「PDCAを回しましょう」という言葉は、仕事をしているとよく耳にしますよね。
ただ、ホームページやSNSの運用で、実際に何をどう回せばいいのかとなると、手が止まる方が多いように感じています。
Web担当が総務や営業と兼任で、数字を見る時間そのものが取れない、という会社も少なくありません。
中小企業のWeb運用のPDCAは、月に1回30分、3つの画面を開いて、数字を1つ確かめて、1つ変える形です。
このくらいの大きさで設計すると、止まらずに回ります。
この記事では、PDCAの基本を短くおさらいしたうえで、ホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNSの運用に絞って、月1回の回し方をお伝えします。
お使いのSearch ConsoleやGA4を開いて確かめてみるのがお勧めです。
1.PDCAサイクルの意味と、Checkの本当の意味
1-1.計画・実行・評価・改善を繰り返す仕組み
PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)の4つを繰り返して、仕事の質と成果を少しずつ上げていく考え方です。
Web運用に当てはめると、次のようになります。
- Plan:見る数字と、やることを決める
- Do:決めた更新や発信を続ける
- Check:月に1回、数字を見る
- Act:続ける・変える・やめるのどれかを決めて、次のPlanに戻す
1周で完璧にする必要はありません。
何周も回すこと自体に意味がある仕組みです。
1-2.デミング本人は「Check」ではなく「Study」と呼んだ
PDCAは、1950年に来日した統計学者W・エドワーズ・デミング博士が、日本科学技術連盟のセミナーで示した考え方が元になっています。
米国のデミング研究所が公開している論文(Moen & Norman、2010年)によると、その考え方を日本の経営者がPDCAという形に作り直したとされています。
海外の資料になりますが、興味深いのはここからです。
デミング博士自身は、3つ目の段階をCheckではなくStudy(学ぶ)と呼ぶべきだと考えていました。
1990年の手紙では「PDCAではなく、PDSAと呼ぶように」という趣旨のことを書いています。
また、英語のcheckには「抑える(hold back)」という意味があるため、PDCAという呼び方はしばしば不正確になると、講演の聴衆にも注意していたそうです。
参照:The W. Edwards Deming Institute「PDSA Cycle」/Moen & Norman「Circling Back」(Quality Progress, 2010年11月)
これは推測ですが、Web運用で数字を眺めて終わってしまうのは、Checkを「確認作業」と捉えているからではないでしょうか。
「先月の仮説は当たっていたか」を学ぶ時間だと考えると、同じ30分でも見方が変わってきます。
2.中小企業のWeb運用でPDCAが止まる場所
2-1.作って更新はしている。測っていない
2025年版の中小企業白書を見ると、デジタル化の取組内容は、どの取組段階でも「自社ホームページの作成・更新」の回答割合が最も高くなっています。
参照:中小企業庁「2025年版中小企業白書」第1部第1章第5節
つまり、多くの会社がすでにDoはしているのですね。
一方で、日本政策金融公庫総合研究所の調査では、デジタル化に取り組む中小企業のうち、課題として「費用対効果を測ることが難しい」と答えた会社が50.0%ありました。
「デジタル化の推進を主導できる人材がいない」も30.2%です。
参照:日本政策金融公庫 総合研究所「中小企業のデジタル化に関する調査」(2024年5月、有効回答4,350社。課題の設問はデジタル化に取り組む企業3,446社が対象)
中小企業基盤整備機構が2026年2月に公表した調査でも、DXの課題として「具体的な効果や成果が見えない」が21.4%でした。
回答した企業の半数以上は、従業員20人以下の会社です。
参照:中小企業基盤整備機構「中小企業のDX推進に関する調査(2025年)」(2026年2月公表)
作って更新はしているけれど、効果を測れていない、という状態ですね。
私たちがご相談を受ける会社も、だいたい同じ状態から始まります。
2-2.指標を決めていないと「成果がわからない」で終わる
IPAの「DX動向2025」では、DXの成果を把握するための指標を設定している日本企業は3割以下でした。
米国とドイツはともに8割以上です。
さらに、成果があったかどうかを「わからない」と答えた日本企業は26.2%にのぼります。
参照:IPA「DX動向2025」(2025年6月26日) ※大企業を含む日本企業全体の調査です
測っていないので、わからないという答えになるのだと思います。
見る数字を1つ決めることが、PDCAの入口だと考えています。
2-3.兼任担当者が回せるサイクルの大きさ
私たちの運用代行では、お客様に月1回30分ほどの振り返りの時間をお願いしています。
現場の実感では、止まる場所はCheckだけではありません。
Planで止まる会社も多いですし、Checkをせずに、Doだけをずっと続けている会社もあります。
週1回の会議や毎日の数字確認は、兼任の担当者がやるのはなかなか大変で続きません。
ですから、月1回30分で回る程度の作業量として最初から設計しておくのがおすすめです。
3.Plan:見る数字を先に1つ決める
3-1.アクセス数ではなく、問い合わせ・応募・来店につながる数字
Planでは検証していく数字を決めます。
見る数字としては、よく見て気になりがちなアクセス数は最優先でなくて構いません。
事業の目的に直結する数字を1つ決めましょう。
例えば以下のようなものです。
- 問い合わせフォームの送信数
- 採用の応募数
- 電話番号のタップ数(スマホから)
- Googleマップでのルート検索数
私たちが支援した東京大学の発達医科学研究室では、見ている数字は「進学した学生の数」でした。
ホームページリニューアル後、国内外を問わず進学した学生の数は約3倍になっています。
参照:チャコウェブ「進学希望者3倍!東大研究室ホームページリニューアルに学ぶ発信力強化の効果とは」
大切なのは、数字が事業の目的とつながっていることです。
目的と関連しない数字を見てしまうと、無駄に一喜一憂したり無駄な施策をしてしまったりします。
3-2.GA4の「キーイベント」に登録しておく
決めた数字は、GA4で「キーイベント」として登録しておきます。
キーイベントとは、Googleのヘルプの言葉を借りると「ビジネスの成果にとって特に重要なアクションを測定するイベント」です。
2024年3月までは「コンバージョン」と呼ばれていたので、古い解説記事では名前が違っています。
参照:Google アナリティクス ヘルプ「キーイベントについて」
私たちの支援先では、フォーム送信と電話番号のタップの2つを登録することがほとんどです。
もう1つ、GA4のデータ保持の設定も見ておきましょう。
無料版(標準プロパティ)では2か月か14か月を選べます。
この設定が効くのは「探索」レポートで、通常のレポートには影響しません。
探索で前年の同じ月と比べたいなら、14か月にしておくのがおすすめです。
参照:Google アナリティクス ヘルプ「データの保持」
GA4やSearch Consoleの設置そのものは、別記事で手順をまとめています。
3-3.計測の仕組みがないとCheckができない
神奈川県の竹内建設様のリニューアルを支援した中小企業診断士の勅使河原氏は、「今回は、効果を計測できるようにツールを取り入れました」と話しています。
それまではホームページからどの程度集客できているのか見えていなかったので、評価もできなかったそうです。
リニューアル後は、0だった問い合わせが月に10件程度になり、受注につながった案件も出ています。
参照:チャコウェブ「反響ゼロから受注が実現!竹内建設に学ぶ リニューアルでの集客と採用強化」
計測の仕組みは、Doの前に入れておくものだと考えています。
あとから入れると、比べる相手がいなくなってしまうからです。
4.Do:更新のリズムを先に決める
4-1.例1)「週1本+月1本」のように決めておく
Doで大事なのは継続です。
開始してすぐはやる気もあるのでバンバン出せますが、1か月後には停滞してしまう…というケースもよく見かけます。
BtoBの株式会社みなとや様は、ブログを「週1本の小さめの記事+月1本の特集記事」というリズムで社内運用する、と最初に決めて取り組まれています。
参照:チャコウェブ「ホームページを営業部に変える。株式会社みなとやに学ぶ中小BtoBの作って終わりにしない運用法」
ホームページは、放置していると効果が徐々に薄れていきます。
新着情報やブログに何を書くかで迷う場合は、別記事にネタの一覧をまとめています。
4-2.例2)日常をそのまま出すことでネタの仕込みを省略
就労継続支援B型事業の株式会社Unity様は、Instagramを始めた当初はネタを考えて投稿していたそうです。
今はネタを作らず、日常のありのままの姿をそのまま発信しています。
社長シリーズの投稿は12,000回再生を超え、関連機関やホームページ経由よりも、Instagramを見て申し込む方が多くなりました。
参照:チャコウェブ「Instagramで集客が伸びている!株式会社Unityに学ぶ SNS発信に強い組織の作り方」
Doを継続しながら「やり方を変えた」例ですね。
4-3.例3)「手が空いたら」「合間にやる」ではなくスケジュールに組み込む
計画を立てたのに行動しない、というのはよくある失敗です。
「手が空いたら」と思っている間に、日々は過ぎていきます。
合間というものは、とてもはかなく曖昧なものです。
「朝礼の後に15分」のように、何かをしたらやる、という形でスケジュールに組み込んでしまいましょう。
5.Check:月に1回、3つの画面を見る
月1回のCheckで開く画面は、Search Console、GA4、Googleビジネスプロフィールの3つです。
順に、どこを見るかをお伝えします。
5-1.月5日以降にまとめて見る理由
データは、すぐには反映されません。
Search Consoleのデータは、収集されてから48時間後に使えるようになります。
参照:[Google アナリティクス ヘルプ「[GA4] 検索クエリレポート」](https://support.google.com/analytics/answer/13682862?hl=ja)
Googleビジネスプロフィールの「検索」(検索語句)の指標は、毎月月初に更新され、表示されるまでに5日ほどかかることがあります。
参照:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」(2026年10月時点)
ですから、前月分をまとめて見るなら毎月5日以降がお勧めです。
カレンダーに「毎月第2週のどこかで30分」と先に入れておきましょう。
5-2.Search Console:検索パフォーマンスの4つの数字
Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートで見るのは、次の4つです。
- クリック数:ユーザーがGoogle検索の検索結果からサイトをクリックした回数
- インプレッション数(表示回数):サイトが検索結果に表示された回数
- CTR(クリック率):クリック数をインプレッション数で割った値
- 平均掲載順位:検索結果におけるサイトの最上位の平均掲載順位
参照:Google Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」
期間を「過去3か月」にして、前の期間と比較する設定にすると、増減が一目でわかります。
私たちは、最初のうちは表示回数だけを見ていただき、慣れてきたらCTRを見るようにお願いしています。
表示されているのにクリックされていないページがあったら、次に手を入れる場所として候補に入れるなど、対策を考えます。
Search Consoleのデータは、過去16か月分しか残りません。
前年比較を続けたいなら、月1回の数字をスプレッドシートに1行ずつ書き写しておくと安心です。
5-3.GA4:トラフィック獲得と、キーイベント
GA4では「レポート」から「集客」、「トラフィック獲得」の順に開きます(2026年10月時点、画面上のチャネル名は英語表記です)。
「セッションのデフォルト チャネル グループ」の行を見ると、どこから人が来たかがわかります。
- Organic Search:検索から
- Organic Social:SNSから
- Direct:URLの直接入力やブックマークから
- Referral:他のサイトのリンクから
- AI Assistant:ChatGPTやGeminiなどから
参照:Google アナリティクス ヘルプ「デフォルト チャネル グループ」
同じ表の右のほうにある「キーイベント」の列が、3章で決めた数字です。
先月と比べての変化を見るのがCheck作業のメインとなります。
例えば、Instagramの発信がホームページに届いているかどうかは、Organic Socialの行を見るとわかります。
5-4.Googleビジネスプロフィール:パフォーマンスの指標
店舗や事業所に人が来る商売なら、Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」も開きます。
見られる指標は、閲覧数、検索(ビジネスの検索に使われた検索語句)、通話数、ルート、ウェブサイトのクリックなどです。
参照:Google ビジネス プロフィール ヘルプ
閲覧数が増えているのに、通話やルート検索が増えていないなら、写真やクチコミへの返信に手を入れる余地があります。
本庄市の日の出保育園様も、リニューアル後は「Googleの地図(ビジネスプロフィール)に写真を追加して、保護者の評価(クチコミ)も意識していきたい」と話されていました。
参照:チャコウェブ「見学・入園希望につながる保育園の『見える化』施策。日の出保育園に学ぶサイトリニューアル事例」
5-5.月次Webチェックシート
3つの画面で見た数字を、1枚の表に1行ずつ書き写します。
「ひとこと」の欄が、いちばん大事です。
| 画面 |
見る数字 |
先月 |
今月 |
ひとこと(なぜ動いたと思うか) |
| Search Console |
クリック数/表示回数/CTR/平均掲載順位 |
|
|
|
| GA4 |
キーイベント数/チャネル別のセッション |
|
|
|
| Googleビジネスプロフィール |
閲覧数/通話数/ルート/ウェブサイトのクリック |
|
|
|
| SNS |
フォロワー数/コメント数(Instagram・Threadsなど) |
|
|
|
数字だけ並べても、翌月には理由を忘れてしまいます。
「採用ページを直したから応募が増えたと思う」のように、仮説を1行残しておきましょう。
意外と、このようなメモをしておくと、後から何をしたか、どんなイベントがあったかを見ながら判断するのに役立ちます。
5-6.AI経由の流入が見られるように
2026年は、AI経由の流入も見られるようになりました。
GA4のチャネルに「AI Assistant」が加わり、Search Consoleには「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」が加わって、2026年8月31日から全サイトで使えるようになっています。
このレポートで見られるのは表示回数(インプレッション数)で、クリック数は今のところ出ませんが、そのうち変化する可能性はあります。
参照:Google Search Console ヘルプ「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」(2026年10月時点)
チャコウェブの自社サイトでも、AI機能での表示は毎日一定数あります。
数はまだ小さい状態ですが、月1回の表に1行足しておくと、変化に気づけます。
AI検索への向き合い方は、別記事で詳しくお伝えしています。
6.Act:数字を見たあとに変えること
6-1.変えることは1つに絞り、効果検証をしやすくする
CheckをしたらActに移ります。
例えば、以下3つのうち1つ、やることを決めてみましょう。
- 続ける:数字が動いているので、同じことをもう1か月続ける
- 変える:数字が動かないので、やり方を1つだけ変える
- やめる:効果が見えないので、その施策をやめて時間を取り戻す
全部やるのは大変ですし、どの行動が良かったのかわからなくなります。
1か月に1つ行動して変化を加え、次の検証につなげましょう。
6-2.数字が良くなったら目標をアップデートする
兵庫県でロードサービス事業を営む株式会社トルク様の例です。
1周目のPlanは、採用の応募数を増やすことでした。
採用ページを手厚くし、Instagramで仕事の様子を発信したところ、月に1件程度だった応募が、SNS運用を始めてから約1か月で40件近くまで増えました。
参照:チャコウェブ「WEB運用代行で応募数が40倍!ロードサービス会社 株式会社トルクの採用向けホームぺージ+SNS運用成功事例」
ここで終わらなかったのが、この会社の印象的なところだと思います。
面談を重ねるうちに「仕事内容の理解が浅い」「夜間出動を想定していない」というギャップが見えてきました。
そこで2周目は、目標を「ミスマッチを減らし、採用効率を上げる」に切り替えています。
応募経路をホームページのフォームに一本化し、メッセージも「人を助ける仕事」であることを前に出す形に変えました。
結果として、応募者数は減ったものの、応募してくる方はトルク様にマッチした人材となり、採用率はほぼ100%になっています。
参照:チャコウェブ「採用率ほぼ100%に。ロードサービス株式会社トルクに学ぶウェブ運用の改善施策」
数字が良くなったからこそ、目標のほうを変えたわけですね。
Checkで見るのは数字ですが、Actで変えてよいのは施策だけではありません。
6-3.変えないという判断も記録する
Checkのあとで「変えない」と決めることも、Actのひとつです。
ただし、理由を1行残しておきましょう。
「先月は季節要因で減ったと思うので、もう1か月様子を見る」と書いておけば、翌月に同じことで悩まずに済みます。
7.私たちの運用代行で回している1か月のサイクル
私たちの運用代行では、月1回の定例の打ち合わせで、Search Console・GA4・Googleビジネスプロフィールの3つに加えて、InstagramやThreadsのコメント数も見ています。
やっていることは、この記事に書いたとおりです。
最近の例をひとつご紹介します。
ある会社の採用サイトで、求職者の流入が思うほど増えていない時期がありました。
Checkで見えたのは「流入そのものが少ない」ことでしたので、Actは「求職者が知りたいことを先に書く」に決めました。
求職者が気になる点をFAQにまとめ、興味を持ちそうなコンテンツやブログ記事を作成したところ、その後、流入と応募数が増えています。
特別なことはしていません。
月1回数字を見て、1つ変える、という形を続けているのが実態です。
8.PDCAが回らないときの4つの対処
8-1.目標が曖昧
目標が「売上をもっと増やす」「ホームページを良くする」のような形だと、Checkのしようがありません。
3章に戻って、見る数字を1つ決めましょう。
大きな目標がある場合も、「今月は採用ページの閲覧数」のように小さく区切ると回しやすくなります。
8-2.行動しない
計画を立てたものの、行動しないケースはとてもよくあります。
4-3のとおり、何かをしたらやる、という形で予定に組み込んでしまうのが近道です。
8-3.振り返らない
Doばかり続けるがCheckをしない状態です。
「続ける」ことに意義はありますが、改善が期待できません。
私が見ている現場では、これがいちばん多いと感じています。
毎月5日以降の30分を先にカレンダーに入れておきましょう。
評価が甘くなりがちなら、第三者に数字を見てもらうのもおすすめです。
8-4.変えない
Checkで気づいたのに、行動を変えなければ同じ結果が続きます。
変えることは、体に染みついた習慣に負荷をかけることなので、大変かもしれません。
まずは小さく、1つだけ変えてみましょう。
9.よくある質問
9-1.振り返りの会議は月1回で足りますか?
月1回で足りると考えています。
Search ConsoleもGoogleビジネスプロフィールも反映に数日かかるため、月単位の比較がいちばん小さな単位です。
週ごとに見ると数字のぶれに振り回されてしまいます。
大きな施策を打った月だけ、2週間後にもう一度見るくらいで十分です。
9-2.小さな会社では、どの数字から見ればいいですか?
事業の目的に直結する数字を1つ選びましょう。
問い合わせ数、応募数、電話のタップ数、ルート検索数などです。
アクセス数はそのあとで構いません。
東大の研究室は「進学した学生の数」、トルク様は「応募数」から「採用率」へと、見る数字を変えています。
9-3.PDCAとOODAはどちらを使うべきですか?
月単位で動くWeb運用なら、PDCAで足りると考えています。
OODAは、米空軍のジョン・ボイド大佐が朝鮮戦争での空中戦の観察から考えた意思決定の型で、刻々と変わる状況への即応に向いています。
両方を覚えるより、月1回のCheckの時間を確保するほうが先です。
参照:Air University「OODA Loop makes its mark on Maxwell」(2010年8月24日)(米国の資料です)
9-4.PDCAは古いと聞きましたが、本当ですか?
「古い」と言われることはありますが、それを裏付ける調査は、私たちの調査では見当たりませんでした。
回らない原因は手法ではなく、Checkの時間と見る数字が決まっていないことにあると考えています。
デミング博士自身が、Checkではなく「Study(学ぶ)」と呼ぶべきだと書いていたのは、1-2でお伝えしたとおりです。
10.まとめ
- PDCAは、月1回30分で回る大きさに設計する
- Planでは、施策より先に「見る数字」を1つ決める
- Doは、週1本+月1本のように、止まらないリズムを先に決める
- Checkは、毎月5日以降に3つの画面(Search Console・GA4・Googleビジネスプロフィール)を開き、表に1行書く
- Actは、続ける・変える・やめるのどれか1つ。数字が良いときは、目標のほうを変えてもよい
最初の数か月は、数字がほとんど動かなくて不安になるかもしれません。
それでも、表に1行ずつ増えていくと、半年後には自社のWebの季節性や、効く施策の傾向が見えてきます。
「どの数字を見ればいいのか、自社のGA4とSearch Consoleの画面を一緒に開いて確かめたい」という場合は、30分の無料相談でご一緒に見ることもできます。
お手元の画面を拝見して、見る数字と次に変える1つを、その場でお伝えします。