・「株式会社ちゃこホーム」「賃貸ハウスちゃこ」「ハウジングプラザちゃこ」
・地域名・・・「新宿区」「北海道沼田町」など範囲をしぼった地域名、住みたい駅名や路線名で検索をするお客様も多いです
・商品名+誰に・・・「リフォーム 定年」「戸建て中古 子育て」「敷金なし賃貸 一人暮らし」
小さなキーワードをタイトル、見出し、説明文(ディスクリプション)、情報コンテンツに差し込むことで、具体的な物件を探しているお客様とつながる可能性が高まります。
どのようなキーワードが検索されやすいのか、SEO対策をする上でキーワード選択はとても重要です。
【SSL】(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上で交わされる重要なデータを暗号化する仕組みです。
重要なデータ(クレジットカード情報や個人情報など)を暗号化し、インターネットでのやり取りを安全におこないます。
ホームぺージを運営するのであれば、お客様の大切な情報をネット犯罪から守る【SSL対応】は欠かせません。
【SSL対応】をおこなっていないホームぺージは、安全な運用ができないだけではなく、大切なお客様からのアクセス率を下げる原因になります。
日本国内で多くの方が使われているGoogle Chromeでは、2021年の新バージョンからSSLに対応していないサイトへのアクセスをブロックする機能が導入されました。
HTTPSファーストモードで、SSL対応されていないページがブロックされ警告が表示されます。
例えば、SSL対応がされていない貴社のホームページにお客様がアクセスしたとします。
しかし、SSL対応がされていないため「〇〇への接続は安全ではありません」という警告が表示されることに。
完全にアクセスができないわけではありません。「戻る」や「サイトを表示する」を押せばアクセスは可能です。
ですが、警告表示を見たお客様はどう感じるでしょうか。
「なんだか危険そうなサイトだなぁ・・・怪しい会社なのかな?」
とお客様に不信感を抱かせてしまうでしょう。怪しいサイトにあえてアクセスする人は少ないです。
SSL対応は当たり前の時代になりました。
しかし、数年前に作ったSSL対応なしのホームページを、気づかずに運用している方もいらっしゃいます。知らないうちに大切なお客様からのアクセスを拒否してしまっているかもしれません。
すでにホームページを運用している方は、一度【SSL対応】がされているかどうかを確認してみましょう。
ホームページ制作にかかる予算は、長期的にかかる費用もふまえて計画しましょう。
ホームぺージにかかる費用は、制作費用だけではありません。ホームぺージ公開後の維持・管理にも費用が発生します。
サーバーやドメイン費用、メンテナンスを外部委託したり、セキュリティを強化するための費用などさまざまです。
複雑なシステムを導入し維持・管理を制作会社に依頼するのであれば、かかる費用も大きく上がります。
不動産ホームぺージに便利な導入システム例
自社の不動産サービスに、本当に必要なシステムとはなんなのか。ホームぺージの制作費用だけではなく、長期的な予算設計をおすすめします。
ネットを利用した集客方法をWebマーケティングといいます。
TwitterやInstagramなどすぐに始められるSNSは、中小企業や個人事業主でも取り組みやすい集客術です。
手軽に始められる拡散力の高いSNSと、質の高いコンテンツ(内容)を発信するホームページやオウンドメディアを連動することで、より高い集客効果が得られます。
オウンドメディアなどのコンテンツ制作は、コツコツと時間をかけて作り育てることで、結果的に集客効果があらわれます。即効性はありませんが蓄積されたコンテンツは、会社の資産です。
ユーザーからの評価が高いコンテンツになれば検索上位に表示され、費用をかけずに集客効果が期待できます。
不動産サービスでは、どのような方法でSNSやネットを活用すればよいのでしょうか。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
【Twitter】
・・・つぶやき(tweet)といわれる140文字以内の短文による投稿です。
画像・動画も投稿ができます。他者のツイートを再投稿するリツイート機能があり、拡散力の高いSNSです。モデルハウスのイベントやイベント・キャンペーン情報の拡散に役立ちます。
【Instagram】
・・・コメントよりも写真や動画をメインにしたSNSです。
ハッシュタグ機能を使って、同じ嗜好や趣味をもつユーザーの投稿を閲覧します。リフォーム前後の写真投稿など視覚に訴える宣伝に向いています。
【Facebook】
・・・個人の実名でのアカウント登録をおこなうFacebookですが、ビジネスとして企業名や商品名での登録が可能です。
アカウントの信頼性が高く、ビジネスの一環として活用している企業が多いです。文字数制限はなく、他のSNSに比べ写真も多く投稿できます。スタッフ紹介や企業の裏側を発信し、企業を身近に感じてもらえるような投稿に向いています。
【YouTube】
・・・動画配信をおこなうSNSです。
都合により内見に参加できないお客様に、動画をとおして物件のご紹介ができます。検討中のお客様も気軽に閲覧できるので、契約のきっかけ作りに適しています。不動産セミナーの開催や、不動産専門チャンネルは、企業のファン作りにおすすめです。
【LINE】
・・・SNSの中でもユーザー数が多く、情報伝達力に優れています。
友達として追加してくれたお客様に、新規物件情報やキャンペーン情報が送信できます。他のSNSとは違い、LINEのトーク画面に直接メッセージが届くので気づかれる確率が高いSNSです。電話よりも気軽にメッセージのやり取りができるチャット機能があり便利です。内見の予約や、物件を決めるまでの複数回のやり取りにも役立ちます。不動産サービスとの相性がよいSNSです。
・・・企業が運営するブログのようなものです。
「不動産の専門用語」「不動産売買の知識」「中古物件選びのポイント」「土地の相続対策」など、お客様に役立つ有益な情報を発信します。その他にも、「人気の沿線エリアガイド」「地域イベント情報」「移住計画のすすめ」など、最終的に自社不動産サービスにつながるような情報発信をおこないます。
・・・登録したお客様に定期的にサービスやお得情報をメールで配信する方法です。
継続的にお客様と企業が関わることで、信頼関係が構築されます。印刷物のダイレクトメールよりも、費用が抑えられます。サービス紹介のほかに、セミナー案内やオウンドメディアへのアクセス促進に適しています。
・・・Googleマップなどに表示される会社情報や口コミです。
無料で登録ができるツールです。写真の掲載や設定内容の編集、口コミへの返信ができま
す。
・・・「ウェブ」と「セミナー」をかけ合わせた造語。オンラインセミナー、インターネットセミナーとも言われます。
パソコンやモバイルを使ったインターネット環境があれば、どこからでも視聴ができます。
専門知識が求められる分野(不動産、金融)に需要が高い方法です。リアルタイムと録画で配信する方法があります。リアルタイムでも視聴者はカメラや音声をオフにできるので、気軽な参加が可能です。さまざまな年齢層からの集客が期待できます。
不動産会社が集客につなげるホームぺージを作るコツについて解説しました。
お客様は何を知りたいのか、お客様にとって役立つ情報とは何なのか。
お客様の気持ちになって作りあげるホームぺージは、きっとお客様の心に届き集客につながるホームぺージになります。
ホームページは公開してからの運用がとても重要です。
古い情報ばかりで放置されたままのホームぺージでは、お客様の信頼を得ることは難しいでしょう。
情報をこまめに更新し、分析・改善を繰り返しながら、集客できる不動産ホームぺージを育てていきましょう。