アクセシビリティ重視のウェブ制作

チャコウェブ

株式会社CyberCats

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中小企業のホームページ制作で事業の価値を引き出します。良いホームページの作り方や運営の方法、集客に役立つヒントをお届けします。

発信してもすぐ結果が出ない?それが普通です。コンテンツ発信の正しい取り組み方

発信してもすぐ結果が出ない?それが普通です。コンテンツ発信の正しい取り組み方

「Instagramやブログで情報発信を頑張っているのに、すぐにお客さんが増えない…」
こんな風に感じていませんか?

発信を始めて1か月、2か月と頑張っているのに、反応ゼロ…。
努力が報われない気分になって落ち込んでしまいますよね。

そんな方に伝えたいことがあります。

実はSNS投稿やブログ記事などの情報発信、いわゆるコンテンツマーケティングは、チラシ配りのような即効性のある集客手段ではありません。
ブランドの認知拡大や信頼構築を通じて長期的に顧客を増やす戦略です。

「では、コンテンツマーケティングの正解はどう判断すればいいの?」
「そもそも、コンテンツマーケティングのやり方が合っているかどうかわからない」
「即効性がないと言われても、上司はフォロワー数を増やさないと納得してくれません」

このような悩みを持つ方に向けて、中小企業が取るべきコンテンツマーケティングの方針について解説します。

中小企業のウェブ利益を向上させます

 

1.即効性を捨て、中長期の成果を狙うことがコンテンツマーケティングは成功する

短期間で集客するためにコンテンツマーケティングをすると失敗します。
広告とコンテンツマーケティングとは、効果の出方が異なることを知っておきましょう。

実際に始めるとコンテンツマーケティングはやることが多く、すぐに成果を期待したくなりますよね。
それなのに、何も反応がないとけっこう落ち込んでしまうものです。

冒頭で述べたように、コンテンツマーケティングは長く続けて信頼を構築していくことに大きな力を発揮します。

言い換えれば、商品やサービスを押し売りするのではなく、顧客が求める有益な情報を継続発信することで「この会社は信頼できる」と感じてもらい、最終的に問い合わせや購買につなげる手法なのです。

 

1-1.一夜にしてできるブランドはあるのか?

このような情報発信を積み重ねることで、「〇〇といえばあの会社」と想起されるブランド力が高まります。

いわゆるブランディングです。
「一朝一夕でブランドができあがる」としたらどうでしょう?
なんとなく「違うな」と思いませんか?
その感覚を自社のコンテンツマーケティングに当てはめて考えると、すぐに成果が出ないのは当たり前だと納得できるかもしれません。

SNSやブログを通じて会社の価値観や強みを知ってもらうことで、ファンやリピーターになってくれる人は増えていきます。

直接すぐに売上が上がらなくても、信頼の資産が蓄積されることで中長期的に大きな効果を生むのがコンテンツマーケティングの真価です。

では、具体的にどのような効果が得られるのでしょうか。

 

2.成功事例:SNSとホームページで応募数40倍になったロードサービス

兵庫県のロードサービス会社株式会社トルク様はこれまで人材採用に苦戦しており、「月に1件応募があれば良いほう」という状況でした。

ハローワークや求人サイトに情報を出しても反応は薄く、運良く採用できてもミスマッチで離職されることも多かったのです。

  • なかなか応募者が来ない
  • せっかく採用に至ってもマッチせず離職率が高い
  • 人手不足なうえに、採用コストが高い

このような三重苦に悩まされていました。

「自社の仕事の魅力をしっかり伝えないと、求める人材は集まらないのでは」
このように発想を転換しホームページの開設とSNS発信の強化に踏み切ります。

 

2-1.ホームページでマイナス面も隠さず情報を公開

ホームページにロードサービス業務の写真や動画を豊富に掲載し、「どんな車両を使い、どんな作業をするのか」を視覚的に伝えるように工夫しました。

また採用情報ページでは、実際の仕事内容や求める人材像を詳しく書き込み、応募前に仕事への理解を深めてもらうコンテンツを充実させています。

より自社に合う人が応募してくれるよう、「誰でも良い」のではなく、マイナス面も開示した点が特徴的です。

  • 楽な部分だけでなく大変な部分も包み隠さず公開する
  • 仕事に対する意欲を応募者が示すように要求

 

2-2.SNS発信開始で応募者40倍

ホームページを開設してすぐは応募者は無風状態でしたが、SNS発信も開始します。
Instagramではレッカー車(ロードサービス車両)の紹介やスタッフのインタビュー動画を投稿し、着実に閲覧数を伸ばす地道な戦略を取りました。

続けていくうちに「伸びる」ショート動画が出始めると、業界の方に注目されるようになります。
そのうち、応募者が集まりはじめました。
一時期は1か月で40件近くにまで急増したのです。

現在も意欲のある方からの応募が定期的にあり、離職率も激減しています。

トルク様の成功はかなり早いケースです。
ここまで到達するのに半年かかることもあります。

早く成果を出せたのは、ハイパーパーソナライズド、つまりピンポイントな需要に合うよう最適化できたことや、運用を外部委託することで初期段階から高頻度の投稿ができたこと、マッチングのためにコンテンツを改善し続けていることがあると思います。

 

3.中小企業がコンテンツマーケティングを活用するポイント

中小企業がInstagramやThreads(スレッズ)、ブログ(ホームページ)といった媒体で情報発信し、ブランディングと信頼構築につなげるにはどんな戦略が有効でしょうか。

 

3-1.顧客が探す場所に情報を置く

現代では人々が情報を探す場所は検索エンジンだけではありません。
InstagramやThreads、YouTube、さらにはAI(チャットボット)まで多岐にわたっています。
スマホでSNS検索する人も多い中、もしそこに自社情報がなければ「存在しない会社」と見なされかねません。

逆に言えば、見つけてもらえる場所すべてに必要十分な情報を発信しておけば、小さな会社でも選ばれる確率は確実に上がるのです。

 

3-2.ホームページ、SNS、ブログ、YouTubeの発信する内容は統一する

「アットホームな温かい雰囲気のホームページだったのに、来店したら硬い雰囲気でちょっとがっかりした」

こんな体験、ありませんか?

あまり意識されていないのですが、どんな姿勢であるか、どんな発信をするかは統一しましょう。
ホームページ、SNS、ブログ、YouTubeなど、発信する各メディアで統一感を出します。
発信内容の一貫性も信頼感には重要です。

「ホームページでは真面目そうだったのに、SNSを見たら緩すぎてイメージが違う」

相反することを各メディアで発信すると混乱してしまいます。
場合によってはギャップを狙っているのかもしれませんが、あまり喜ばれません。

トルク様に応募した人の例では、実際に以下のような経路をたどりました。

  • 求人サイトでいくつか気になる会社があり、その中にトルク様を発見
  • 検索エンジンでホームページを閲覧
  • ホームページ内にブログがあったので熟読
  • さらに気になり、Instagramでトルク様公式アカウントの投稿をチェック
  • 発信内容に統一感があったことで納得し、応募に至る

これは、インターネット上で発信することだけではなく、実際の店舗や会社自体のあり方も統一することが必要です。
ブレないメッセージ(会社の理念や大切にしている価値観など)を軸に置きつつ、時勢に合わせたトピックを織り交ぜると良いでしょう。

 

3-3.ターゲットに合わせて発信内容を最適化する

発信の基本は「誰に何を届けたいか」を明確にすることです。
例えばロードサービス業のトルク様は「車が好きな人」より「困っている人を助ける使命感を持てる人」に響く内容へメッセージを磨き上げました。

このように最適化すると、狭い業界であっても需要がある人に届くようになります。

自社のペルソナ(具体的な理想顧客像)を描き、その人が知りたい情報・感じている不安や疑問を洗い出して、それらに答えるコンテンツを用意しましょう。

 

3-4.継続する

情報発信は一度やって終わりではなく、継続してこそ効果が蓄積します。

SNSもブログも、理想は定期的な更新です。
とはいえ中小企業では本業が忙しく、毎日投稿するのは難しいかもしれません。
無理のない頻度で構いませんので、ルーティン化してみましょう。

「月曜はInstagramで先週の施工事例を紹介」
「金曜はブログで業界ニュースを解説」
「それぞれのピンポイントな情報をストーリーズで毎日配信」

トルク様のように運用開始後しばらくで目に見えて問い合わせが増えるケースもあります。
しかし、それは裏を返せば「やめたら元に戻ってしまう」可能性もあります。

せっかく芽生えた信頼や期待感を途切れさせないよう、細くても長く情報を出し続けることが肝心です。

 

3-5.双方向のコミュニケーションを大切にする

SNSは一方的な宣伝ではなく、ユーザーとの交流の場でもあります。
コメント欄やDMから問い合わせや反応があったら丁寧に返事をし、コミュニティとの信頼関係を築きましょう。

「面倒だな」
「うまく返せるかどうか不安」

こんな風に思うかもしれませんが、つまりは人と人との関係構築です。
場所がインターネットに移っただけで、普段の接客とほぼ変わりません。

画面の向こうには人がいます。
そのことを忘れずに対応しましょう。

 

4.継続運用と早めの成果を出すなら外部の依頼も視野に入れる

ここまで、自社で取り組めるコンテンツマーケティングのポイントを述べました。
しかし、なかなかうまくいかないこともありますよね。

「頭では分かっていても日々の運用まで手が回らない…」
という経営者の方も多いのではないでしょうか。

実際、トルク様も「SNSの情報発信が採用に効くと聞いて大事だと思ったが、自社では人手が足りず難しい」と判断し、思い切って専門家に運用代行を依頼しました。

結果的に、それが正解だったと語っています。
「もし自社だけでやることにしていたら絶対に無理だった。任せて良かった」
このような言葉をいただいています。

 

4-1.外部の力を借りること消費ではなく投資にするために

コンテンツマーケティングは、中長期の成果につなげるため、本来投資的な行動です。

ですから、「ただ投稿する」だけの代行サービスでは消費行動になりかねません。

適切な依頼先を見極めることは、投資成功の第一歩です。
値段だけ、代行投稿の回数だけと安易な決め方はしないようにしましょう。

 

4-2.技術的なカッコよさだけではなく、事業に向き合うかどうか

ポイントは、単に丸投げで代行してもらうのではなく、自社の想いを汲み取り共に走ってくれるパートナーを選ぶことです。
コンテンツマーケティングは自社の強みや価値観を発信する作業です。
そこへの理解が浅いと的外れな情報発信になってしまいます。

「事業に向き合い伴走しながらサポートする」姿勢を持つところであれば安心です。

 

4-3.意思疎通のタイミングを大切にする

忙しいので丸投げしたい気持ちはわかりますが、支援事業の担当者との意思疎通は入念に行いましょう。

頻度はそれぞれですが、企業の方針や想いがコンテンツの発信内容に反映しているかどうかは、お互いの理解にズレがあっては実現できません。

いくら能力が高くても、企業の文化を理解し、強みや特徴を引き出すためにはある程度のコミュニケーションが必要となります。

撮影能力、編集スキルといった技術だけではない側面もコンテンツマーケティングの成功に寄与します。

お役立ち資料 ホームページ作成からマーケティングのことまでよく分かる
Image of sample work
これだけあれば安心な、ホームページ制作時のチェックリストです。慣れないホームページ制作をスムーズに進めるためにお使いください。

 

5.まとめ

中小企業こそ、コンテンツマーケティングによるブランディングと信頼構築で大きなチャンスを掴めます。

即効性がありませんし、派手ではありません。
それでも、今回紹介した事例のように、コツコツ発信を続けることで「気づいたら問い合わせが増えていた」「理想のお客様から選ばれるようになった」という成果が確実に積み上がっていきます。

まずはできる範囲から構いません。
Instagramで社内の様子や商品紹介を週1回投稿することから始めても良いですし、ブログで自社の強みを語る記事を1本書いてみるのも良いでしょう。

大切なのは、発信を通じて自社のファンを少しずつでも増やしていくこと。

上司の理解が足りないと「すぐに結果を出せ」と間違った要求をすることがあります。
実際に「3か月以内に集客できなかったから意味がない」といった理由で信頼を築き上げつつあるアカウントを閉じてしまいます。

これはとても残念なことです。
良かったら、この記事などを見てもらい、コンテンツマーケティングについての長期的な利益について理解してもらってください。
皆さまの成功にこの記事が役に立てば嬉しく思います。


          この記事を書いた人        
横山ゆみこ
株式会社Cyber Cats ブログ編集長。ウェブディレクター、コンテンツ発信サポーター
ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。
ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。
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