追記3:2018年11月2日
Google Chromeブラウザ70がリリースされています。
SSL対応(HTTPSになっていない)ホームページでは、メールフォームなどの記入欄に入力すると赤い文字色で「
保護されていない通信」と表示されるようになりました。
予想してはいましたが、赤色はやはり目立ちますし、警告の雰囲気がより強調されています。
Google クロームブラウザでは、セキュリティの弱いホームページに警告を表示する動きが強まっています。
2018年10月にいただいたご依頼は、新規制作の半数以上がSSL対応されたホームページでした。
既存ホームページのSSL対応についても、依頼数が急増した8月より増加しています。
SSLに対応した状態のホームページがスタンダードという流れが強まっているのを実感します。
【Google Chrome】SSLに対応していないすべてのページに警告を表示 2018年7月からの記事でご案内した通り、Google Chrome(グーグル クローム)ブラウザでは7月からHTTPSになっていないすべてのページで「保護されていません」という警告が表示されるようになります。
さらに警告の表示方法を強めることが先日公表されました。
Chrome の進化するセキュリティ インジケーター
公式発表の内容と対処方法について解説していきます。
SSLについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
SSLの基礎知識|SSL対応した方がいい理由を詳しく解説
HTTPS非対応のページは、赤い文字色で警告表示される
2018年10月にリリースされるChrome70では、入力フォームに書き込もうとすると、「保護されていません」が赤い文字色になって表示されるようになります。
2018年6月の表示(Chrome 67)
2018年6月27日現在は、HTTPSになっていないページの中で、何か入力する欄があるページのみ「保護されていません」という黒い文字色で警告が表示されています。
そして、HTTPSに対応している(SSL対応されている)ページは緑色の文字色で「保護された通信」と鍵マークが表示され、安全であることを表しています。
2018年7月24日開始の表示(Chrome 68)
HTTPSになっていないすべてのページで「保護されていません」という黒い文字色で警告が表示されます。
HTTPSに対応している(SSL対応されている)ページは緑色の文字色で「保護された通信」と鍵マークが表示され、安全であることを表します。
【Google Chrome】SSLに対応していないすべてのページに警告を表示 2018年7月から
追記2:2018年7月25日
Chrome 68 がリリースされました。下記の画像のようにバージョン68にアップデートされていると、HTTPのページで警告表示されています。
追記:2018年7月13日
Chrome 68 のリリース日は2018年7月24日を予定しています。
Release timeline -Chrome Platform Status
2018年9月の表示予定(Chrome 69)
警告表示については、7月から開始されるものと変わりません。
ここでの変更のポイントは「ウェブは安全であるのが当然」という感覚を実現することです。
HTTPSに対応している(SSL対応されている)ページの「保護された通信」という緑色の文字色が削除されます。
鍵マークは残りますが、黒い文字色に変わります。
ここで「SSL対応なのが普通です」という雰囲気に変わっていきます。
2018年10月の表示予定(Chrome 70)
HTTPSになっていないページの中で、何か入力する欄があるページへの警告が強化されます。
お問い合わせフォームや検索フォームなどの欄に入力しようとすると、赤い文字色で「保護されていません」と表示されるようになります。
HTTPSに対応している(SSL対応されている)ページについては変更はありません。
警告を表示させない方法はホームページをSSL対応にする
ホームページをSSLに対応することで、警告は表示されなくなります。
できればホームページすべてをSSL対応にする(常時SSL)のがお勧めですが、難しい場合には問い合わせフォームなど、情報を送信するような入力フォームがあるページだけでもSSLに対応しましょう。
SSLとは?なぜ自社ホームページでSSL対応したほうがいいの?
SSL証明書は、以前は高価なものでしたが、現在は無料で発行してくれる機関があり対応しやすくなっています。
検索 let 今からSSL対応をするなら無料のLet’s Encryptがおススメ!
Google Chrome(グーグル クローム)ブラウザは、世界で一番使われているブラウザです。
ですから、警告表示はできる限り避けたいところですよね。
なぜGoogleクロームはセキュリティの表示を変えていくのか
グーグルは、安全なウェブ通信の環境を推進しようとしています。
インターネットにアクセスする人たち(ユーザー)のほとんどは「ウェブは安全なのが当然」と考えていて、危険なときに「警告を表示してくれるだろう」と想定しているのが普通なのです。
つまりGoogleはユーザーの感覚に沿った表示を目指している、といえるでしょう。
まとめ:安全な環境を提供してユーザー体験を向上させよう
安全なホームページの環境を提供することは、ユーザーエクスペリエンスの向上につながります。
安全と信頼、安心感をお客様に感じてもらうことができるのです。
追記:2018年8月9日現在、ホームページの常時SSL化対応をご依頼いただく件数が急増しています。
世界で最も多く使われているクロームブラウザなだけに、影響が大きいのだと実感しています。
独自のSSL証明書も無料で取得できるようになったため、取り組みやすくなったこともあるのかもしれません。
リニューアルと同時にやってしまいたくなるSSL対応ですが、不具合が起きた場合の原因究明と対応を明確にするために、現在はリニューアルしてからSSL対応をおすすめしています。
ホームページリニューアルと常時SSL化は個別に対応しましょう
スマホ対応、プライバシー保護、セキュリティなど、ホームページを運営する人にとって「対応することが多くて大変!」という気分だと思います。
しかし、どれも対応することによって得られるメリットは大きいものです。
義務と考えてしまわず、ぜひ前向きに取り組んでみましょう。
SSLの基礎知識|SSL対応した方がいい理由を詳しく解説