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SNSだけに頼らない集客へ。中小企業のためのメルマガ/ニュースレター活用ガイド【2026年版】

SNSだけに頼らない集客へ。中小企業のためのメルマガ/ニュースレター活用ガイド【2026年版】

「メルマガなんて、いまさら効果があるの?」
「SNSのほうが今っぽいのでは?」
そう感じる方は、少なくないと思います。

ですが今、メールやニュースレターを見直す中小企業が増えてきています。
SNSの無料の投稿が届く範囲は年々狭くなり、検索からの流入もAIの影響で読みにくくなってきました。
そんな中で、「自分から、見たいと言ってくれたお客様へ確実に届けられる」メールの価値が、あらためて見直されているのです。

この記事では、メルマガとニュースレターを、中小企業が続けられる形で始める方法を、次の流れでお伝えします。

  • なぜ今、メールやニュースレターなのか(お客様視点の理由)
  • メルマガとニュースレターは何が違うのか、自店はどちらから始めるか
  • 続けられる始め方(リストの集め方・最初の1通・続け方)
  • 守るとお客様が安心する、メールのルール(特定電子メール法)

専門のツールも特別な文章力もいりません。
手元にあるお客様との縁を、次の一歩につなげる方法として読んでいただけたら嬉しいです。

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1.なぜ今、メールやニュースレターなのか

「集客といえばSNSかネット広告」
そんなイメージが強いかもしれません。

ですが、その2つだけに頼る集客には、少し心もとないところもあります。
ここでは、いま自社でメールを持つことの意味を、お客様の側から見直してみましょう。

 

1-1.SNSは「見かけてもらう」、メールは「確実に届ける」

SNSはとても便利な道具です。
ただ、投稿が届くかどうかは、その時々のおすすめの仕組み次第なところがあります。

フォロワーが1,000人いても、投稿が実際に表示されるのはその一部、ということも珍しくありません。
無料の投稿が届く範囲は、年々狭くなってきているという指摘も多く聞かれます。

ここでお客様の側に立ってみると、違いが見えてきます。
SNSは、お客様が「たまたま見かけてくれる」のを待つ場所です。
一方でメールは、「あなたの情報を見たい」と手を挙げてくれたお客様に、こちらから確実に届けられる場所なのです。

どちらが良い悪いではありません。
ただ、確実に届く自社の連絡先を持っておくことは、これからの集客で効いてくると考えています。

 

1-2.AI検索の時代に価値が上がる「自社で持つお客様リスト」

最近は、検索しても答えがAIの要約で先に出るようになり、サイトへの訪問が読みにくくなってきました。
SNSも検索も、その仕組みの変化に自社の集客が左右されやすい、ということです。

そんな中で見直されているのが、「自社で直接持っているお客様の連絡先」です。
メールアドレスは、どこかのプラットフォームの都合で急に消えたりしません。
自分たちの手元にある、数少ない確実な接点なのです。

仕組みの変化に振り回されにくいチャネルを、1つは自社で育てておく。
その有力な選択肢が、メールやニュースレターだと考えています。

 

1-3.メールは費用対効果が高いといわれている

メールは、かけるお金のわりに成果が見込めるチャネルだといわれています。

米国の調査では、メールは1ドルあたり36ドルの利益を生み、どのチャネルよりも高いという結果もあります。

参照:Litmus「Email Marketing ROI」(米国・グローバルの調査)

これは海外の数字なので、そのまま日本に当てはまるわけではありません。
ただ、すでにあるお客様のリストを使って、低いコストで始められるという点は、日本の中小企業にとっても変わらない魅力だと思います。

 

2.メルマガとニュースレター、何が違うのか

「メルマガとニュースレターって、呼び方が違うだけでは?」
そう思う方もいるかもしれません。

実は、目指すものが少し違います。
ここを押さえると、自店がどちらから始めるべきかが見えてきます。

 

2-1.「動かすメルマガ」と「読ませるニュースレター」

メールマーケティングの専門家・安藤健作さんは、メールを「動かすメルマガ」と「読ませるメルマガ」の2つに分けて説明しています。

参照:安藤健作 note「メールマーケティング 基本のキ」

「動かすメルマガ」は、来店や購入、予約といった行動を後押しするためのものです。
セールや新商品の案内、予約の呼びかけなどがこれにあたります。

もう一方の「読ませるメルマガ」が、いわゆるニュースレターに近いものです。
お店の考え方や舞台裏、専門的なお役立ち情報を届けて、お客様との関係をゆっくり深めていきます。

つまり、メルマガは「動かす」、ニュースレターは「読ませる」と整理できます。
どちらが上ということではなく、目的が違うのです。

 

2-2.自店はどちらから始めるか

では、自店はどちらから始めるのが良いのでしょうか。
目的で選ぶと、迷いにくくなります。

セールや予約など、お客様の行動をすぐに促したいなら、配信スタンド型のメルマガが向いています。
飲食店や小売、ECショップなど、案内をきっかけに動いてほしい業態と相性が良いでしょう。

考え方や専門性をじっくり伝えて、ファンになってもらいたいなら、ニュースレター型が向いています。
士業やコンサル、BtoBのサービスなど、信頼を積み重ねて選ばれたい業態に向いていると考えています。

もちろん、両方を組み合わせても構いません。
まずは「自店が今いちばん必要としているのはどちらか」を1つ決めるところから始めてみましょう。

 

2-3.主なツールと費用の目安

始めるには配信ツールが必要になります。
代表的なものと費用の目安を、次のように整理しました。
(※料金・無料枠は変わりやすいため、2026年6月時点の情報です。最新は各公式でご確認ください)

  • theLetter(ニュースレター型):始めるのは無料で、有料配信で収益が出た時にその一部が手数料という形。日本製で、本文そのものが読み物になるタイプ
  • 配配メール(配信スタンド型):初期費用と月額がかかるタイプで、配信数は定額で無制限。日本語のサポートがあり、迷惑メール扱いを防ぐ設定にも標準で対応
  • LINE公式アカウント(メールではないが併用候補):無料プランは月200通まで、ライトプランは月5,000円(税別)で5,000通まで。開封されやすい一方、お客様の連絡先がLINE側に預かりになる点は頭に置いておきましょう

迷う場合は、無料枠のあるツールで小さく試してから決めるのがおすすめです。
最初から高機能なものをそろえる必要はありません。

 

3.続けられる始め方

ツールを決めたら、いよいよ始め方です。
ここでいちばん大切なのは、上手に書くことよりも「続けられる形にする」ことだと考えています。

 

3-1.ステップ1:目的を1つだけ決める

最初に、メールで何をしたいのかを1つだけ決めましょう。

  • 再来店を増やしたい
  • 新商品を知ってほしい
  • ファンになって長く付き合ってほしい など

目的が決まると、何を書くか、何を成果と見るかが自然と定まってきます。

「とりあえず売上を上げたい」だけでは、毎回何を書けばいいか迷ってしまいます。
まずはお客様にとってほしい行動を、1つだけ決めるところから始めてみましょう。

 

3-2.ステップ2:「量より質」でリストを集める

次に、送り先のリストを集めます。
ここで大事なのは、数より質だということです。

たとえば、名刺交換しただけの相手にいきなり営業メールを送っても、なかなか成果にはつながりません。
まだ関係のできていない相手に送っても、読まれずに終わってしまうからです。

参照:配配メール 安藤氏インタビュー(LIG)

実際に、関係の薄いリストに送ると、配信の解除が増えやすいという調査結果もあります。

参照:WACUL×ラクス メールマーケティング実態調査(2021年)

ですから、無理に数を集めることは必要ありません。
レジや会計の時、名刺交換の時、Webの登録フォームなどで、「お知らせを送ってもいいですか」と一声かけてみます。
許可をいただいた方から少しずつ集めていきましょう。
許可をとることは次の章のルールにもつながる、大切な一歩になります。

 

3-3.ステップ3:最初の1通は、件名と差出人名に力を入れる

いよいよ最初の1通です。
完璧な文章を目指す必要はありません。

先ほどの調査では、成果を左右するのは本文の作り込みよりも、件名・差出人名・配信の頻度・本文の最初に見える行動の呼びかけだとされています。

参照:WACUL×ラクス(2021年)

差出人名は、お客様が見て分かる名前にしましょう。
企業の正式名称より、個人名やサービス名を入れたほうが強いといわれています。
たとえば「○○商店/田中」のように、馴染みのある名前を入れると安心して開いてもらえます。

件名は大事ですが、内容と違う大げさな件名で「釣る」のは逆効果です。
実は、開封率と、実際に行動につながる反応率には相関がないことが、先ほどの共同研究でも分かっています。
無理に驚かせるより、件名と中身が一致しているほうが、結局は成果につながります。

本文も、力を入れすぎなくて大丈夫です。
調査では、反応率がいちばん高いのは500文字以下という結果でした。
あいさつ文や編集後記は省いて、伝えたい要件を1つに絞りましょう。
お客様に押してほしいボタン(リンク)は、最初に見える位置に1つだけ置くのがおすすめです。

 

3-4.ステップ4:続け方は「週2〜3回」と「正しい振り返り」

続け方にも、目安があります。

同じ調査では、理想の配信頻度は週2〜3回とされています。
週1回より少ないと、かえって解除が増えることもあるそうです。

参照:WACUL×ラクス(2021年)

「そんなに送ったら嫌がられないかな」と心配になるかもしれません。
ですが、メールの多くはそもそも開かれていない、というのが安藤さんの見立てです。
1回作り込むより、1回多く届けるほうが、お客様の目に入るチャンスは増えるのです。

まずは月1回や週1回など、無理なく続けられるところから始めて大丈夫です。
大枠をテンプレートにしておけば、毎回ゼロから作らずに済みます。

振り返りの時は、開封率だけを見ないようにしましょう。
開封率は参考にはなりますが、2021年以降は仕組みの都合で実際より高めに出ることもあり、数字が独り歩きしやすい指標です。
最終的には、問い合わせや購入、売上といった結果で評価するのがおすすめだと、この調査でも提言されています。

 

4.守るとお客様が安心する、メールのルール

「お客様にメールを送るのに、何か決まりはあるの?」
ここは気になるところだと思います。

広告や宣伝のメールには、特定電子メール法という法律があります。
難しく考えなくても、お客様の安心につながる3つのことを守れば大丈夫です。

参照:総務省 特定電子メール法消費者庁

1つ目は、事前に同意をもらうことです。
原則として、送ってよいと同意してくれた方にだけ、広告宣伝のメールを送れます。

2つ目は、止めたい人をすぐ止めることです。
「もう送らないで」と言われたら、それ以降は送らないようにします。

3つ目は、差出人と配信停止の方法を、メールにきちんと書くことです。
誰が送っているのか、どうすれば止められるのかが分かるようにしておきます。

法律と聞くと身構えてしまいますが、どれもお客様を不安にさせないための、当たり前の心づかいです。
ルールを守ること自体が、信頼につながっていくと考えています。
特に、最近は解除方法がわからない、またはわかりにくい構造にしていると企業イメージを傷つけてしまいます。

 

5.私たちチャコウェブも、ニュースレターを配信しています

ここまで読んで、「うちにもできるかな」と感じている方もいるかもしれません。
そこで、私たちチャコウェブ自身の話を少しだけさせてください。

実は私たちも、配信スタンド型のメルマガではなく、theLetterというサービスでニュースレターを配信しています。
「売り込む」よりも「考え方を伝えて、長く付き合っていただく」ことを選んだので、読み物に向いたニュースレター型にしました。
この記事のいちばん上にある購読のご案内が、まさにそれです。

最初の1通を出すまでは、私たちも「何を書けばいいのか」と悩みました。
続けてみて分かったのは、立派な記事を書くことより、お客様の役に立つ一言をコツコツ届けるほうが大切だということでした。
だからこそ、これを読んでいるみなさんも、きっと始められると思っています。

 

6.まとめ

メールやニュースレターは、決して古い手法ではありません。
SNSや検索の仕組みが変わっていく中で、「見たいと言ってくれたお客様に確実に届けられる」自社のチャネルとして、あらためて見直されてきています。

今回のポイントを整理します。

  • SNSは見かけてもらう場所、メールは確実に届ける場所。1つは自社で持っておく
  • メルマガは「動かす」、ニュースレターは「読ませる」。目的でどちらから始めるか選ぶ
  • 上手に書くより、続けられる形にする。件名と差出人名を大事に、本文は短く、頻度は無理なく
  • 同意をとる・止めたい人は止める・差出人と配信停止を明記する。ルールはお客様の安心そのもの

最初の一歩は、すでにご縁のあるお客様への1通で十分です。
「お知らせを送ってもいいですか」
その一声から、仕組みに左右されない、自社とお客様の関係が育っていきます。


          この記事を書いた人        
横山ゆみこ
株式会社Cyber Cats ブログ編集長。ウェブディレクター、コンテンツ発信サポーター
ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。
ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。
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