コンテンツマーケティングとは何かについての記事では、中小企業や個人事業主にも収益を上げる可能性が高く、魅力あることを説明いたしました。
さっそくコンテンツマーケティングに取り組んでみたい、方法を知りたい方に向けて手順をご紹介していきます。
前回の記事で「コンテンツマーケティングは導入にあたってのハードルが低い」と書きましたが、ただ漠然と新しいウェブサイトを構築するだけでは、コンテンツマーケティングのメリットを十分に享受できません。
今回は手順を俯瞰して全体像を掴んでいただき、その後いくつか回数に分けてそれぞれの作業について解説していく予定です。
中小企業経営者や個人事業主の皆さんにとって、効果的なコンテンツマーケティングの導入手順は次のようになります。
まずは軽く流し読みしていただくだけで構いません。
慣れない単語が多いので難しそうに見えますが、言葉の意味がわかればすんなり作業できることが多いのでご安心ください。
ペルソナの設定
ペルソナとは自社のサービスや商品を利用・購入する想定ユーザーのことです。
人物像を可能な限り具体化し特定の1人にまで絞り込むことで、ユーザーが有している課題や問題がよく分かるようになります。それを解決するための方法として、サービス・商品の販売計画を立てることが目的です。
ニーズを把握
次にペルソナがどのようなニーズを持っているか、それを把握する作業を行います。
どんな商品やサービスを欲して(必要として)いるか。
そのきっかけは何かといった基本的なことから、そのときの検索キーワードや最終的に自社の商品やサービスを選ぶポイントまで、きめ細かく把握してください。
カスタマージャーニーマップの作成
ユーザーに向けて、情報を提供する順番も考慮する必要があります。
これを検討するためにはカスタマージャーニーマップを作成するのが一般的です。
簡単な方法としては、縦軸・横軸に次のような項目を挙げ、それぞれが交差する箇所についてペルソナの行動を仮定するやり方があります。
縦軸:「情報への接点」「行動」「(行動するときの) 思考・感情」
横軸:「認知」「興味や関心」「情報収集・比較検討」「購買や加入」「評価・継続性」
ウェブツールも提供されていますので、より詳細なカスタマージャーニーマップを作成したい場合は利用してみてはいかがでしょうか。
コンテンツマップの作成
続いて、ペルソナニのニーズに最適なコンテンツは何かを検討します。
具体的になったら、それをカスタマージャーニーマップに書き加えていきましょう。
すべて書き終えればコンテンツマップ完成です。
メディアの選定
ここでコンテンツを配信するためにはどんなメディア(媒体)が最適かを考えます。
内容が同じであっても、ペルソナに対して最も適切なメディアを選ぶことが大切です。
CTAの設定
商品の購入など、ユーザーに取ってほしい行動を呼びかける方法がCTA(Call to Action)です。
ウェブサイトでは商品の購入・決済のためリンクなどが該当します。情報の提供から購入までが、CTAとして上手に導かれてることがポイントになります。
KPIの設定
KPI(Key Performance Indicators)は、CTAを数値として見えるようにしたものです。
キーワード検索からサイトへ流入する割合や滞在時間、ダウンロード数などのデータがこれに該当します。KPIを評価しながら、必要な場合はCTAを改良や、さらに遡ってペルソナの設定から見直すことで、より実益に叶うコンテンツマーケティングが行えます。
PDCAサイクルを回す
PDCAとは、P(Plan 計画)→ D(Do 実行)→C(Check 表か)→ A(Act 改善)の一連の活動をまとめて表現しているものです。一通りやったら終わりではなく、繰り返しPDCAの作業をするのでPDCAサイクルと呼ばれます。
PDCAはビジネスシーンでよく使われます。
コンテンツマーケティングに取り組む際もこのPDCAサイクルを回していく必要があります。
まとめ
今回は、個人や中小企業経営者の方に有効なコンテンツマーケティングの導入手順の概要をご紹介しました。
コンテンツマーケティングを上手に利用して、ぜひ新しいユーザー、そして自社のファンを獲得してください。