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失敗しないPDCAサイクルの回し方。着実に目標達成する方法

失敗しないPDCAサイクルの回し方。着実に目標達成する方法

「PDCAを回しましょう」
このように聞いたことはあるけれど、実際にどう使えばいいかピンとこない…。
そもそも、PDCAって何?
こんな方もいるのでは?

PDCAサイクルは、ビジネスだけでなく個人の習慣づくりや学習計画にも使える便利なフレームワークです。

私も、ウェブ活用の支援中はお客様のPDCAが回るように設計しています。
初めてのことに取り組むとき、ステップアップするにはPDCAサイクルを意識すると良いですよね。
適度な振り返りが、現状把握と方向性修正をしてくれるため、素早く向上できるのですね。

しかし、PDCAについての知識はあるものの、実際の活動に活かしきれていないこのようなケースもあるようです。

  • 具体的な計画の立て方が分からない
  • 改善がうまくできず、何度も同じミスをしてしまう
  • 計画倒れに終わることが多く、いつも目標を達成できない

本記事では、初心者の方でもスムーズに理解し、すぐに活用できるように、PDCAサイクルの基本的な意味から具体的な回し方、よくある失敗例や解決策まで詳しくご紹介します。

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1.PDCAサイクルとは

PDCAとは、PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(評価)、ACTION(改善)のそれぞれの頭文字をとったものです。
4つのステップを繰り返すことで、業務や学習の質・成果を少しずつ改善していく仕組みです。

Plan(計画)
具体的な目標や達成期限、やり方を決めるステップです。
例:ブログの記事を「月に4本書く」「来月末までに1,000PVを達成する」など。

Do(実行)
計画で立てたとおりに行動する段階です。
例:実際にブログ記事を書き、SNSでシェアしてアクセスを増やす。

Check(評価)
実行結果を振り返り、どの程度計画通りに進んだか、目標を達成できたかを確認するステップです。
例:アクセス数(PV)を計測し、1,000PVに届いたか評価する。読者のコメントやSNSでの反応もチェックする。

Act(改善)
Checkでの評価結果をもとに、何を変えればより良くなるかを検討し、次回の計画に反映します。
例:記事のテーマを変える、更新頻度を調整する、SNSの投稿時間を見直す、など。

 

2.PDCAサイクルを回す目的

PDCAサイクルの最大の目的は「継続的な改善」です。
1回のサイクルですべてが完璧になるわけではありませんが、計画・実行・評価・改善を繰り返すことで、少しずつゴールに近づいていきます。

つまり、重要なのは1通り回転したら終わりではなく、何度も何度もPDCAサイクルを回すことなのです。

特にビジネスシーンでは、競合が多い中でより良いサービスや商品を作り続けるために欠かせない考え方といえます。

PDCAサイクルを回し続けた結果、採用難に苦しんでいた企業が採用効率を上げ、ほぼ100%の採用率にした成功事例をご紹介します。

 

3.PDCAサイクルの具体的な回し方

それでは、PDCAサイクルをどのように回転させ進めていけばいいのでしょうか?
それぞれの段階を解説します。

 

3-1.Plan(計画)

計画をたてます。
計画を立てる際、具体的で測定できる目標を、期限を決めて立てるのがお勧めです。

  • 期限(いつまでに)
  • 数値目標(どのくらい)
  • 達成方法(どんな手順で)

計画を立てる際、よく「SMARTの法則」というフレームワークが紹介されます。
これは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限がある)の頭文字を取ったものです。

つまり「具体的で測定可能な目標を、期限を決めて立てよう」ということ。
たとえば「ブログを頑張る」だけでは曖昧すぎるので、「来月末までに4本記事を書いて、合計で1,000PVを目指す」というように、数字と期限を入れ込むことで「Plan」を明確化できます。

 

3-2.Do(実行)

Do(実行)は、Planで立てた計画を実行に移していきます。
Doはサイクルの中でも重要です。
しかし、よく日本人はPlanが強いがDoが’弱いとも言われます。
行動を起こしましょう。

  • 立てた計画をなるべく忠実にやってみる
  • 記録をつける(作業時間や作業内容を簡単にメモする)
  • モチベーション維持の工夫をする(進捗がわかるツールの活用など)

Planで練った計画は、実行してみることで初めて「うまくいくかどうか」がわかります。
ここで大事なのは、実行の途中段階でも気づいたことがあればメモを取り、次のCheckに生かすこと。
特に初心者の場合、「計画を立てたけど実際にやってみたら無理があった」ということがよくあります。
失敗しても「次に生かすためのデータが取れた」と前向きに捉えるのがコツです。

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3-3.Check(評価)

Check(評価)では、計画に沿って実行されたかどうかを評価します。
やみくもに走り続けるのでは、方向性を間違うかもしれません。

  • 計画通りに進んだかどうか(数値目標や期限の遵守)
  • 思った以上にうまくいった点・うまくいかなかった点
  • 外部要因や環境の変化が影響していないか

CheckはPDCAサイクルの中でも見落とされがちなステップですが、ここで結果を可視化し、分析することで次の改善策に役立てられます。
たとえばブログ運営なら、ページビュー(PV)や検索順位、SNSでの反応などを確認します。

「なぜこのテーマは読まれなかったのか?」
「読まれた記事はどんな内容が多かったか?」
などを冷静に振り返ると良いでしょう。

 

3-4.Act(改善)

改善案を次の計画に反映する段階です。
試験的に前回のDoとは違うことをやってみても良いでしょう。
そして評価し、次の改善につなげていきます。

  • テーマや内容を変更する
  • 作業の手順や方法を変える
  • 指標を変更し、より実行しやすい目標を立て直す

Checkで得た学びを、必ず次のPlanに活かすのがPDCAサイクルの鍵です。
「失敗は成功の元」という言葉がありますが、まさにCheckで出てきた失敗(もしくは予想以上の成果)をき分析し、何が要因だったのかを考えて改善策を打ち出しましょう。
これができると、次のサイクルは最初より格段に精度が上がり、より高い成果につなげられます。

 

4.PDCAサイクルが上手く回らない時にチェックしたい、理由と対処法

「PDCAサイクルを試してみたけど、あまり成果が出なかった」
このような声もよく聞きます。
なぜうまく回らないのでしょうか?

よくある失敗例と、その対処法を確認しましょう。

 

4-1.Plan(計画)のよくある失敗例と対処法

目標が曖昧になっている、または高すぎる
「会社の売上をもっと増やす」「英語を話せるようになる」といったぼんやりした目標だと、具体的な行動や評価が難しくなります。
また、最初から高すぎる目標を設定していると、目標達成までの道のりが遠すぎてサイクルを回しにくくなります。
対処法
目標は、数値で測れるものにしましょう。
大きな目標がある場合も、小さく区切ることで達成しやすくなります。
たとえばこのような具体的なものです。

  • 3カ月後までに英単語500語を覚える
  • 1カ月間でブログ記事を4本アップする

 

4-2.Do(行動)のよくある失敗例と対処法

行動を起こさない、または行動量が足りない。
計画を立てたものの、行動しないケースはとてもよくある失敗事例のひとつです。
「手が空いたら」と思っている間に日々は過ぎていきます。

いくら気持ちがあっても、行動しなければ何も始まりません。
また、行動はするものの行動の量や頻度が少なすぎるため、変化がほとんど起こらないこともあります。

対処法
スケジュールに組み込んでしまいましょう。
行動しないケースでよくあるのが、「スケジュールの合間」にやろうとすることです。
合間とは、とてもはかなく曖昧なものです。
「朝礼の後に●分間」といったように、「●●をしたらやる」といった行動スケジュールにしてしまうのがおすすめです。

 

4-3.Check(評価)のよくある失敗例と対処法

振り返りをしない。評価が甘く改善につながらない。
「とりあえずやってみたけど、振り返らない」パターン。
せっかく行動しても改善点がつかめず、次に活かせません。
また、評価が甘いために改善につながらないことも良くあります。

対処法
振り返りの優先度を挙げましょう。
評価するタイミングを事前にスケジュールに入れておくことがお勧めです。
忙しくしているうちに、ずっと同じ行動のままでいることを防いでくれます。
評価が甘くなりがちな場合は、第三者に評価してもらうことをお勧めします。

 

4-4.Act(改善)のよくある失敗例と対処法

行動を変えない。
Checkで不具合が見つかっても、そこから行動を変えなければ同じ失敗を繰り返します。
行動を変えることは、体に染みついた習慣に負荷をかけて変えることなので大変かもしれません。。
しかし、改善失くして成功はありません。
対処法
変化を恐れないことです。
まずは小さく変えても良いでしょう。
「うまくいかない原因」を分析したら、すぐ次のPlanに落とし込みましょう。
自分だけで上手くやれない時には、誰か協力してくれる人と一緒にやっても良いと思います。

 

5.PDCAサイクルを習慣化する

PDCAサイクルは、身に着くと「改善行動が当たり前にできる人」になれます。

 

5-1.小さな成功体験を重ねる

人間は小さな成功を実感すると、モチベーションが高まりやすいもの。

たとえば「毎日2分だけSNSの競合リサーチをする」という小さな目標を設定します。
2分だけであっても、達成できれば、「自分はできるんだ」という自己効力感が育まれ、、自信がついてきます。

慣れてきたら時間を増やしたり次のステップに進みましょう。
これを繰り返すことで、次第に難易度の高い目標にも挑戦しやすくなります。

 

5-2.ツールを活用する

スプレッドシートやガントチャート
チームでプロジェクトを進める場合は、誰がどのタスクをいつまでに終わらせるべきかを可視化しておくと、Check(評価)がしやすくなります。

タスク管理アプリ
Trello、Asana、Todoistなど、進捗が見える化できるアプリを使うとPlanやDoの管理がラクになります。
記入はとにかく楽にできることが大事です。
さっと使えるツールにしましょう。

 

5-3.定期的な振り返りミーティングをする

チームや個人の仕事でも、週1回や月1回など、区切りを決めて振り返りの時間を設けます。
区切りがあると、PDCAサイクルが回しやすくなりますよ。

ミーティングというほど大げさでなくても、自分自身の手帳や日記に週末振り返りの時間を設けるだけでも効果的です。

 

6.効果的にPDCAを回すためのポイント

 

6-1.サイクルを短く区切って素早く回す

1回のサイクルを1週間や1カ月で回すと、すぐに結果が見えて修正しやすくなります。
期間を長く取ると、PDCAのことを忘れてしまったり、モチベーションが下がったりします。
PDCAの習慣化も難しくなるため、、サイクル期間が短くなるように意識しましょう。

 

6-2.チームで情報共有し、フィードバックを受ける

一人で振り返るより、客観的な意見を取り入れると改善の質が上がります。
最初は耳が痛く、気恥ずかしい気持ちになるかもしれません。
しかし、成功までの過程として楽しみましょう。

 

7.まとめ

「行動と振り返り」を積み重ねることで、確実に一歩ずつゴールに近づくための王道フレームワークであるのがPDCAです。
PDCAサイクルは、実際にやってみると意外に「どこから手をつければいいのか、どう評価すればいいのかわからない」と戸惑うこともあります。
しかし、一度身につけてしまえば、どんな分野にも応用が可能なので、絶対に損はしません。

  • 失敗してもリトライできる
  • 小さな成功体験を得ながら大きな目標に向かう

これらを意識しながら取り組んでみましょう。
最初は思うように回らないこともあるかもしれませんが、根気よく続ければ必ず自分なりのコツが掴めるはずです。


          この記事を書いた人        
横山ゆみこ
株式会社Cyber Cats ブログ編集長。ウェブディレクター、コンテンツ発信サポーター
ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。
ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。
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