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チャコウェブ

株式会社CyberCats

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中小企業のホームページ制作で事業の価値を引き出します。良いホームページの作り方や運営の方法、集客に役立つヒントをお届けします。

Googleの検索結果に表示されるテキストが変更される現象について状況とやるべき対応

Googleの検索結果に表示されるテキストが変更される現象について状況とやるべき対応

Google検索で、検索結果に出てくるタイトルが変更されてしまう現象が起きています。
Googleの仕様変更によって発生しはじめました。2021年8月中旬から展開されています。

日本語でのGoogle公式情報が出ています。
ウェブページのタイトルの生成方法に関する最新情報 – Google 検索セントラルブログ

 

検索画面のタイトル書き換えがさまざまなホームページで発生

通常は、タイトルとして<title>タグ内に書いた文言が使われます。仕様変更によって、その文言ではなく、別の文言が検索結果に表示されてしまいます。

CHACO-WEBが受けた影響の例です。ページのH1タグ(見出し用のタグ)にある言葉が採用されるようになっていました。

検索結果でタイトルが変更されたCHACO-WEB例

驚いた例では、国民生活センターが注意を促すページです。注意喚起のはずが、まるで詐欺サイトのようになってしまっています…。

国民生活センターのタイトルが変更されたキャプチャ

今回の仕様変更では、<title>タグではなく、見出しタグの内容を使用したり、本文中のテキストが使われたりしています。
カギカッコ「」の中身を省略されるなどの現象も起きており、ちょっとした混乱を招いている状況です。

カギカッコ周辺が省略された例

本来のタイトルは
「使用中止」要請の前に接種、30代男性2人死亡…異物混入ワクチンと同じ工場製 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン
でしたが、カギカッコ周辺が省略されてしまっています。

書き換えは、検索したキーワードに近いテキストを表示する仕様にしたために起きているそうです。

実は、このようなタイトル以外の言葉を検索結果に表示する仕様は10年ほど前からありました。あまり影響を受けるページはなかったのですが、今回のアップデートでは世界中のホームページが影響を受けています。そのために業界では話題となっています。

 

今は修正を加えないほうが良い

今すぐ対応するべき?
と焦るかもしれませんが、しばらくは「No」です。何もせず様子見をおすすめします。

さらなるアルゴリズム変更がされるかもしれないからです。
また、検索キーワードによっては元のタイトルのまま表示されるケースもあります。

今回のGoogleのアップデートは世界中で適用されました。
言葉の使い方や記号の使い方など、日本語特有の表現に対応できていない印象があります。

検索キーワードに合わせて表示を変えるといっても、うまく言っていない書き換えがあるのは間違いありません。Googleはこの事態を放置せず対応するのではないでしょうか。
2021年8月31日時点でわかっている情報では、調整は行うようです。
参照:タイトル生成アルゴリズムについてGoogleがコメント「近いうちに繰り返し調整する。しかしオプトアウト手段はすぐには提供しない」

 

検索順位には影響なし

このタイトル書き換えは検索順位の決定には影響していません。
順位が決まってからタイトルが生成されます。

「タイトルの書き換えをされたけど、検索順位が落ちたらどうしよう」という心配はご無用です。

 

自社ホームページの検索結果の表示を確認しておこう

とはいえ、どのような表示がされているか知っておくのは良いと思います。
検索流入の数に変化があるかどうかも見ておきたいですね。

  • 会社名・サービス名・商品名
  • よく検索されるキーワード
  • パソコンとスマートフォン両方で検索する

自社に関連するキーワードで変化があるかどうか見ておきましょう。

 

表示があまりにも不適切、おかしい時に取るべき対応

 

Google検索チームにフィードバックを送信する

Googleにフィードバックを送信しましょう。
こちらのURLから送信できます。
検索結果に表示されるタイトルに関するフィードバック
2021年9月20日追記
日本語のフィードバックスレッドができましたので、リンクを差し替えました。

  • 検索結果画面のスクリーンショット
  • 本来のタイトル(書き換え前のタイトル)
  • 書き換え後のタイトル
  • ホームページURL

などがあればよいと思います。

日本語で送信できるフィードバックスレッドができました。安心して送信できます。(2021年9月20日追記)
英語のページで、フィードバックも英語で行う必要があります。
英語に自信がなくても問題ありません。
必要最低限な情報を送れば見てくれるはずです。Googleも翻訳機能を使ってくださいと勧めていますから、翻訳に頼ってしまいましょう。

フィードバックを送ったとしても、修正してくれるかどうかは不明です。
ただし、精度の高いアルゴリズムにアップデートするための参考となります。日本語環境のフィードバックが多ければ多いほど良い修正が期待できますから、不適切な表示はぜひ送信を検討なさってください。

 

タイトル、見出し、本文を更新する

先ほどは様子見しようと述べましたが、迅速に対応したいような不適切な表示のケースもあるでしょう。その時にはホームページを更新してしまいます。

  • ページ内のどの部分のテキストが使われているのか
  • 見出しタグやタイトルタグのテキスト

現状のホームページをよく検証して、どの部分をどのように変更するかを決めましょう。
タイトルタグとH1タグは、検索エンジンに早めに反映される傾向があります。
ただし、具体的に更新から何日で反映されるかは明かされていません。

また、検索キーワードを変えてみると、タイトルは変更されずに表示する場合もあります。
今後調整が行われることも考慮するべきでしょう。
今回のアップデートのためだけに更新するかどうかは慎重に判断したほうが良いようです。

 

まとめ

Googleは日々検索アルゴリズムのアップデートをしています。検索の仕様変更は日常茶飯事なのです。

今回は、目に見えやすいこと、不思議な書き換えが発生していること、影響を受けるホームページが多い印象があったため解説をしました。

基本的には、慌ててホームページを更新する必要はありません。
ユーザーがわかりやすいページにすることが最優先であることには変わりがないからです。
タイトルだけではなく、見出しや本文の文章をわかりやすくしていく努力は必要ですね。


          この記事を書いた人        
ヤマ編集長
株式会社Cyber Cats ブログ編集長。ウェブディレクター、コンテンツ発信サポーター
ブログを9年間運用してきた経験から実践的なアドバイスを得意とし、コンテンツ発信を活用して企業の価値を高めるサポートをしています。
400件を超える中小企業のホームページ制作に関わり、SEO、コンテンツマーケティング、ライティングの知識を使ったコンテンツ制作で利益につなげる制作ディレクションと利益獲得のアドバイスをしてきました。
ウェブの情報発信力を存分に活用する考え方を基礎からお伝えし、運用能力を身につけていただくお手伝いをしています。
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