あなたは、読みやすい文章を書けている自信がありますか?
会社案内用のホームページでもコンテンツマーケティングでも、読みやすい文章を書くことは大切です。
なぜなら読みやすい文章を書くことで途中で離脱することを防ぎ、集客効果を高めることができるからです。
自分が書いた文章が読みづらいことは理解できても、それを解消するために何をすれば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お客様に読まれる文章を書くための基本をまとめました。
読まれる文章の基本1:文章は一文を短くする
一文を短くすることは読みやすい文章を書く上での基本です。
読者に内容が理解されやすい文章は、一文を40~60文字くらいが良いと言われています。
読点(「、」)を多用して一文を長くすると、文章の主旨が分かりづらくなるのがその理由です。
一文を短くするためには、その文章で何を伝えたいかを明確にする必要があります。
慣れるまでは、まず要点を箇条書きにすると良いでしょう。
こうすることで、余分な情報を削ぎ落として文章を分かりやすくするのに役立ちます。
読まれる文章の基本2:主語と述語を近くにする
主語を文頭に配置すると、その文章が何について書かれているか分かりやすくなります。
そして、主語の近くに述語を置くことで、文章の内容が読者に対して明快に伝わります。
日本語の場合、主語・述語の関係は読点を基準に考えるとより理解しやすいです。
日本語は主語のすぐ後に述語がなくても、一文が長くなり過ぎなければ文章の大意を把握できます。
また、それぞれを近くすることばかりにこだわると、英語を直訳したようなぎこちない文章になることもあります。
やり過ぎてかえってわかりにくい文章にならないよう、読みやすさを優先しましょう。
読まれる文章の基本3:具体的に書く
お客様に文章を読んでもらうためには、その文章に嘘・偽りがなく、信頼できると思われなくてはなりません。
そのためには、あいまいな表現を避け、できるだけ具体的に記述することが必要です。
まず、固有名詞や数字を具体的に用いるようにしてください。
また、「とても」「かなり」などの副詞や、「あれ」「それ」などの指示語、「~のようです」「~と思います」といった、はっきりしない表現を使わないことも重要です。
「美しい」「おもしろい」などの形容詞も、具体的な根拠がない場合は避けたほうが良いでしょう。
読まれる文章の基本4:接続詞を少なくする
接続詞とは、「また」「つまり」「たとえば」「しかしながら」「~に対して」など、ふたつ以上の文章を繋げる役割を持つ言葉です。
文章を展開させるのに便利ですが、多用するとダラダラとムダな文章に感じさせてしまうことがあります。
接続詞を上手に使うためには、最初は接続詞を意識せずに自分の書きやすい方法で文章を書き、次に不必要な接続詞を省くことを心がけましょう。
慣れてくれば、この作業は頭の中だけで行えるようになります。
読まれる文章の基本5:推敲する
内容を伝達するだけであれば、箇条書きという便利な方法を利用するのが簡単です。
しかし、お礼状などの「読んでもらう必要のある文章」では、箇条書きは適しません。
お客様に読んでもらえる文章を書くのであれば、前述の4つの項目を意識して、何度も推敲を重ねることが重要です。
せっかく書いた文章を手直しするのは面倒ですが、推敲を繰り返すことで文章がよりスムーズになり、お客様に読んでもらいやすくなります。
推敲が難しいと感じる場合は、音読を行うと良いでしょう。
音読すると読みづらい箇所が明確に分かるので、文章の修正が容易になります。
読まれる文章の基本+α:読みやすい文章の書き方 7つの作法
読みやすい文章を書くときに必要とされる、代表的な作法を7つ紹介します。
これがすべてではありませんが、覚えておくと格段に読みやすい文章が書けるようになります。
1.ら抜き言葉を使わない。
例:名前を覚えれた → 名前を覚えられた
2.「など」は例が一2つ以上の時の用いる。
例:馬などは → 馬や牛などは
3.「~たり」は必ず一文に2度使う。
例:あっちに行ったり、こっちに来たり
4.「に」「の」「も」を連続させない。
例:今年の冬に北海道に旅行に行く。→ 今年の冬は北海道へ旅行に行く。
5.「こと」は一文にひとつ。
例:競泳で大切なことは、息継ぎを上手にすることです。 → 競泳で大切なのは、息継ぎを上手にすることです。
6.同じ単語を連続させない。
例:8月に東京へ行き、9月には大阪へ行った。 → 8月に東京へ行き、9月には大阪を訪れた。
7.同じ意味の言葉を連続させない。
例:元旦の朝(「旦」に朝という意味が含まれるので重複した表現となる)
まとめ
文章は、細部に工夫を施すことで格段に読みやすくなります。
「文章を書くのは苦手…」という方でも問題ありません。
ビジネスシーンで求められる文章は「読みやすい文章」「わかりやすく、すんなり理解できる文章」だからです。
美しい詩のような文章や、感動的な文章を求めているわけではありません。文才は必要ないのです。
今回ご紹介した内容に沿って文章作成するだけで、見違えるように読みやすくわかりやすく仕上げることができます。
今回挙げた例を参考にして、ぜひ「お客様に読まれる文章」を書いてください。