「ホームページを制作したいけれど、載せる内容をどう決めれば良いのかわからない!」方に向けて「ホームページに載せる内容の決め方」を解説しています。
- コンテンツの構成を考えるコツ
- ホームページに掲載するコンテンツにはどんなものがあるか
を2回にわたって説明してきました。
最終回、第3回は「コンテンツ設計の具体例」です。
実践的なコンテンツの設計方法について、具体例を挙げながら解説していこうと思います。
具体例を参考にしながら、「自分のホームページならこのコンテンツを入れようかな」など思い浮かべながらご覧ください。
それではさっそく解説していきます。
お役立ち資料 ホームページ作成からマーケティングのことまでよく分かる
これだけあれば安心な、ホームページ制作時のチェックリストです。慣れないホームページ制作をスムーズに進めるためにお使いください。
1.ホームページ作成におけるコンテンツ設計とは
ホームページのコンテンツ設計とは、
『ホームページに載せる情報(=コンテンツ)を洗い出して、階層構造化して整理すること』
です。
サイトマップを作る作業と言い換えても良いかもしれません。
本の目次をイメージするとわかりやすいでしょうか。
目次を見れば、情報がひと目でわかりますよね。本でも同じようにコンテンツを設計しているといえます。
ホームページに載せる内容の決め方(1):構成を決めるコツと考え方で説明した通り、ホームページには
をコンテンツとして載せていくのが「コンテンツ設計」となります。
2.コンテンツが果たす役割をもう一度考えよう
ホームページに載せるさまざまなコンテンツ(=情報)が果たす役割とは何でしょうか。
- ホームページの運営者(あなた)の目的を達成すること
- ホームページを訪問した人の問題を解決し、目的を達成させること
ホームページを制作する場合、何らかの「目的」があると思います。
- 商品を購入してほしい
- 事業内容を紹介して信用を高めたい
- 施術の予約をしてほしい
- 求人応募をしてほしい
- 無料体験に申し込んでほしい など
一方で、ユーザーも「目的」があってホームページを訪問しています。
- オーガニックにこだわったドッグフードを探している
- 商談前に相手先の会社のことを知りたい
- 家の近くのマッサージ店を探している
- 応募を検討している会社の業務について知りたい
- ボルダリングを習いたいが、まずは一度体験してみたい など
つまり、コンテンツが果たすべき役割とは「運営者と訪問者、双方の目的も果たすもの」であるということになります。
このことを意識しながら、コンテンツ設計を進めていきましょう。
3.必要だと思うコンテンツを書き出してみる
「自社の魅力が伝わる情報と、お客様が安心する情報を載せる」
を念頭に、ホームページに必要だと思うコンテンツを書き出してみましょう。
「ホームページを見れば会社のことがわかる」状態を目指します。
3-1.自社の魅力が伝わる情報はどのようなコンテンツか?
今は「共感」する会社の商品・サービスを選びたいと考える人が増えています。
どのような会社なのか、商品・サービスは他社とどう違うのか、お客様にわかりやすく伝えるコンテンツを考えてみましょう。
「商品・サービス提供へのこだわり」
「お客様に喜んでもらえるために工夫していること」
「目指していること」
「創業から引き継いでいる理念」
これらを表現するのに適したコンテンツは何でしょうか?
- 理念
- ビジョン・ミッション
- サービスへのこだわり
- 商品ができるまでの道のり
- 代表あいさつ
- スタッフ紹介
- サービスの特徴
3-2.お客様が安心する情報情報はどのようなコンテンツか?
お客様は、欲しいと思っている商品・サービスの条件と合致するかどうか、情報を見ながら判断しています。
どのような商品・サービスなのか?
営業形態は?
過去の実績はどうか?
料金や納期は?
検討の参考になるようなコンテンツを考えてみましょう。
- 事業内容
- 商品・サービスの説明
- 料金
- サービスの流れ
- 実績
- 基本情報・会社情報
- 問い合わせ
- 新着情報・お知らせ
4.競合サイトを参考にする場合は、自社との違いに着目する
参考程度にライバルのホームページを見ても良いでしょう。
ただしマネをして同じコンテンツにするようではいけません。
お客様は「あなたの会社(商品・サービス)が他社とどう違うのか」を見たいのです。
マネでは違いを見せられません。
自社との違いはどこかな?このコンテンツは自社に必要かな?と違いを見ながら参考にするのが良いと思います。
5.コンテンツ設計の具体例1:ヨガスタジオ
ヨガスタジオのホームページを制作するなら、以下のコンテンツが必要になってきます。
- トップページ(お知らせ・メッセージ・営業時間など)
- サロン、スタジオの紹介
- メニュー、料金
- インストラクター紹介
- 予約、お問い合わせフォーム、申込フォーム アクセス
ヨガスタジオに通いたいと思っている人が、知りたいことや気になっていることは何なのかをじっくり考えていきます。
◇ 通いやすいかどうか
◇ 教室はどんな雰囲気か
◇ レッスンメニューは豊富なのか
◇ 料金は適正か
◇ 先生はどんな人か
◇ 無料体験はあるのか
お客様(=ホームページの訪問者)がヨガスタジオを探す時に、知りたいと思う情報は、場所や料金、メニューの内容、設備の内容、先生の雰囲気や人柄がメインとなってきます。これらについて情報を載せることで、お客様が知りたい情報を網羅することができます。
一方、ヨガスタジオ側(=ホームページの運営者)は集客(=新しい生徒を獲得)するためにホームページを制作します。
そのためには「予約ページ」「問い合わせページ」「無料体験申し込みページ」などを設置して、そこへお客様を誘導しなければなりません。
こうすれば、先述した運営者と訪問者、双方の目的を果たすことができるようになります。
6.コンテンツ設計の具体例2:歯科クリニック
次に歯科クリニックを例にして、コンテンツについて見ていきましょう。
- トップページ(お知らせ・メッセージ・診療時間など)
- クリニック、ドクターの紹介
- 院内設備
- 治療の流れ
- 料金表
- 予約、お問い合わせフォーム、アクセス
これも歯医者を探している人が知りたい情報について考えながら決めていきます。
歯科クリニックのホームページで患者さんが知りたい情報は
◇ 診療時間
◇ クリニック内の雰囲気
◇ 院内設備
◇ 料金
などです。
これに対してクリニックが患者さんに起こしてもらいたい行動は
◇ 問い合わせ(電話、メール)
◇ 予約
◇ 来院
になります。
歯科では、治療時に患者へかかる負担についても気になるところです。
院内設備や治療の流れなどのコンテンツを配置して、患者の不安を軽減することも重要になります。
7.まとめ
ホームページのコンテンツ設計について解説してきました。
ホームページを制作するときに、訪問者と運営者、両方の目的を達成するため必要なコンテンツを事前に想定しておきましょう。
また、業種によってはお客様の知りたいコンテンツに違いが出てきます。何を求められているかじっくり考えて、目的を達成できるホームページ制作を目指しましょう。