海外からの顧客へ向けてホームぺージを外国語対応にする宿泊施設が増えています。かつては大手ホテルだけ対応すれば十分と考えられていました。今はグローバル時代。小さな旅館から地方のホテルまで外国語対応をすべき理由について書きました。
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目次
日本に興味を持つ外国の人は多くいる事実
海外では、日本への興味を強く持つ現地人に非常に多く出会います。とりわけ、日本に旅行に行きたいという人が非常に多く存在します。
「日本食が大好き」「日本に行くならどこがおすすめ?」などと日本について聞かれることもたびたびあります。日本から来ていると言うだけで、目を輝かせて日本のことを聞いてくる現地の人々が非常に多いことに始めは驚かされました。以下はすべて実際に言われた言葉です。
「一度、自分の目で桜を見てみたいです」
「桜と紅葉と雪景色を写真で見て感動しました。日本に長期で旅行するのが私の夢です」
「日本食が大好きです。特に寿司が大好き。本場日本で美味しい日本食が食べたいです」
「日本に訪れて、日本の四季を味わってみたいです」
中には、日本への旅行について、身を乗り出して興奮気味に話す人もおり、日本への関心の高さの大きさを改めて知りました。
また、すでに日本を旅行したという人も多く出会います。
「東京、京都、大阪、九州に訪れました。次回は北海道に行きたいです」
「長年の夢だった、本物の雪を見ることができました」
「桜がどうしても見たかったのです。実際に見た満開の桜は、写真で見ていたよりもさらに美しかったです」
「日本の人々はとてもあたたかく、電車の乗り換えで困っていた私に親切に教えてくれました」
「日本食が美味しくて最高でした」
「もう日本には2回訪れています。また行く予定です」
「毎年日本にスキーをしに出かけています」
日本に住む日本人よりも詳しいのでは…と感嘆させられるほど、日本について精通している外国人も数々います。桜の種類について説明してきたり、お城の歴史について語ることができる外国人もいるほどです。
日本への旅行について興味を持っている人が多いのは世界的に見られる傾向ですが、中でもとりわけ多いのが東南アジアに住む現地の人々で、前述のような日本に対する興味や感嘆の言葉をたくさん耳にしました。
また欧米諸国外国人にとっても日本旅行が大ブームになっており、その勢いはとどまるところを知りません。英語世界では彼らによる、素晴らしかった日本の旅行についてあちこちで彼らの言葉で表現されています。
実際データ上においても訪日外国人観光客の数は年々増えていっている状況です。2015年における訪日外国人観光客の数は、これまでの最高を記録したようです。
日本を旅行する時にはばかる、外国人旅行者の大きな壁
しかしながら、外国人観光客の彼らにとって、最初に立ちはばかる大きな壁と問題が1つあります。
それは、まず言葉の問題です。
中でも、日本に旅行するにあたりまず宿泊施設の確保をしなければなりませんが、日本の宿泊施設のホームページが「海外向け」になっていないことです。
今の日本では、英語、または外国語での案内が記載されていないホームページが多数あります。外国人観光客の彼らが宿泊施設を探す時に、日本語しかないために内容を理解できません。
英語、または外国語で表記された海外向けホームページがないことで検索エンジンに表示されることもなくなるため、宿泊施設を探したい外国人観光客にとっても、外国人観光客を誘致したい宿泊施設にとっても、お互いがお互いを結び付けられることができない状態です。
ホームページが海外向けとなっていないことで、大きな需要となっている「外国人観光客の宿泊施設探し」に制限がかかってしまうわけです。
また口コミなどでせっかく素敵な宿泊施設を彼らが見つけても、英語や外国語での海外向けホームページや案内がないばかりに予約ができず、そこに宿泊することを諦めざるを得ないケースもあります。本当に泊まりたかった宿泊施設を諦めて妥協をしなければいけないのはとても残念な現実です。
これが外国人観光客の彼らにとっても大きな壁であり、また外国人観光客誘致に関する日本全体としての課題でもあり、外国人観光客誘致をする日本にはばかる大きな壁の1つです。
案内の英語表記を始め、外国人観光客誘致に成功した例
外国人観光客の誘致に成功した例が日本にもあります。
1つは、北海道のニセコや長野北部のスキー場です。
ホームページにも看板にも英語を取り入れられ、外国人観光客の間で口コミが広がり、外国人観光客の訪問が絶えない状態となりました。
英語や外国語の表記がされておらずにパウダースノーという元からのセールスポイントだけでは、ここまで外国人観光客は増えなかったことでしょう。
ホームページや看板が海外向けとなっていることも、数ある外国人観光客誘致において1つの成功の鍵となっていることは確実でしょう。
英語や外国語で情報を得られるというのは、外国人観光客の彼らにとって非常に大きなメリットです。そして結果、外国人観光客誘致による収益化に繋がりました。
また、大阪の労働者街と言われる西成区では、労働者の数よりも外国人観光客の数の方が目立つようになりました。
これは、外国人バックパッカー(低料金長期旅行者)に見合った安価な料金設定もさながら、看板とホームページを海外向けにしていることにあります。ここにおいても、鍵は、宿泊施設の看板となるホームページを海外向けにしたことにあります。
また、そのような外国人観光客の需要を取り込んでいる宿泊施設が地区一帯に多いことも理由の1つです。英語で検索すると、すぐにそれらの宿泊施設の情報が出てきます。
また全国各所において「ゲストハウス」と呼ばれる安宿の多数も、同様に海外向けホームページを作り公開することで、外国人観光客の呼び込みに成功しています。
海外向けホームページを作り公開するからといって、宿泊施設などで受付係が英語を話せるかというと決してそういうわけではなく、単語を繋ぎ合わせたカタコト英語を使い、それで通じているケースが多いです。
実際、東南アジアではタイなどが欧米人観光客に非常に人気で、ホームページが英語で海外向けに公開されており、欧米人観光客も長期滞在者も非常に多いですが、だからといってタイの人々が英語を話せるかというと、むしろカタコトしか話せないことの方が圧倒的に多いです。
英語が話せない中でも、英単語を繋ぎ合わせたりなどして、カタコトの英語でやり取りしていることがほとんどですが、それで通じています。
しかしながら共通しているのが、海外向けホームページの存在で、外国人観光客の取り込みに成功しているという点です。
海外向けホームページを作ることのメリット
外国人観光客に日本への夢を膨らませてもらい、外国人観光客への誘致に繋げていく有効的な手段、それが海外向けホームページです。
また、海外向けホームページを通じて、日本に興味を持っていたり、日本に憧れている外国人に、日本旅行の夢を持たせることができます。また海外向けホームページがあることで、海外各国の外国人の間で、「こんな宿泊施設があるよ」と口コミで伝えられることもあることでしょう。
せっかく日本が素晴らしい観光地であり、また日本に行きたいという外国人が非常にたくさんいる中ではなおのこと、収益化の面でも外国人観光客の彼らの需要をしっかり受け止めることが急務となっています。
ホームページは宿泊施設の看板でもあり、それを海外向けにするというたった1つの工夫で、それまで外国人観光客の彼らの目に触れなかった状態から一転します。
検索エンジンでも彼らの目に止まるようになり、同時に、ホームページが海外向けになっていることで彼らに安心感を与えることができます。
その結果、日本行きを熱望している外国人観光客にさらなる魅力を与え、誘致し、収益化することに繋がります。
日本に興味を持つ外国人たちにアピールできる、海外向けホームページを作ることのメリットははかりしれません。
それまで日本国内のみへの公開だったのが、世界へ公開されることになります。
ホームページを海外向けにすることで、たとえば新たに以下のようなメリットが生まれる可能性があります。
- ホームページが検索結果において世界規模で表示される
- 海外各国の外国人観光客がホームページを通じて予約ができる
- 外国人観光客の訪問、予約が増える
- 海外の外国人が友人に伝えて紹介することができる
- 世界規模でソーシャルネットワーキングシステムで拡散される可能性がある
- 海外からの外国人観光客からの予約でいっぱいになる可能性がある
- 日本旅行の魅力が、海外の外国人へより大きく伝わるようになる
外国人観光客の彼らがまず開くことができる扉、それがホームページです。
日本行きを熱望している外国人観光客に対して海外向けホームページを作り公開することで、彼らの需要に答える新しい扉が大きく開かれると同時に、「その他大勢の宿泊施設」と差をつけて、独自の魅力を英語や外国語でアピールしていく意味においても大いに役立っていくことでしょう。