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ホームページの代表あいさつ 例文8業種。そのまま使える書き方と文字数の目安

ホームページの代表あいさつ 例文8業種。そのまま使える書き方と文字数の目安

「代表あいさつを書いてくださいと言われたのですが、何を書けばいいのか分かりません」

ホームページを作らせていただくとき、経営者の方からよく伺う言葉です。

普段から文章を書く習慣がないと、いきなり書くのは難しいものですよね。
しかも代表あいさつは、社内の誰かに代わってもらうこともできません。

この記事では、社会福祉、工務店、IT系企業、歯科医院、士業、飲食店、学習塾、運送業の8業種分の例文をご紹介します。
それから、書く際の型と文字数の目安もお伝えします。

例文だけを先に見たい方は、「4.業種別の例文8本」からお読みください。

伝わる言葉の作り方をサンプルつきで解説しています

 

1.代表あいさつは、実際に読まれています

小さな会社の代表あいさつを誰が読むのだろう、と思われるかもしれません。
ところが、代表あいさつは思っているより読まれています。

はっきりした数字があるのは、採用の場面です。
キャリタスが2025年卒の大学生1,030名に行った調査を見てみましょう。

エントリーシートの作成時や面接前に、「企業理念、トップメッセージ」を見た学生は73.4%でした。
このタイミングで見られたコンテンツのうち、最も多い項目です。

参照:キャリタスリサーチ「2025年卒 採用ホームページに関する調査」(2024年7月)

つまり、応募するかどうかを決める場面で、代表の言葉が読まれているということです。

また、発注先を選定している際に、僅差で悩む人は、代表あいさつなど小さなところで選ぶ傾向があります。
「代表あいさつがあったから競合に勝てた」というお話を実際に聞くと、侮れませんね。

採用に強みを発揮できる点においては、書く価値は十分にあると考えています。
求職者は必ず会社のホームページを見ていますから。

 

2.書きたい内容は「過去・現在・未来」

何から書けばいいのか、順番で迷われる方が多いところです。
代表あいさつは、代表者と事業の過去、現在、未来を盛り込むとまとまります。
書き込みたい項目は、次の4つです。

  • 自己紹介・会社紹介:具体的な事業内容と、これまでの成果
  • 経営理念・開業の動機:なぜ起業するにいたったのか、そのきっかけ
  • 経営者の想い:読み手に訴えかけたい信念や考え
  • 今後のビジョン:事業を今後どうしていきたいのか

事業を承継した場合は、創業者から引き継がれてきた理念や歴史を紹介するとよいでしょう。

自己紹介では、経歴を具体的に書くことをおすすめしています。

どこで何年働き、何をしてきたのかを書きましょう。
抽象的な言葉より、具体的な経歴のほうが読み手に伝わります。

この4つを埋めていくと、自然と過去から未来への流れになります。
順番に迷ったときは、この並びのまま書いてみましょう。

 

3.読まれるあいさつ文にする4つのこと

カッコいい文章が書けない、というお声をよく伺いますが、その点については心配いりません。
なぜなら、代表あいさつを読む人が望んでいるのは、カッコいい文章ではないからです。

読み手が知りたいのは、企業を代表するあなたがどのような想いで事業に取り組んでいるかです。

読まれるあいさつ文にするために、意識したいことが4つあります。

  • 誠実さを優先する
  • 専門的な内容でも、誰にでもわかる言葉を使う
  • 読んだ人の共感が得られる文章を意識する
  • 企業の歴史や個人的なエピソードを通して、ストーリーを語る

綺麗に整った文章より、誠実さが見て取れる文章のほうが大切です。

代表あいさつを読みに来るのは、発注を検討しているお客様、応募を考えている求職者、取引先とさまざまです。
共通しているのは、「社長はどのような人なんだろう」と思っていることです。

その問いに答えるつもりで書くと、書くべきことが決まってきます。

書き方をもっと詳しく知りたい方に向けては、別の記事にまとめています。

 

4.業種別の例文8本

まずはご自身の業種に近いものから読んでみましょう。
業種が違っても型はほぼ同じで、使う言葉が変わるだけです。
過去・現在・未来が入っているかなどを確認しながら読むとわかりやすいと思います。

いずれも300文字前後を目安にまとめています。
会社名は〇〇としていますので、置き換えてお読みください。
なお、これらは架空の設定で書いた例文で、実在の企業のあいさつ文ではありません。

 

4-1.社会福祉事業の例

社会福祉施設で職員として働いていた時、それぞれが個性や能力を持ちながらも、社会とは切り離されていることにもどかしい想いを抱えていました。

仕事をすることは、誰かの役に立つ喜びがあります。
障害があっても、そのような喜びを体験する人が増えて欲しい、社会の中の一人なのだと実感して欲しいと考えていたのです。

均一なサービスやサポートをするのではなく、それぞれに適したサポートや仕組みづくりをすることが重要だと気付きました。
障害を持っていても活躍できる環境づくりに目覚め、株式会社〇〇を立ち上げ、障害者就労支援事業として開業いたしました。
株式会社〇〇は、障害者の方々が安心して仕事に取り組める場を提供しています。

障害を持つ方も、持たない方も、私たちは皆、社会の一員です。
一人ひとりが持つ個性や能力を最大限に発揮できるようなサポートを心がけています。
私たちは障害者就労支援の枠を超え、多様な人材が共存共栄できる社会を目指します。

 

4-2.工務店の例

住まいとは、そこに住む家族にとっていつまでも安らげる場所でなければならない。
その想いから、お客様の人生に長く寄り添える家づくりを目指してきました。
創業して25年、おかげさまでこれまで200組以上のお客様の家づくりに関わらせていただいてまいりました。

地震や高齢化に対する対策など、住宅事情は刻一刻と変化していきます。
そのなかで、確かな技術と、変化を恐れない姿勢を貫き、伝統的な工法から、最新の建材利用まで、幅広いニーズにお応えし、お客様の住まいに対する想いを第一に考える工務店でありたいと思っております。

これからも、ひとりでも多くのお客様に「〇〇工務店にお願いしてよかった」と言っていただけるよう、社員一同住まいづくりに真摯に向き合ってまいります。
今後とも格別のご支援、ご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

4-3.IT系企業の例

これからの社会には、〇〇のようなITシステムの必要性を感じ創業して以来15年、IT社会の成長とともに私たちも成長してまいりました。

「お客様に最高の満足度を提供する」という経営理念の下、私たちが提供させていただいているシステムが、より皆様の身近な存在になるべく、システム内容の向上や最新技術の導入、また市場調査やマーケットの開拓などに、全社員の総力でもって取り組んでまいりました。

私たちのシステムが、皆様一人ひとりの快適な未来へつながっていく、その強い想いを持ってこれからも日々あらゆる事業に邁進していく所存です。
今後とも益々のご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

4-4.歯科医院・クリニックの例

勤務医だったころ、痛みが出てから来院される方がほとんどでした。
治療が終わっても、しばらくすると同じところが悪くなって戻ってこられます。
そのくり返しに、どこか申し訳なさを感じていました。

歯を削らずに済む方法は、痛くなる前にしかありません。
そう考えるようになり、20〇〇年に〇〇歯科クリニックを開院いたしました。

当院では、治療を始める前に、お口の状態をご説明する時間を必ずとっています。
なぜその治療が必要なのか、しなかった場合はどうなるのかを、ご納得いただけるまでお伝えしています。
開院から変わらず大切にしていることです。

地域の皆さまにとって、痛くなる前に立ち寄れる場所でありたいと考えております。
お子さまからご高齢の方まで、安心して通っていただける医院を目指してまいります。

 

4-5.士業(税理士事務所)の例

独立する前、私は会計事務所で多くの中小企業を担当しておりました。
決算書をお渡しするとき、社長が数字を見て黙り込んでしまう場面が何度もありました。
数字は出しているのに、経営の判断には使われていなかったのです。

決算書は、税務署に出すためだけのものではありません。
来期をどう動くかを決めるための材料であるはずだと考え、20〇〇年に〇〇税理士事務所を開業いたしました。

当事務所では、月次のご報告で「この数字をどう読むか」までお伝えしています。
専門用語をそのままお渡しすることはいたしません。
社長が判断に使えて初めて、数字に意味が生まれると考えているからです。

小さな会社の隣で、数字を一緒に読む人でありたい。
その姿勢を変えることなく、これからも歩んでまいります。

 

4-6.飲食店の例

実家は、父が一人で切り盛りする小さな定食屋でした。
学校から帰ると、常連のお客様が「おかえり」と声をかけてくださる。
あの空気の中で育ったことが、私の原点です。

東京の店で10年修行したあと、地元に戻って〇〇を開店いたしました。
変わったものをお出しする店ではありません。
毎日食べても飽きないものを、毎日つくる店でありたいと思っております。

野菜は〇〇産のものを中心に、その日の朝に仕入れたものだけを使っています。
手間はかかりますが、開店から今日までこのスタイルを変えずにきました。

お腹が空いたときに、まず思い出していただける店でありたいと願っております。
これからも変わらず、厨房に立ち続けてまいります。

 

4-7.学習塾・教室の例

塾講師として働きはじめたころ、成績が伸びない生徒ほど「自分は頭が悪い」と口にしていました。
けれども話を聞いてみると、つまずいているのは今の単元ではなく、二年前の単元だったりします。
わからないところが、わからない。
ただそれだけのことでした。

一人ひとりのつまずきの場所を見つけるところから始めたいと考え、20〇〇年に〇〇教室を開きました。

当教室では、入塾のときに必ず学年をさかのぼって確認する時間をとっています。
遠回りに見えるかもしれませんが、ここを飛ばすと結局もう一度戻ることになります。

「できるようになった」という経験を、一つでも多く持ち帰っていただきたいと考えております。
そのために、これからも一人ひとりと向き合ってまいります。

 

4-8.運送・物流業の例

父が始めた運送会社を、20〇〇年に引き継ぎました。
トラック3台からの出発で、私自身も長くハンドルを握ってまいりました。

引き継いだときに決めたことが、一つあります。
荷物を運ぶ仕事ではなく、荷物を預けていただく仕事だと考えることです。
中身が何であれ、お客様にとっては大切なものだからです。

現在は〇〇台の車両で、〇〇県を中心に配送を行っております。
安全のための研修と車両点検には、これまでどおり時間と費用をかけてまいります。

ドライバーが誇りを持って働ける会社であることが、そのままお客様への品質につながると考えております。
次の世代に引き継げる会社を目指し、社員一同努めてまいります。

 

8本とも「なぜこの仕事を始めたのか」から入り、「今、何を大切にしているか」を書き、「これからどうしたいか」で締めています。
2章でお伝えした過去・現在・未来の流れです。

これより長く書いても構いませんが、長ければよいというものではありません。
読み手が途中で飽きてしまうようなら、思い切って短くするのも一つの方法です。

 

5.あいさつ文は、書き換えて改良していくものです

ありがたいことに、ホームページのあいさつ文は一回限りで終わるものではありません。
納得のいかない箇所を書き換えることも、会社の状況に応じて書き足すこともできます。

むしろ、古いままにしておくことのほうがリスクになります。

先ほどのキャリタス調査では、採用ホームページのデザインや情報が古いと関心や志望度が下がると答えた学生が87.8%にのぼっています。

自由回答には、次のような声が載っています。

採用ホームページのデザインや情報が古いということは、採用に関してあまり重きを置いていないのではないかと考えてしまう。<理系男子>

参照:キャリタスリサーチ「2025年卒 採用ホームページに関する調査」(2024年7月)

代表あいさつは、更新したことが見えやすい場所です。

事業が増えたとき、代が変わったとき、大きな節目があったとき。
そのたびに書き足していくと、動いている会社であることが伝わります。

まずは一度書いてみて、あとから直していきましょう。

 

6.AIに書かせる前に、頭の中を整理する

「文章が苦手なので、AIに書いてもらってもいいでしょうか」というご質問が、ここ数年で本当に増えました。

文を書く前に悶々と悩む理由は、頭の中にぼんやりと想いは浮かぶのに言葉にできないからです。
そのようなときは、ChatGPTのような生成AIに一度書いてもらったり、質問を繰り返したりすることで整理できます。

ただし、生成AIの作文をそのまま使うのはおすすめしません。
自分と自社の想いが十分に反映されず、一般的な言葉が並ぶ文章になりやすいからです。
具体的なエピソードや想いは、AIには持ち合わせがありません。
ですから、エピソードや想いは自分なりの拙い言葉でも良いので文章に載せてみましょう。
AIに修正してもらうのも良いと思います。

作文が苦手な方は、生成AIとの会話から始めてみてはいかがでしょうか。

 

6-1.AI検索のために、特別なことをする必要はありません

AI検索に載るために何か対策が必要か、というご相談も増えています。

Googleの検索結果には「AIによる概要」が表示されるようになり、2025年9月からは日本語の「AIモード」も提供されています。

こうした機能に向けて、Googleは公式ドキュメントでこう案内しています。

AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。

参照:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」

特別な最適化は要らない、と公式が書いています。

ですから代表あいさつについても、AIのために何かを足す必要はありません。
経歴や実績を具体的に書いておくことが、そのまま有効です。

抽象的な言葉ばかりの文章は、人にもAIにも伝わりにくいものです。
2章でお伝えしたとおり、どこで何年働き何をしてきたのかを具体的に書いておきましょう。

 

7.よくある質問

 

7-1.代表あいさつは何文字くらいが適切ですか

300文字前後をおすすめしています。
それより長く書いても構いませんが、読み手が途中で飽きてしまうようなら短くするほうがよいでしょう。

 

7-2.代表あいさつに写真は必要ですか

あったほうがよいと考えています。
どのような人が経営しているのかは、文章だけよりも写真があるほうが早く伝わります。

 

7-3.個人事業主やひとり社長でも代表あいさつは必要ですか

必要だと考えています。
むしろ、規模が小さいほど「誰がやっているのか」が判断の材料になります。
会社概要に書ける情報が少ない場合ほど、代表あいさつが担う役割は大きくなります。

 

7-4.生成AIに書かせてもよいですか

下書きや思考の整理に使うのは良い方法だと思いますが、そのまま公開するのはおすすめしません。
一般的な言葉が並ぶ文章になりやすく、その会社らしさが消えてしまうからです。

 

7-5.事業承継で代表が変わったときは、何を書けばよいですか

先代から引き継いだ理念と、ご自身が新しく大切にしたいことの両方を書くとまとまります。

代が変わると伝えたい相手も変わっていることが多いのに、新しい経営者が何を大事にしているのかがサイトで表現されていないケースを、私たちはよく目にします。

事業承継のタイミングでホームページ全体をどうするかについては、別の記事にまとめています。

 

8.まとめ

ホームページの代表あいさつについて、8業種の例文とともにお伝えしました。

  • 採用の場面では、エントリーシート作成時や面接前に73.4%の学生が「企業理念、トップメッセージ」を見ています
  • 書く内容は「過去・現在・未来」の順に並べるとまとまります
  • 文字数は300文字前後が目安です
  • カッコいい文章より、誠実さが伝わる文章のほうが読まれます
  • 一度書いて終わりにせず、節目のたびに書き換えていきましょう
  • AI検索のために特別な対策は要りません。具体的に書くことがそのまま有効です

最初の一文が出てこないときは、「なぜこの仕事を始めたのか」から書き始めてみましょう。
そこさえ出てくれば、あとは自然と続いていきます。


          この記事を書いた人        
横山ゆみこ
株式会社Cyber Cats ブログ編集長。ウェブディレクター、コンテンツ発信サポーター
ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。
ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。
詳しいプロフィールはこちらから
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