ウェブ上の情報発信はホームページしか使えないと思っていませんか?
今はSNSや動画ブログ、Googleビジネスプロフィールなど数多くの発信場所があります。
しかもその多くは基本的に無料で利用できるものばかりです。
情報を発信する場所が多ければ多いほど見つけてもらえる機会が増えますが、これらを効果的に活用している企業はあまり多くありません。
ホームページだけで運用している企業がほとんどです。
しかも、そのホームページも情報量が十分ではなく、うまく機能していません。
ホームページをネット上の自社中心地として作り、さまざまな場所で「発信」すると、オンラインでのパフォーマンス能力がグッと向上します。
つまり、ブログやSNS、Googleマップなどで発信を始めるということです。
「ネットから集客できない…」
「採用の応募がなかなか来ない…」
こんな風に悩んでいるなら、今すぐウェブ活用を始めましょう。
今回は、ホームページを中心に、SNSやブログ、動画、広告など、いくつもの「柱」をそろえてウェブのパフォーマンス能力を底上げする方法をお伝えします。
1.ウェブに柱をたくさん立てて、あらゆる場所で目に触れる機会を増やす
昔はホームページを作れば、ある程度それだけで人の目に触れるチャンスがありました。
しかし今はホームページを持っているだけでは、見込みのお客様や求職者に見つけてもらうのは難しくなっています。
社名で検索してヒットする指名検索で流入すれば良いほうです。
しかも現代の人が検索する場所は「検索エンジン」とは限りません。
YouTubeやSNSの中でも調べものをし検索行動をとっています。
そんな時、あなたの企業が出てこなければ、その人には永遠に見つけてもらえないでしょう。
つまりホームページ自体が悪いわけではなく、「ホームページだけで何とかしようとする」ことに限界が来ているのです。
「ホームページ」だけに頼らず、SNSや動画、ブログ、Googleビジネスプロフィールなど、複数の手段を並行して使うこと。
これがチャコウェブが提唱しているウェブ活用の方法です。
2.いろいろな手段を組み合わせて総合力を高めるとチャンスが増える
ウェブにたくさんの柱を立てると、単純に接点が増えることになるので、チャンスが増えます。
お客様や求職者が、どうやって情報を探すかは人それぞれです。
- SNSが好きな人
- 動画で見る人
- ネット検索でブログ記事を読む人
- 地図アプリから近くのお店を探す人
このように、今は行動パターンは多様化しています。
複数の手段を用意することで、それだけ多くの人に届きやすくなります。
3.1つのメディアに頼りきりにならないのでリスクを分散できる
たとえば、「●●ブログ」サービスを利用してずっとブログ記事を書いていたとしましょう。
しかしそのサービスが提供を終えてしまうと、ずっと書いてきた記事が消えてしまいます。
過去にはいくつものブログサービスが立ち上がりましたが、現在は多くが閉鎖されてしまいました。
このように一つのメディアに頼っているとそのサービスが停止したり不具合でうまくいかなくなった時に支社も影響を受けてしまうことになります。
複数のメディアで発信していれば1つが停止されたとしても影響は少なく済みます。
私の好きな記事に、自己を理解し構成する要素も、1つの柱に頼るのではなく、複数の柱を持つことを勧めている考え方があります。
心理学的な話ですが、企業のウェブ戦略でも近いと思いました。
参照:私を構成する、複数の私 #研究コラムVol.10
4.投資としてのウェブ活用
ウェブ活用は活用を「費用」ではなく「投資」と考えます。
確かに、ホームページの制作やリニューアル、SNS運用、動画づくりなどは、最初にある程度の費用と労力が必要です。
しかし、その後の成果を考えてみましょう。
かけた費用以上のリターンを得ることは十分に可能です。
4-1.会社の「見える化」による信頼向上
今はネットにない情報は存在しないと考えられるようになっています。
ですから どれだけ会社を見える化できるか、この考えは企業の成長や存続に直結すると考えています。
「この会社はどんな業務をしているのか」
「実績はあるのか」
「スタッフはどんな人たちか」
このように、外部から見えにくい部分が、ウェブを通じてオープンになると「安心感」につながります。
経営の透明性を少しずつ出していくことで、「一度話を聞いてみたい」「働いてみたい」という人が増えるでしょう。
4-2.長期的な成果になる
ホームページやブログ、SNSなど、すべては一朝一夕に大成果が生まれるわけではありません。
しかし、長く続けるほど効果が積み重なります。
記事が蓄積し、検索される機会が増える。
SNSでファンが増えていく。
その結果、問い合わせや採用応募数が年々増加していきます。
つまり、取り組むなら早いほうが成果も早く出るというわけです。
4-3.競合との差別化になる
同じような業種の会社がひしめいている中でも、自社の魅力や個性を発信し続けることで、他社との差別化が進みます。
発信は、いつの間にか「自社らしさ」や魅力を育てていきます。
継続すればするほど、ありきたりな企業から脱することができるのです。
地域で「○○といえばあの会社」と覚えてもらいやすくなりますし、新しい取引につながる可能性も広がります。
5.ウェブ活用の代表的な柱
では、具体的にどんな「柱」を整えればいいのでしょうか。
ここでは代表的なものを6つご紹介します。
5-1.ホームページの制作・リニューアル
改めて言うと、ホームページは「会社の顔」です。
ただし、中身が古かったり、更新されていないと、「本当にこの会社は動いているのか?」と疑われてしまうこともあります。
- 時代に合った見やすいデザインと作りをすること
- 事業の内容、会社の情報は出し切るイメージで充実させる
- 代表やスタッフの顔をできるだけ掲載し、リアルな人の雰囲気を見せる
弊社の事例ではこれらに取り組んだだけで、大幅に業績が改善した事例も数多くあります。
「ホームページは集客に向いていない」のではなく、「集客できるように作れていない」ことが原因である場合、ホームページの改善は効果が期待できます。
5-2.SNS運用(Instagram・Threads・Xなど)
「検索はGoogleよりInstagramでやるのが普通ですよ」
ある企業様のSNS発信支援をしていた時に、スタッフさんが社長さんに話していた一言です。
その社長さんはヤフーとGoogle検索が当たり前だと思っていたそうでとても驚かれていました。
このように今はSNSで検索した時に自社の情報がヒットすることも重要です。
- 数万人のフォロワーを獲得する
- バズって話題をさらう
このような運用は中小企業には必要ありません。
堅実にコツコツと自社の情報を発信することが大事なのです。
よりリアルで親しみやすい情報が得られるのでSNSの発信は企業のイメージを向上させます。
5-3.ブログ
ホームページの中にブログを用意して、会社の活動や商品・サービスにまつわる情報、業界のトレンドなどを発信していく方法です。
外部のブログサービスを利用しても良いでしょう。
その場合にはしっかり「●●社広報」など、社名がよくわかるようにする必要があります。
ブログは伝統的なウェブ活用の重鎮的存在です。
実際、チャコウェブでもブログ記事をきっかけにご相談いただくことが多く、集客には外せない存在です。
専門知識やノウハウをわかりやすく紹介することで、検索エンジンでも見つけられやすくなり、流入窓口を増やすことができます。
定期的に更新があるとホームページ全体の信頼度も上がり、検索結果の順位にも良い影響を与えます。
記事を書くのは、しばらく難しいかもしれません。
しかし、難しく大変だからこそ効果にもつながるので、とてもお勧めな発信です。
5-4.Googleビジネスプロフィール
実店舗を構えている会社や、地域密着のサービスを行っている事業者なら、Googleビジネスプロフィールへの登録は必須といっても過言ではありません。
まずは正確な営業時間や休日の情報を整えるだけでも意味があります。
なぜなら多くの人がGoogleマップで検索をした時にその情報を信じて訪問するからです。
さらに口コミが入れば新規のお客様が参考にしてくれます。
良い口コミがたくさんあれば信用度も上がるでしょう。
口コミを増やすのは努力しかありません。
努力と聞くと辛くて嫌なもののイメージがありますが、とても集客に役立ってくれるので本当におすすめする施策です。
地域での集客を強化したいなら、まず登録してこまめに情報を更新しましょう。
5-5.YouTube動画
動画はテキストや写真に比べて、インパクトや分かりやすさが段違いです。
調べ物をしたい時にはまずYouTubeで行う人も多いため、見てもらった人から問い合わせにつながる可能性が高く、おすすめしています。
とはいえ動画を撮るのは最初は簡単なことではありません。
動画の編集まで全て自社で行うのは難しいと思います
作業は細かく分けて外部に依頼することも検討しましょう。
またブログやSNSと連携することも有効です。
関連したブログ記事に動画を貼り付けるのもお勧めです。
お役立ち資料 集客できるホームページ作成の方法を解説
コンバージョンに差がつくトップページの作り方をご紹介
5-6.広告運用(検索広告・SNS広告など)
ここまでご紹介してきた発信は中長期的な効果がありますが、どうしても時間がかかります。
「もっとすぐに効果を出したい」「キャンペーンを集中して告知したい」という場合は、広告を使うのも有効です。
広告の魅力は何と言っても即効性です。
キャンペーンのタイミングや採用を強化したいタイミングなどに活用するのが良いでしょう。
そして中長期的な発信を続けていきながら成果を出すには時間がかかるので、早めのタイミングで広告を出し、成果に直結させるという方法も有効です。
注意したいのは広告は出向を止めたら効果もそのまま止まってしまうということです。
広告の予算やスケジュールをうまく考えながら利用するのが良いでしょう。
6.スタートは早ければ早い方が良い
成果を得るには時間がかかります。
ですから、スタートすべきタイミングは早ければ早いほうが効果を得る時期も早まるということになります。
早めに「Webを活用する仕組みづくり」を始めて、会社の強みを外に向けて発信していきましょう。
「うちの会社はまだまだネットが苦手で…」
という場合でも大丈夫です。
正直にこれまでの経験を述べると、ネットが得意な状態から始める企業様はほとんどいませんでした。
それでも、小さく始めて、少しずつ軌道修正しながら育てていくことが成功につながっていきます。
ゼロスタートでもできるようになりますよ。
最初は不慣れで成果が見えにくいかもしれませんが、しっかり運用していけばやがて大きな結果が得られます。
7.まとめ
「ホームページだけあればOK」という考え方は、現代ではどうしても力不足になりがちです。
しかしそれはホームページ自体が悪いわけではありません。
現代の市場がこのように変化している、と捉えるのが適切だと考えます。
中小企業の経営者や経営幹部の方には、「Webを費用ではなく投資として考える」という視点をぜひ持っていただきたいと思います。
SNSやブログ、動画、Googleビジネスプロフィール、広告など、複数の柱を組み合わせることでウェブの総合力が高まり、結果として大きな成果につながる時代になったと理解すると、自社がどのように動くのが良いかも見えてきます。
ぜひ、「Webを資産化」するイメージで、次の一手を考えてみてください。