Googleビジネスプロフィールに登録したものの、口コミの数がなかなか増えないということはよくあります。
「お願いしてもいいのかな」
「謝礼を渡したらダメ?」
いざ増やそうとすると、いろんな迷いが出てきますよね。
口コミは、正しく頼めばお客様の負担を増やさずに増やせます。
そして集まった口コミは、これから来るお客様の安心材料になります。
この記事では、来店につながる口コミの集め方を、次の流れでお伝えします。
- なぜ口コミが来店に効くのか(お客様視点)
- 増やす前に知っておきたいGoogleと法律のルール
- お客様が書きやすくなる、正しい依頼の仕方(例文つき)
- やってはいけない集め方と、その代わりにできること
- 集めた後の返信と、自社サイトへの活かし方
間違った増やし方もあり、やってしまうと違反行為としてアカウントが凍結されてしまうこともありますから、正しい知識で安全に増やしましょう。
今回はGoogleマップの口コミを増やす方法を網羅的にお伝えします。
これを読めば安全に、そして効果的に増やしていけますよ。
1.口コミを見ているのは「これから来るお客様」
「口コミって、そんなに見られているの?」
そう思う方もいるかもしれません。
ですが、今のお客様はお店を選ぶ時、まずスマホで検索します。
そして多くの人が、地図と口コミを見比べてから足を運ぶかどうかを決めています。
1-1.口コミは、これから来るお客様のための情報
口コミを書くのは、来店してくれた「過去のお客様」です。
でも、それを読むのは「これから来るお客様」です。
日本の調査でも、お店やサービスを選ぶ時に口コミを参考にした経験がある人は72.8%にのぼりました。
参照:ONE COMPATH「LocalONE」調査(2022年・全国8,576名)
飲食店に限ると、20代以上の51.5%が「Googleマップでお店を探す」と答えています。
さらに73.9%が、Googleマップを来店や予約のきっかけにしたことがあるという結果でした。
参照:トレタ調査(2021年・550名)
つまり口コミを増やすことは、自分たちの評判づくりであると同時に、これから来るお客様への案内板を整えることでもあります。
この順番を忘れないことが、健全な集め方の出発点になると考えています。
1-2.お客様が安心する「件数・新しさ・中身」
では、お客様は口コミの何を見て安心するのでしょうか。
日本の調査では、Googleマップの星評価が「3.8以上」あれば来店して大丈夫と感じる人が49.6%でした。
反対に、星が3.5以下になると75%の人がそのお店にネガティブな印象を持つという結果も出ています。
参照:イクシアス(STOREPAD)調査(2025年・500名) / トライハッチ調査(2024年・662名)
件数も見られています。
同じ調査では、星の平均点を信用するために「30件以上」の口コミを求める人が51.4%と、半数を超えました。
数だけでなく、新しさや中身も大事です。
米国の調査になりますが、2週間以内の新しい口コミを期待する人が27%、ポジティブな体験が文章で書かれていると好印象を持つ人が69%という結果もあります。
参照:BrightLocal「Local Consumer Review Survey 2024」(米国・1,141名)
日本でも同じ傾向は強まってきていると考えています。
星の数を盛るより、新しい口コミが少しずつ増え、そこに具体的な一言が添えられている状態のほうが、お客様は安心します。
2.増やす前に知っておくGoogleと法律のルール
「口コミって、こちらからお願いしていいの?」
ここでつまずく方が、とても多いのです。
結論から言うと、お客様に投稿をお願いすること自体は問題ありません。
ただし、やり方を間違えると法律やGoogleのルールに触れてしまいます。
増やし方の前に、超えてはいけない線を確認しておきましょう。
2-1.ステマ規制の境界線
2023年10月1日から、ステルスマーケティング(広告だと分からない広告)は景品表示法の違反になりました。
参照:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります」
ここで大事なのは、規制の対象になるのが商品やサービスを提供する事業者(広告主)だという点です。
依頼を受けた第三者の側は、規制の対象になりません。
そして「広告」には、企業が第三者に内容を依頼・指示して書かせたものも含まれます。
一方で、お客様自身が自発的に書いた感想は、広告ではないので対象外です。
つまり、お客様に「もしよければ感想を投稿してください」とお願いするのはOKです。
反対に、「この内容で書いてください」と文面を指定したり、広告だと分からないように仕込むのはNGになります。
この違いを押さえておけば、安心してお願いできます。
2-2.Googleが禁じる「謝礼・自作自演」
Googleのルールも確認しておきましょう。
Google公式は、「口コミの投稿や、否定的な口コミの削除と引き換えに、無料または割引のサービスを提供すること」を固く禁じています。
これは「虚偽のエンゲージメント」とみなされます。
口コミは、実際に体験したお客様が書くことが前提だと明記されています。
参照:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」
「口コミを書いてくれたら10%オフ」のようなキャンペーンは、ここに触れてしまいます。
良かれと思って始めた割引が、規約違反になりかねないのです。
Googleマップのアカウント(Googleビジネスプロフィール)は、ホームページと違って作り直すことはほぼ不可能です。
アカウント削除になったら、ほぼ再起不能だという意識を持ちましょう。
2-3.偽レビューは見つかる。2024年に2.4億件超を削除
「少しくらい自作自演しても、ばれないのでは」
「近隣の店がデザートプレゼントと引き換えに口コミを集めていたけれど、うちもやるべきでは?」
そう考えてしまう気持ちも、分からなくはありません。
ですが、Googleは偽の口コミを機械的に見つけて削除しています。
公式の発表によると、2024年だけでポリシー違反の口コミを2億4,000万件以上削除・ブロックし、偽のビジネスプロフィールも1,200万件以上を削除しています。
参照:Google公式ブログ(2025年4月7日, Ian Leader)
投稿した数か月後にさかのぼって削除されることもあります。
苦労して集めた星5が消え、アカウントごと制限される可能性もあり、そうなるとGoogleマップからの集客ができなくなる危険があるのです。
そうなれば本末転倒です。
近道のつもりが遠回りになるので、自作自演やサクラには手を出さないのが結局一番早いと考えています。
3.お客様が書きやすくなる、正しい依頼の仕方
ルールを押さえたら、いよいよ集め方です。
コツは「お客様の手間を、こちらが先に減らしておく」ことです。
方法1:お願いするタイミングは「体験の直後」
口コミをお願いするなら、お客様の満足度が一番高い瞬間がおすすめです。
たとえば、施術や食事が終わって「良かった」と感じてもらえた直後が良いでしょう。
会計の時、納品やサービス完了の連絡をする時などです。
日本の調査でも、口コミを投稿する動機の1位は「お店やサービスにポジティブな印象を持った時」で66.6%でした。
参照:ONE COMPATH「LocalONE」調査(2022年・全国8,576名)
良い体験をした直後の方が、自然な気持ちで書いてもらえます。
時間がたつほど、お願いも投稿もされにくくなるので、「その場で一声」を習慣にしてみましょう。
方法2:公式リンク・QRコードで投稿の手間を減らす
お客様が投稿をためらう大きな理由が、「やり方が分からない」「面倒くさい」です。
Googleビジネスプロフィールの管理画面では、口コミ投稿用のリンクやQRコードを作れます。
このリンクを読み取ると、お客様は口コミ投稿の画面にそのまま進めます。
参照:Googleビジネスプロフィール ヘルプ(クチコミのリンク・QRコード作成)
たとえば、対面サービスならQRコードをレジ横やテーブル、サンキューカードに印刷しておく。
ネット中心のやりとりなら、メールやLINEに口コミ用リンクを添える。
こうしておくと、お客様は数タップで投稿できます。
なお、口コミの投稿にはお客様側でGoogleアカウントへのログインが必要です。
参照:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」
ここも「ログインが要ります」と一言添えておくと、お客様が途中でつまずきにくくなります。
方法3:声かけ・カード・メールの一言(例文つき)
「なんて声をかければいいか分からない」という方のために、そのまま使える一言の例を用意しました。
【店頭での声かけ例】
本日はありがとうございました。
もしよろしければ、Googleに感想を残していただけると、これから来られる方の参考になります。
こちらのQRコードから30秒ほどで投稿できます。
【サンキューカード・レシートに添える例】
ご来店ありがとうございました。
お気づきの点やご感想を、Googleの口コミでお聞かせいただけたら嬉しいです。
【メール・LINEでの依頼例】
先日はご利用いただきありがとうございました。
差し支えなければ、今回のご感想を口コミで教えていただけませんか。
下記のリンクから投稿いただけます。(口コミ用リンク)
ポイントは、星の数を指定したり、書く内容を指示しないことです。
あくまで「ご感想を聞かせてください」と、お客様の言葉にお任せします。
これならステマ規制にもGoogleのルールにも触れません。
方法4:「星だけ」でなく一言エピソードをお願いする
星5だけがたくさん並んでいても、お客様は意外とコメントを読みたいと思いスクロールします。
そして「中身のない高評価」には、かえって警戒することもあります。
ですので、お願いする時は「どんなところが良かったか、一言だけでも教えてください」と添えてみましょう。
具体的なエピソードが入った口コミは、これから来るお客様の不安をやわらげます。
実際に私たちチャコウェブがお客様の集客をお手伝いする中でも、「スタッフの〇〇さんが丁寧だった」のような具体的な一言がある口コミは、検討中の方からの反応が良いと感じています。
数を追うより、こうした一言が積み重なる状態を目指すのがおすすめです。
4.やってはいけない集め方と、健全な代わり
増やしたい気持ちが強いほど、やってしまいがちな失敗があります。
ここで一度立ち止まって確認しておきましょう。
4-1.家族・友人・サクラ・謝礼・星だけ依頼の落とし穴
次のような集め方は、避けたほうが安全です。
- 家族や友人に、利用していないのに書いてもらう
- サクラ業者に星5レビューを発注する
- 「投稿で割引」など、謝礼や特典と引き換えに依頼する
- 中身を問わず「星5だけお願いします」と頼む
家族や友人の投稿は実体験ではないため、Googleの「実体験に基づく」前提に反します。
謝礼との引き換えは、前に見たとおりGoogleが固く禁じています。
そして偽レビューは、機械的な検知で削除される対象です。
「別にばれないのでは?」
と思うかもしれませんが、Googleはさまざまなシグナルからサクラを検知することに長けているため、安易な考えは止めましょう。
一時的に数字が上がっても、消されたりアカウントを制限されたりすれば、かえって遠回りになります。
4-2.代わりにやること
やってはいけない集め方の代わりは、とてもシンプルです。
実際に利用してくれたお客様に、手間を減らした状態で「ご感想をお願いします」と声をかける。
これだけです。
謝礼も内容の指示もいりません。
方法1〜4で見た「タイミング・リンク/QR・一言の例文・エピソードのお願い」を組み合わせれば、ルールを守りながら自然に増やせます。
悪意のある口コミへの向き合い方は、別の記事で詳しくお伝えしています。
不安な方は、合わせて読んでみてください。
5.集めた後が本番。返信と「お客様の声」への展開
口コミは、集めて終わりではありません。
集めた後の一手間で、信頼はさらに育っていきます。
5-1.返信まですると信頼が増す
口コミには、できるだけ返信してみましょう。
日本の調査では、内容に沿った個別の返信があると、ポジティブ・ネガティブを問わず65%以上の人が「そのお店に行ってみたい」と感じたという結果が出ています。
参照:ONE COMPATH「LocalONE」調査(2022年・全国8,576名)
米国の調査でも、すべての口コミに返信する事業者なら利用したいという人が88%にのぼりました。
参照:BrightLocal「Local Consumer Review Survey 2024」(米国)
返信は、書いてくれた人へのお礼であると同時に、それを読む「これから来るお客様」へのメッセージにもなります。
返信の具体的な書き方は、別記事にまとめています。
5-2.もらった口コミは自社サイトの「お客様の声」へ
集まった口コミは、Googleマップの中だけにとどめておくのはもったいないです。
いただいた声を、自社サイトの「お客様の声」や事例ページに活かすと、検討中のお客様の背中を押せます。
口コミを引用する際は、投稿者が特定されない配慮や、出典の明記といった点に気を付けましょう。
口コミを「集める→返信する→自社サイトで活かす」とつなげていくと、ばらばらの星評価が、お客様に伝わる信頼の情報へと育っていきます。
6.まとめ
口コミは、数を「盛る」ものではありません。
来てくれたお客様に、これから来るお客様のための一言を「残してもらう」ものです。
今回のポイントは以下の通りです。
- お客様は件数・新しさ・中身を見て安心する。だから自然な口コミを少しずつ増やす
- 謝礼との引き換えや自作自演はGoogleと法律のルールに触れる。自発的な投稿をお願いする
- タイミング・リンクやQR・一言の例文で、お客様の手間を減らして頼む
- 集めた後は返信し、自社サイトの「お客様の声」へ活かす
最初の一歩は、次に来てくれたお客様への一声で十分です。
「もしよければ、ご感想を聞かせてください」
その積み重ねが、これから出会うお客様の安心につながっていきます。