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業績を改善するためのマネジメント手法は、前回お伝えしたPDCAサイクルやPDS(Plan-Do-See)などいくつもあります。
しかし、常に業績改善や目標達成につながる最高のマネジメント手法はありません。
状況に応じて、それぞれの特性が最もいきるマネジメント手法を選ぶ必要があります。
PDCAサイクルは、多くの企業の業績を改善させたすばらしいマネジメント手法ですが、
中には、
といった悩みを聞くこともあります。
そこで今回は、STPDサイクルという新しいマネジメント手法について紹介していこうと思います。
関連記事>>PDCAの正しいやり方とは!?PDCAサイクルを上手く回すための5つのチェックポイント
もくじ
STPDサイクルとは、See(現状を見る)、Think(分析)、Plan(計画)、Do(実行)の頭文字を取った、マネジメント管理の手法のことです。
経営危機に陥ったいすゞ自動車は、このSTPDサイクルを用いて見事に売り上げを黒字転換させたと言われています。
STPDサイクルとPDCAサイクルの違いは順番にあります。
ただ、STPDサイクル・PDCAサイクルの両者も本質的には同じ事をしています。
PDCAサイクルは、(Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善))の順番で行います。
まず、Plan(計画)を考え、Do(実行)していきます。
PDCAサイクルの順番がクローズアップされがちで、Plan(計画)を忠実に遂行しなければいけないようなイメージを持ちがちですが、そんなことはありません。
必要だと感じたら、随時Action(改善)は行う必要があります。
対して、STPDサイクルは、(See(現状を見る)、Think(分析)、Plan(計画)、Do(実行))の順番で行います。
See(現状を見る)、Think(分析)で、現状分析をしっかりしてから計画を立て、Do(実行)していきます。
現状分析をしてから、計画を立てるので誤差が少ないケースが多いように思えます。
STPDサイクルもPDCAサイクルも非常に優れたマネジメント手法であるので、両方使ってみて効果や相性がいい方を採用することをオススメします。
では、STPDサイクルの使い方を4ステップに分けて紹介していきます。
See(現状を見る)では、現状の情報を調べていきます。
情報を調べるために、
といった行動が考えられます。
その際に、注意したいことが、情報に主観を入れないことです。
客観的に情報を受け取らなくてはいけません。
主観が入り込むことで、ヒトは現状をまっすぐ見れなくなってしまいます。
客観的に状況を見ることで、
次のステップのThink(分析)での分析につながります。
主観をいれず、客観的に情報を受け取るようにしましょう。
Think(分析)では、See(現状を見る)で集めた情報の理由を考えていきます。
客観的な情報に基づいて分析することで、
などのユーザーが求めることの輪郭が見えてくるようになります。
PLAN(計画)は、5W1Hに沿って考えていきます。
また、具体的な数値目標を設定するようにしましょう。
最後のDO(実行)では、PLANで立てた計画を実行します。
以上がSTPDサイクルを実行する4ステップになります。
PDCAサイクル以外にも、PDSといったマネジメントサイクルもありますが、最も重要なことは枠組みにとらわれず、その状況に応じて取るべき適切な行動が何かを考えることです。
今回紹介した、STPDサイクルや前回お伝えしたPDCAサイクルについてしっかりと理解し、目標達成につなげるよう状況に応じて使い分けしてみて下さい。